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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「kamiproの歴史を、記録に残してほしい」という話。/本を希望するが、イベントがその前に実現



科研費で研究された推理小説の歴史は、
その後新書になっています。これ





あらためてこの話をまとめると…まず「僕の週プロ青春記」は相当に話題になり、ビジネス的にも成功した。なにしろ文庫化までされたのだ。

もちろん、読者の母数は相当に違う、それは分かっている。だけれども、そのぶんコア濃度は相当なもんだろうしさ(笑)
ここらへんは無責任にいうけど…プロレス本ってジャンルはやっぱり数千部単位で売れての採算を見込むような本も多いじゃん。かなりマイナーな脇役レスラーの自伝とか…そこはクリアしてると思うんだけどなあ。

週刊ファイトの本だってあるのに。

同時に、上のツイートで書いたように、ただのプロレスジャンルでなく…ビッグネーム吉田豪が世に出る軌跡ともかさなり、さらにご存じの通り首脳部はサムライTV旗揚げに関わったり、K-1やPRIDE、ハッスルのブレーン、フィクサーとしての動きもしてきた。この辺も読ませどころだし、そしてやっぱり自分は知っている、水道橋のプロレス専門書がびっしり並んだ、そういうマニアックな店に直接持ち込んでの販売から全国展開、そしてちっちゃな活字ばかりのマイナー誌が大判のグラビア誌になり、どこの全国書店にも並んだその経緯を。

いま、雑誌がご存じのような状況になったいまでは、おそらくもう起きないであろう、天下取りと、その後の衰退を描く、織田信長やナポレオンのような歴史なのである。

今なお続いている雑誌だが、基本、少し時間を遡っての、この話と重なる。
この物語が長く読まれ、漫画化までされているのだから、後世に残す価値のある記録なことは間違いないのだ。
「黒と誠」の最終巻は間もなく出る。


実はジャン斉藤氏が、「kamipro最後の日々」をDropkickサイトで連載してたよね?
あれは「ヒトラー最後の…」のように、追い詰められた出版社の苦境を描いて秀逸だったが(ジャン氏は、創世期のことはもちろん時期的に知らない)、たとえば「ハッスル」を、実際のプロレス的な価値ではなく、自分が関わる団体だからということでページを割かせようとする山口日昇氏と、それに抵抗する編集部、みたいな話もあった。


実のところ、紙プロ=kamiproの終わりは、リングスのようにきれいに解散して終わりではなく、FMW的に負債などいろんな混乱があった。そしてDropkickとKaminogeに、結果的にスタッフも分かれた。

「誰かの物語の中では、誰かが悪役」というように、言い分や感情の食い違いもトータルするとあるだろう。
だから、上でも言われているように、一人の執筆よりそれぞれの「インタビュー、証言集」…kamipro多重アリバイの記録だったら、さらに興味深いとこころである。

仮に本としての採算が望めないなら、今ではnote連載とかの手法もある。
「記録」としてのkamipro回想に期待したい。
しかし、今は本以外にもこんな手法がある

トークイベント」もそのまま歴史の証言になる!12月12日、「紙プロ三銃士」が決起

いまは当然、動画がアーカイブになる時代だからね。案外、こういうのの蓄積が、そのまま歴史資料になる