INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

島本和彦の回想やエッセイ漫画が面白いのは「面白そうな道を選んで行動する」からだ(そりゃそうか)

ちょっと残念ながら、時代を感じさせるニュース。
togetter.com


さてそんな折だが、少年サンデーの「十勝ひとりぼっち農園」最新回に、その島本和彦先生が登場。

この作品、もちろん面白いのだが、横山裕二という才人が、いかに「自転車で全国の書店を回る」という体当たり系企画で登場した人とはいえ、ふつうに「サンデーのいろんな作品や作家を紹介する」ほうにエネルギーをそそいでほしかった。
そのためには、東京に拠点を置いてもらったほうがいいのに、とも思う
同じ系統というか元祖の「もう、しませんから。」も体当たりルポから「講談社系の注目漫画・漫画家を紹介する」ルポとなり、それが非常に効果を生んでいるもの。これのおかでで、それまでスルーしていた同じ雑誌の作品を読んだりとかあるんだよ、ほんとに!!
(個人的にはスキップとローファーなど)
本当に、そういう相乗効果があるので、「漫画・漫画家紹介ルポ漫画」の選定は重要であり、横山氏は十分にその任に堪える人だった。いくらおもしろくても、地方に派遣してそこで体験記をやらせるのは、ちょっと才能を濫費してはいまいか・・・・・・・


というのが作品への感想だが、まあまがりなりにも北海道に拠点を置いているからには、この破壊神が時々襲来するというわけ、島本和彦(笑)。
ツール・ド・本屋さんの時代からそもそも登場してたしね

togetter.com


そして今回、非常に印象的な場面が描写された。後世に島本和彦をモデルにした歴史小説やドラマができたら、このシーンは間違いなく再現されるだろう(笑)

f:id:gryphon:20201004111727j:plain
島本和彦は「面白そうな道」をあえて選ぶ(横山裕二十勝ひとりぼっち農園」)
f:id:gryphon:20201004111817j:plain
島本和彦は「面白そうな道」をあえて選ぶ(横山裕二十勝ひとりぼっち農園」)


偶然入った場所で、まったく偶然に自分の創作物の話題で盛り上がる声を聴くとは、なんともクリエイター冥利に尽きる話ではあろう。

だが、そのあとの行動は、なかなか真似は出来まい。

とくに日本のクリエイターはそういうときトゥーシャイなのだ。


河合克敏も、高校の柔道大会を取材していたら、運営を手伝っていた高校生の女子たちが背後で「なんか帯ギュでこーいうの(展開)があったよね」と言われて「すっげえうれしかったけど、恥ずかしかったからだまっていた。ごめんね」と単行本おまけ漫画で描いていた。



炎燃…じゃないや島本氏のこの行動力は、やはり漫画家にはなかなか稀有のものだし、そもそも島本和彦氏が「人前に出て、ひとを笑わせたい!!」という芸人気質も若いころから十二分にある人なので、まあ天賦というしかない。
だが、言われた人の立場にたてば、一生の思い出になるであろうから、やはりここは「島本モデル」を無理にでも若い小学館の漫画家(小学館以外もです)は学んでもらえれば幸いだ。


そして思う。「こういうふうにふるまえば、面白くなるだろう」を念頭に置き、それにしたがって行動していれば、当然それをネタにするときに、他の漫画家の作品よりも差がつくのだろう…と。


「すべての政治家は歴史法廷の被告である」、と中曽根康弘は言ったが、すべての漫画家も「マンガ家漫画のキャラ」なのだ。
しかし、その存在感では、ここまでやっている島本氏も、藤田和日郎氏におよばないところがすごい(笑)いやまあ、そうすごくしたのが島本氏なんだが(笑)