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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「吼えろペン」新作で「書店&DVD店が文化を担う時代」の終焉が描かれ、笑って泣いた。島本和彦店長の実体験…

島本和彦氏の『吼えろペン』新作が出たことを偶然知った。

説のマンガ家・炎尾燃、ここに完全復活!

嵐を呼ぶマンガ家・炎尾燃がまたまた帰ってきた!
日夜命がけで原稿と格闘していたのは過去の話……
今や原稿以外に家業とも格闘する、マンガ家兼経営者の半実録一代記! 

超豪華ゲストマンガ家多数登場!
Twitterや各ニュースサイトでも話題になった作者経営の書店閉店エピソードは必見!

さらに炎尾がTVのバラエティー番組に出演!?
ライバルは人気お笑い芸人たち!!!!
マンガ家が放つ渾身のネタはテレビ業界に通用するのか!?

島本和彦が画業40周年に贈る渾身のリアル漫画家フィクション!!
お待たせしました第1集!!

いや「新作が出るらしい」というアナウンスを紹介しておいたブログでいうのもなんだが
m-dojo.hatenadiary.com
サンデーGX、売ってないじゃん!書店に!!漫画喫茶にもないじゃん!!!



…のだが、冒頭エピソード…島本氏の実体験である、書店&DVDレンタル店(氏は漫画家の傍ら、家業のそれを受け継いで経営していた)の閉店が描かれ……それが文化を担っていた『時代』が終わることを歌い上げていて、ちょっとというか大いに泣かせる。
もちろん、そこに至るまでにたっぷり笑わせる(実録コミ)
赤字続きで閉店を内定したと思ったら
地震が発生して棚がぐしゃぐしゃになり

それを片付けて、なんとか営業再開、悪戦苦闘してる時、応援に「超有名漫画家(発行部数・億越えの)2人と、そうでない漫画家1人」がやってくる。

吼えろペンRRR

店の壁に彼らはノリノリで落書きをしていくのだが、
有名でない漫画家には同行した編集長が
「お前はもっとハジッコに!邪魔にならないよう描けよ!」
炎店長「言いにくいことを言ってくれてありがとう!」
これについては、巨匠でない側=「十勝ひとりぼっち農園」作者・横山裕二氏が、その視点から自分のほうの漫画描いてたなぁ。



それを見ていた某「漫豪」(これはかくしごとのあれか)が
「俺のいないところでこんな面白そうなことしやがって!」と…(略)

吼えろペンRRR


なお、それへの反応

吼えろペンRRR


しかし、そんなあわただしいお祭りが時々発生しても、閉店の方針は変わらない。
だが…何かをし忘れていた、と考える炎燃。
そうか!!巨匠2人(あとから1名の自主追加で3人)と、それ以外の1人だけではない、自分も「落書き」をすべきだったのだ!!!

そしてこの場面になる

これからの世の中がどう変わってゆくか…
どうやって漫画家が食っていくのか …
それはわからないが…確かにこの25年間は、
描いた漫画を本にしてくれる人 !
それを運んでくれる人!
そしてそれを店頭に並べてくれる人 !!
そこまで足を運んで買いに来てくれる人!!
全国の果てしない数の
そういった 書店に俺たちは支えられてきた!!
(中略)

吼えろペンRRR 書店とレンタル店の終焉

『そんな空間とともに生きたことを忘れない!』


ほんとはこの作品、全体的に面白くて全体的に紹介したいのだが、なんか冒頭のここがエモーショナルだったので、第一報として紹介する。


これから「書店よ、レンタルビデオ店よ、ありがとう。大好き”だった”」と「過去形」で語る物語が増えるだろうね。

その先駆け的にネットでバズった作品があった。

nlab.itmedia.co.jp

TSUTAYA閉店を惜しむ漫画 2017年ねとらぼに転載


書店に関する漫画は数年まえまで「なんかやかんやで厳しい時代だけど負けるな!」的な描き方が主流だったが(重版出来!など)、今後は「去っていくんだね、仕方がないね。今までありがとう…」的なエモーショナルな、そんな作品が増えていくだろう。
今回のこの記事は、それの、記録のはじめともなるかもしれない。