少年ジャンプの総合格闘技、MMA漫画「アスミカケル」、火ノ丸相撲の作者だし雑誌サバイバルは余裕、あとはアニメ化されるかどうか…と余裕ぶっこいてたら、最近掲載順があまりよろしくなくですね、慌てに慌てている感じです。
最新号はセンターカラーなんだけど、人気の復調か、何度か低人気作品にもそういうチャンスを与えられる、ということなのか…
まあ気にしてもしょうがない。
自分的には単行本も買ったし、あとは応援するだけ(いや雑誌アンケートを出すのが一番なんだろうけど)。
そこで本題。
数号前、物語でいえば主人公のトーナメント1回戦の話なんだけど、基本的に寝技はずっと伝統武道を祖父に学んでいてプロとやりあえるほど強いけど、打撃は初心者…な主人公が、ジム仲間からこういう作戦を授けられる。
ワンモアリピートすると、「飛び膝蹴り」は
・失敗しても距離が潰せる
・そこから組み付いてしまえばいい
・だからグラップラーは「出し得」になる
・つまり組み技師にこそ適している技
・カウンターにだけ気を付ければ……
というのです。
いや、そりゃマンガの中でのみ通用する謎理論は沢山ある、特に格闘技漫画は、あまり実践しているようでしてなかったという梶原一騎が机上の空論ででっち上げたサスペンション・オブ・ディスビリーフな格闘理論は山ほどある。
※サスペンション・オブ・ディスビリーフという言葉については
https://m-dojo.hatenadiary.com/entry/20161112/p2 を参照。
だけど、案外今回の「アスミカケル」の飛び膝理論に説得されたのは漫画家の技術、展開の旨さもあるけど、ある有名なグラップラーが似た戦法を紹介していたんだよね。
それはエセ骨法・矢野卓見の「ムササビ」という技。
格通の記事に、ほんの小さな白黒写真で紹介されていた…それも試合の写真ではなく練習時の解説写真だけなので、本番で使われたどうかもわからない。ネットに記事が無いかと検索しても、ぶっちゃけ俺が関わった文章しか出てこない(爆笑)
これはいよいよ記録に残さなきゃいけないので、記憶に頼って、解説画を描いたよ。
今後は、こういうのもAIに言えば作れるのかなあ…(※AIイラスト作るのが得意な人は、上の技をAIで作れるかやってみてください)
ま、説明不要でリクツはわかるでしょ?こんな感じで打撃強い連中に、組み技得意な選手がまず組み付く方法がある……と。大いに感心したから、おそらく20年前弱ぐらいの小さな記事の記述を、こうやって覚えているのだから。
しかし、理屈は分かるけど、それでもそもそも、矢野卓見流のムササビは当然として、飛び膝のほうも、やっぱり一撃必殺の打撃屋が飛び膝を多用しているわけで。近藤有己や山本KID、長南亮など、懐かしの飛び膝KOを覚えている人も多いでしょう(山本KIDも出自はともかく、MMAではストライカーでしたでしょ)
もし本当にグラップラーは飛び膝が「出し得」なら、横山武志やイゴール・タナベやクレベル・コイケやホベルト・サトシ・ソウザらがこぞって、飛び膝を乱発する光景が今後見られるのでしょうか?
ちょっとだけ似た光景を、北岡悟がやっていた…2013 年の中村大介戦らしい。
m-dojo.hatenadiary.com
ほか、ハビブ・ヌルマゴメドフの闘い方がヒントではないか、という指摘もあった。
佐野哲也(談)
僕が謎の小ジャンプパンチ(スーパーマンパンチではない)を繰り出して距離詰めてたのと似てますね。
— 佐野 哲也≡Tetsuya Sano (@t2ysano) October 16, 2023
あー、たしかに!
— Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) (@gryphonjapan) 2023年10月16日
吉永戦1回目を参照
— 佐野 哲也≡Tetsuya Sano (@t2ysano) 2023年10月16日
※なんかそれっぽいのを出してる