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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

岩釣兼生vs渕正信&アイアン・シークのガチスパー?に関する”多重アリバイ”の記録。

なぜにこの話が、令和も5年になって再び論じられるかと言うと、昨年3月にこういう本が出て…

【ご購入の前に】本電子書籍には、紙版収録の一部写真が収録されておりません。
あらかじめご了承ください。

全日本プロレス一筋のレジェンドが
初めて語った馬場さん、鶴田さん、そして俺の
一番長く熱かった時代の記憶――。
団体創設50周年記念出版!

■「鶴田友美」といきなり30分スパーリング
■「モハメド・アリジャンボ鶴田
■「クーデター未遂事件」の真実
ザ・シークとブッチャーに助けられる
ラッシャー木村さん「マイク」でモテ期到来
■俺が泣いたのはあの時だけ…馬場さんの絶句
四天王プロレスはなぜ激しくなったのか
■三沢に詰め寄った「鶴田さん追悼」の違和感
■川田、渕、2人だけの全日本プロレス
■敵地・新日本プロレスに乗り込む…他

<目次>
プロローグ 口外無用の「5分勝負」

第1章 試練の再入門
「鶴田友美」といきなり30分スパーリング
マシオ駒さんから「入門OK」の返事
「俺が帰るまではいてくれ」鶴田さんから激励
ジャイアント馬場さんに「再入門」を直訴
再入門の日に襲い掛かった2つの不運
死を覚悟した「受け身地獄」…他

第2章 道場の青春、そしてクーデター未遂
ジャンボ鶴田はトレーニングしない」の嘘
ダニー・ホッジに学ぶ「壁への指立て伏せ」
なぜ馬場さんは猪木さんの挑発に乗らなかったか…他

第3章 「馬場のボーイ」アメリカ武者修行へ
ジャンボ鶴田流効率的トレーニン
テリー・ファンク、トージョー・ヤマモトと
寝不足でも容赦ないカール・ゴッチの指導
幻のゴッチ&ロビンソンのタッグ…他

第4章 飛翔する鶴、昇りゆく龍
「手を抜いている」鶴田さんが抱えていた苦悩
「第3の男」が「昇り龍」になった日
ジャパンプロレス軍団の弱点を見た!
ロード・ウォリアーズに私がキレた理由
ジャンボ鶴田最強説」はなぜ語られるか…他

第5章 激動のヘビー級戦線
横綱・輪島さんのプロレスデビュー
「天龍革命」は正直、キツかった。
鶴龍対決、そしてブロディの死
三冠ヘビー級戦線の立役者は誰か

第6章 四天王プロレス激化の裏で
ホープ三沢光晴の入門
「2代目タイガーマスク」の苦悩
鶴田さんが「四天王」を叩き潰す意義
川田は「倍返し」を食らって輝いた
小橋、田上に与えられた偶然のチャンス
ハンセンが四天王の成長に体を張った理由…他

第7章 二巨星、墜つ
ジャンピングニーの継承
「渕君、モテなくても健康が一番だよ」
馬場さんを最後に見た日
鶴田さんの引退と渡米…他

エピローグ 嗚呼、我が幸福のプロレス人生よ!


それがゴン格の名物長寿企画 吉田豪「書評の星座」でこの前取り上げられたからだ。


吉田豪書評の星座 アイアンシークvs岩釣兼生

さすが吉田豪氏は「この部分が話題を呼ぶだろう」という見立ては正確無比で、そしてさっそく議論を呼んだのである。


以下、「岩釣兼生」というあまり被りがないだろう人名で最近のtwitterを検索するとこの関連が見つかる。




www.youtube.com


岩釣側からの証言、過去資料より。



で、そもそも自分がこれが話題になっている、と気づいたのは、例によって当ブログ「注目記事」の増え方から。
m-dojo.hatenadiary.com
というかこの記事、岩釣兼生でグーグル検索すると2023年1月現在、2、3番目に登場するねん。ある意味、おれ当事者……。



自分の、現時点での感想。

………真面目で練習熱心、会社の為に尽力した駒に対するジャイアント馬場の信頼は非常に厚かった。その為駒が急死した際、馬場は「なぜなんだ!」と言ったきり絶句したという。
日本プロレス時代の後輩にあたる山本小鉄は、駒同様に大変に練習熱心な人物として知られるが、二人はライバルであると同時に仲が良かった[5]。日本プロレスが崩壊する過程で、駒は全日本へ、山本は新日本プロレスへと違う進路を取る事となったが、共に若手の指導を行う立場となり、両団体がほぼ断交状態にあった中でも、練習方法や指導方法について相談し合う事が多かった。ザ・グレート・カブキの回想によると、駒は山本同様若手にはガチンコを徹底指導し、大技を使うことを厳しく制限していたという。そのため、駒の死去後もこの指導方法が暗黙の了解として残り、佐藤昭雄が指導方法を改革するまで、新人や若手は大技を使うことを制限されていた。
マシオ駒 - Wikipedia

同じ構図は、新日本プロレス山本小鉄馳浩の指導者交代で発生した、と言われている

togetter.com



もう一つ言うと、渕正信が「プロレスの強さを誇示し、業界を護るためにホラ話をでっち上げた」とするには、あまりにディテールが地味すぎるんですよ(笑)。

一応、業界の時系列的にはぎりぎり辻褄が合うで?
歴史の中に埋もれていた、と言ってもいい「岩釣兼生」の名前がビッグネームになるこの本は、東日本大震災の影響さめやらぬ2011年9月に単行本が発売。連載は当然のその前から

ゴング格闘技』誌上で2008年1月号から2011年7月号にかけて連載、2011年9月30日に新潮社から単行本として発売され、発売半年で18刷のベストセラーとなった[1]。第43回大宅壮一ノンフィクション賞、第11回新潮ドキュメント賞受賞作。

ここで柔道界の”反撃”のジョーカーだった岩釣を、プロレス界が「中堅」のカードたる渕正信で迎え撃つ……という見立てを、自分も上の記事でしてるけど……あらためて考えると、話を盛ったにしては地味すぎるのよ、「スパーで引き分けた」とか、さらに、花を持たせる相手にしても、全日との関係なんてあったにしてもかなり薄くて、こいつ持ち上げても全日的には何の見返りもないアイアン・シークでしょ…?


ただ、『実際に接点(スパー)したという根や葉はあった。そこに「互角だった」や「一本を極めた」などの肉付けをした』/『地味な描写の形で内容を盛るからこそ、話にはリアリティが出てくる、ということをわかっていた。梶原一騎の『私もカッコイイ報告をしたいところだが、自分の武勇伝は掌底だけ』と同じだよ』と言われれば、それもあり得る話ではある……。

梶原一騎四角いジャングル 武勇伝は掌底だけ
梶原一騎四角いジャングル 武勇伝は掌底だけ


ちょっとこの話が、脇道にそれつつも深い。



あとひとつ、吉田豪氏は「渕はその一方で馬場さんがスパーで強い、と言ってる。じゃあ馬場>岩釣となるじゃないか。本気か?」みたいな話もしてるけど…これと同じ構図は、アントニオ猪木のLA道場でシンスケ・ナカムラが言ってたんですよ

猪木のスパーやガチンコ技術はそりゃすごいけれども、引退直前直後の猪木LA道場は、やっぱりそこはレジェンドとしての猪木、あと気にいられれば新日、PRIDE、UFOやIGFなどなどに呼ばれるかもしれないVIPに対して、柔術レスリングの猛者たちがスパーであからさまに猪木に「極められ」「マスター・イノキはさすがだ!」とやる光景を、中邑真輔が見ているし、やっぱり実際にスパーをしたら、忖度して猪木に極められたんよ。

それは…まあ………許容範囲なんじゃない?
ここまでひどくはないんだし。


前田日明スパーリング伝説」も思い出したり。
m-dojo.hatenadiary.com
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そして、これはおれの独自見解なんだけど…ジャイアント馬場を語る時「足の力は強いよね」という話に持ってく人は、実は…ぎりぎりの”忖度”、嘘は言いたくないし、さりとて率直にいうわけにもいかない…というバランスの結果、その話が出てくるんじゃないか?という。実際にまあ、あの巨体を支えてきたのだから、そうではあったんじゃないかと言い切れないかもしれなくはないかも、ぐらいのね(笑)


というか、この「足の力は強い」は、たしか長州力ジャイアント馬場とタッグか何かで初対決した時に出てきた言葉だと記憶している。子供のぼくがちゃんとそれを記憶し、しかも微妙にその忖度のニュアンスも伝わった(笑)

blog.livedoor.jp
谷津は馬場の16文キックを3度食らうも長州には決められず。長州はその後ラリアットは決めることに成功するも決定打にはならず、結果は30分時間切れ引き分け。

試合後、長州は「サソリを仕掛けた中で足の力が一番強かった。ラリアットは手応え十分。やはり闘えるのは光栄だし、誰でも一度胸を借りたいと思っている。だけど今日はオレ達の判定勝ち」 馬場は「長州たちは早かった。ラリアットは頭を打ったがハンセンのラリアットを食らっているから恐怖心はなかった。長州とは今後シングルをしてもいいと思っている」

そして一方の当事者「アイアン・シーク」のドキュメンタリー配信中。Amazonだと数百円、U-NExtは無料…?

後で詳しく紹介します