なぜにこの話が、令和も5年になって再び論じられるかと言うと、昨年3月にこういう本が出て…
【ご購入の前に】本電子書籍には、紙版収録の一部写真が収録されておりません。
あらかじめご了承ください。全日本プロレス一筋のレジェンドが
初めて語った馬場さん、鶴田さん、そして俺の
一番長く熱かった時代の記憶――。
団体創設50周年記念出版!■「鶴田友美」といきなり30分スパーリング
■「モハメド・アリ対ジャンボ鶴田」
■「クーデター未遂事件」の真実
■ザ・シークとブッチャーに助けられる
■ラッシャー木村さん「マイク」でモテ期到来
■俺が泣いたのはあの時だけ…馬場さんの絶句
■四天王プロレスはなぜ激しくなったのか
■三沢に詰め寄った「鶴田さん追悼」の違和感
■川田、渕、2人だけの全日本プロレス
■敵地・新日本プロレスに乗り込む…他<目次>
プロローグ 口外無用の「5分勝負」第1章 試練の再入門
「鶴田友美」といきなり30分スパーリング
マシオ駒さんから「入門OK」の返事
「俺が帰るまではいてくれ」鶴田さんから激励
ジャイアント馬場さんに「再入門」を直訴
再入門の日に襲い掛かった2つの不運
死を覚悟した「受け身地獄」…他第2章 道場の青春、そしてクーデター未遂
「ジャンボ鶴田はトレーニングしない」の嘘
ダニー・ホッジに学ぶ「壁への指立て伏せ」
なぜ馬場さんは猪木さんの挑発に乗らなかったか…他第3章 「馬場のボーイ」アメリカ武者修行へ
ジャンボ鶴田流効率的トレーニング
テリー・ファンク、トージョー・ヤマモトと
寝不足でも容赦ないカール・ゴッチの指導
幻のゴッチ&ロビンソンのタッグ…他第4章 飛翔する鶴、昇りゆく龍
「手を抜いている」鶴田さんが抱えていた苦悩
「第3の男」が「昇り龍」になった日
ジャパンプロレス軍団の弱点を見た!
ロード・ウォリアーズに私がキレた理由
「ジャンボ鶴田最強説」はなぜ語られるか…他第5章 激動のヘビー級戦線
大横綱・輪島さんのプロレスデビュー
「天龍革命」は正直、キツかった。
鶴龍対決、そしてブロディの死
三冠ヘビー級戦線の立役者は誰か第6章 四天王プロレス激化の裏で
ホープ、三沢光晴の入門
「2代目タイガーマスク」の苦悩
鶴田さんが「四天王」を叩き潰す意義
川田は「倍返し」を食らって輝いた
小橋、田上に与えられた偶然のチャンス
ハンセンが四天王の成長に体を張った理由…他第7章 二巨星、墜つ
ジャンピングニーの継承
「渕君、モテなくても健康が一番だよ」
馬場さんを最後に見た日
鶴田さんの引退と渡米…他エピローグ 嗚呼、我が幸福のプロレス人生よ!
#渕正信誕生日
— 茂田浩司・ライター&編集者 (@shigeta_koji) January 14, 2023
本日が69歳のお誕生日、
渕正信さん、おめでとうございます㊗️
現役レスラーとして、また王道の伝道師としても、益々のご活躍を!!#ajpw#王道ブルース#徳間書店https://t.co/zF5a6U6v0T pic.twitter.com/xUNFpDYe3w
それがゴン格の名物長寿企画 吉田豪「書評の星座」でこの前取り上げられたからだ。
さすが吉田豪氏は「この部分が話題を呼ぶだろう」という見立ては正確無比で、そしてさっそく議論を呼んだのである。
以下、「岩釣兼生」というあまり被りがないだろう人名で最近のtwitterを検索するとこの関連が見つかる。
今月の新★書評の星座はなかなか衝撃的だった。
— うしをたおせ (@usiwotaose) January 11, 2023
渕の著書によると、木村政彦の一番弟子、岩釣兼生が全日本プロレスの道場で渕やアイアンシークにボコられたという。
ちゃんと吉田豪が疑い、やんわり否定してくれているが、なんとも不快。
すっかり渕が嫌いになってしまった。 pic.twitter.com/kxbPDxDxkw
当時の岩釣先生のコンディションはわかりませんが、練習用のふかふかのマット上で裸体でシューズを履いていて20歳近く若い渕さんを、同じく裸体で恐らく裸足の岩釣先生が極めきれないというのはなくもない、とプロレスファンの贔屓目では思っています。
— タカハシ (@sand_lander) 2023年1月15日
渕さんの名誉に関わることなので「王道ブルース」の構成担当としてひと言。
— 茂田浩司・ライター&編集者 (@shigeta_koji) January 14, 2023
書評を読み、悪意ある切り取られ方だと思いました。
渕さんがなぜスパーで戦えたかの根拠は本の中で提示しましたがそこはカット。
道場内のスパーについて北原光騎氏の話を挙げてますが、87年入門の人。渕さんが本の中で
続 https://t.co/fncjUC7Xdg
具体的な練習内容について話してるのは74年入門当時と、76年に道場が移転した後のこと。
— 茂田浩司・ライター&編集者 (@shigeta_koji) January 14, 2023
突然「北原光騎の〜」とあり、本の中に一切出てこない人なのに、とびっくりしました。
そもそも「人の悪口は言わない」渕さんの本なので、実際に読んでいただければ印象は変わると思いますが。
以上です https://t.co/NXYqOyENqM
構成された方からコメントをいただき本当に恐縮です。
— うしをたおせ (@usiwotaose) 2023年1月14日
茂田さんから丁寧なコメントをいただきあらためて思うところがあったので、追加で思うところをつぶやきます。
とにかく実際に本を読んでください、としか言いようがないです。
— 茂田浩司・ライター&編集者 (@shigeta_koji) January 14, 2023
「この本は、あくまで俺から見えていたことを、俺の見方だけで書いたものだ」
エピソードより#王道ブルース#渕正信誕生日https://t.co/vxmpO86FCY
増田先生は、このようにおっしゃっています。https://t.co/ox9h58T7zS
— るるる (@AckbarKING) 2023年1月14日
五分で岩釣兼生先生のスタミナが切れるとは、信じられませんし、そもそも、ガチの格闘技とプロレスを混同される表記も文中に記載があります。
まず伺いたいのですが、これは、グラップラングでの真剣勝負だったのでしょうか?
www.youtube.com
今日ちょっとだけ調べたんですが、このスパーは既にインタビューや漫画になっているマニアには有名な話だったんですね。知りませんでした。
— うしをたおせ (@usiwotaose) January 14, 2023
渕さんがそれなりの実力者だったことも恥ずかしながら知りませんでした。会場やテレビでは馬場さんと前座で戯れている渕さんしか見たことがないのもあって。
木村政彦に思い入れがある自分としては、信じられない、逸話ですね。柔道界という日本格闘技界における究極の実力主義である世界でトップを取った岩釣さんが、木村先生とプライドをかけた猛烈な総合格闘技の特訓をしていたであろう時期に、若手プロレスラーに苦戦するとはとても信じられないです。
— うしをたおせ (@usiwotaose) January 14, 2023
しかし、柔道とレスリングは似て非なる競技。柔道の実力者であれ、センスがなければ、すぐレスリングに適応できるわけでなく、格下に苦杯を舐めていてもおかしくない。個人的にはこの話を信じられないですが、ありえる話とも思います。
— うしをたおせ (@usiwotaose) January 14, 2023
ただ本気を出していたかどうかも分からない出稽古同然の道場スパーリングを、勝った負けた、優勢だった劣勢だったと言うことがダサい話なのも周知の事実。あと、岩釣さんが亡くなってから、結果的に貶めるようなことを話す渕さんにはいい印象を持てません。
— うしをたおせ (@usiwotaose) January 14, 2023
といいつつも、この本を読まずの感想ですが
岩釣側からの証言、過去資料より。
このエピソードの核心、全日の道場でスパーした話。岩釣氏の認識では『プロレスの練習に行っただけ』…
— pasin (@pasinpasin) June 15, 2022
渕が言う『スパーで若手の渕に苦戦して、アイアンシークに極められたのか?』は結局分からずじまい。そこは聞き手に突っ込んで欲しかったところである。 pic.twitter.com/IoDCykFCHP
で、そもそも自分がこれが話題になっている、と気づいたのは、例によって当ブログ「注目記事」の増え方から。
m-dojo.hatenadiary.com
というかこの記事、岩釣兼生でグーグル検索すると2023年1月現在、2、3番目に登場するねん。ある意味、おれ当事者……。
自分の、現時点での感想。
ゴン格吉田豪「書評の星座」から岩釣兼生が全日で渕正信&I・シークとスパーをした証言の信憑性が再度話題になってて、再考しても「今では検証不可能」かと思うけれども、この吉田氏の「渕は全日もガチスパーしていたというけど、北原は否定してる」の話「マシオ駒逝去」で説明つくかと思う(続く) pic.twitter.com/KHWF1QudHU
— Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) (@gryphonjapan) 2023年1月15日
「ザ・グレート・カブキの回想によると、駒は山本同様若手にはガチンコを徹底指導し…そのため、駒の死去後もこの指導方法が暗黙の了解として残り、佐藤昭雄が指導方法を改革するまで…」
— Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) (@gryphonjapan) 2023年1月15日
74年 渕正信入門
76年 マシオ駒逝去
79年 佐藤昭雄日本帰国
87年 北原光騎入門https://t.co/Bj00emL4J7
………真面目で練習熱心、会社の為に尽力した駒に対するジャイアント馬場の信頼は非常に厚かった。その為駒が急死した際、馬場は「なぜなんだ!」と言ったきり絶句したという。
日本プロレス時代の後輩にあたる山本小鉄は、駒同様に大変に練習熱心な人物として知られるが、二人はライバルであると同時に仲が良かった[5]。日本プロレスが崩壊する過程で、駒は全日本へ、山本は新日本プロレスへと違う進路を取る事となったが、共に若手の指導を行う立場となり、両団体がほぼ断交状態にあった中でも、練習方法や指導方法について相談し合う事が多かった。ザ・グレート・カブキの回想によると、駒は山本同様若手にはガチンコを徹底指導し、大技を使うことを厳しく制限していたという。そのため、駒の死去後もこの指導方法が暗黙の了解として残り、佐藤昭雄が指導方法を改革するまで、新人や若手は大技を使うことを制限されていた。
マシオ駒 - Wikipedia
同じ構図は、新日本プロレスで山本小鉄→馳浩の指導者交代で発生した、と言われている
猪木さんが新日本が変わってしまった核心を突いてます。
— pasin (@pasinpasin) September 28, 2020
『道場で馳浩が指導にあたるようになって変わってしまった。彼はシュートを教えてなかったからね』 pic.twitter.com/QoxzE7Es59
もう一つ言うと、渕正信が「プロレスの強さを誇示し、業界を護るためにホラ話をでっち上げた」とするには、あまりにディテールが地味すぎるんですよ(笑)。
一応、業界の時系列的にはぎりぎり辻褄が合うで?
歴史の中に埋もれていた、と言ってもいい「岩釣兼生」の名前がビッグネームになるこの本は、東日本大震災の影響さめやらぬ2011年9月に単行本が発売。連載は当然のその前から
『ゴング格闘技』誌上で2008年1月号から2011年7月号にかけて連載、2011年9月30日に新潮社から単行本として発売され、発売半年で18刷のベストセラーとなった[1]。第43回大宅壮一ノンフィクション賞、第11回新潮ドキュメント賞受賞作。
ここで柔道界の”反撃”のジョーカーだった岩釣を、プロレス界が「中堅」のカードたる渕正信で迎え撃つ……という見立てを、自分も上の記事でしてるけど……あらためて考えると、話を盛ったにしては地味すぎるのよ、「スパーで引き分けた」とか、さらに、花を持たせる相手にしても、全日との関係なんてあったにしてもかなり薄くて、こいつ持ち上げても全日的には何の見返りもないアイアン・シークでしょ…?
ただ、『実際に接点(スパー)したという根や葉はあった。そこに「互角だった」や「一本を極めた」などの肉付けをした』/『地味な描写の形で内容を盛るからこそ、話にはリアリティが出てくる、ということをわかっていた。梶原一騎の『私もカッコイイ報告をしたいところだが、自分の武勇伝は掌底だけ』と同じだよ』と言われれば、それもあり得る話ではある……。
ちょっとこの話が、脇道にそれつつも深い。
この時の話かはわかりませんが、馬場さんが柔道家の人にプロレスを説明する時にまず握手をして、顔は平静のまま強く握って「あなたたちの世界はこう」と言い、続けて力を込めた時のように顔を歪めつつやんわりと握り「私たちの世界はこう」と教えたそうです。
— タカハシ (@sand_lander) 2023年1月15日
あとひとつ、吉田豪氏は「渕はその一方で馬場さんがスパーで強い、と言ってる。じゃあ馬場>岩釣となるじゃないか。本気か?」みたいな話もしてるけど…これと同じ構図は、アントニオ猪木のLA道場でシンスケ・ナカムラが言ってたんですよ
猪木のスパーやガチンコ技術はそりゃすごいけれども、引退直前直後の猪木LA道場は、やっぱりそこはレジェンドとしての猪木、あと気にいられれば新日、PRIDE、UFOやIGFなどなどに呼ばれるかもしれないVIPに対して、柔術やレスリングの猛者たちがスパーであからさまに猪木に「極められ」「マスター・イノキはさすがだ!」とやる光景を、中邑真輔が見ているし、やっぱり実際にスパーをしたら、忖度して猪木に極められたんよ。
8:否応なく、MMAと猪木の渦に巻き込まれた中邑の話をもう少し紹介する。
— Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) (@gryphonjapan) 2017年11月21日
「猪木がロス道場でスパーし、現役MMA選手を極めた」という報道は覚えてるし、当時は「おお、すげー」と素直に感心したが…そのスパーも、出場までの三文芝居もジャパニーズ・”ソンタク”感満載(笑) 続く pic.twitter.com/iN9p0DExEa
それは…まあ………許容範囲なんじゃない?
ここまでひどくはないんだし。
西野カナさんのトリセツ
— めがぽん二次より二児 (@megap0n) April 28, 2018
が女子の共感を得られたらしいけど、
カイジの兵頭会長のトリセツにもなっててワロタ。
利根川やっぱおもしろいなw pic.twitter.com/MKu1yvUnML
「前田日明スパーリング伝説」も思い出したり。
m-dojo.hatenadiary.com
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この間指摘されましたが、前田がリングスでソ連や東欧の選手のスカウトでスパーして、ゴッチの技術で誰にも極められなかったというのも、これからの雇用主に恥かかせるやつはいないだろうと。でもそれ言ったら、歴史上の人物なんて全部弟子の創作ですわね。キリストや釈迦や孔子の時代から。
— イエデビ【黄色い悪魔】 (@yelldevi) 2023年1月16日
そして、これはおれの独自見解なんだけど…ジャイアント馬場を語る時「足の力は強いよね」という話に持ってく人は、実は…ぎりぎりの”忖度”、嘘は言いたくないし、さりとて率直にいうわけにもいかない…というバランスの結果、その話が出てくるんじゃないか?という。実際にまあ、あの巨体を支えてきたのだから、そうではあったんじゃないかと言い切れないかもしれなくはないかも、ぐらいのね(笑)
というか、この「足の力は強い」は、たしか長州力がジャイアント馬場とタッグか何かで初対決した時に出てきた言葉だと記憶している。子供のぼくがちゃんとそれを記憶し、しかも微妙にその忖度のニュアンスも伝わった(笑)
blog.livedoor.jp
谷津は馬場の16文キックを3度食らうも長州には決められず。長州はその後ラリアットは決めることに成功するも決定打にはならず、結果は30分時間切れ引き分け。試合後、長州は「サソリを仕掛けた中で足の力が一番強かった。ラリアットは手応え十分。やはり闘えるのは光栄だし、誰でも一度胸を借りたいと思っている。だけど今日はオレ達の判定勝ち」 馬場は「長州たちは早かった。ラリアットは頭を打ったがハンセンのラリアットを食らっているから恐怖心はなかった。長州とは今後シングルをしてもいいと思っている」
そして一方の当事者「アイアン・シーク」のドキュメンタリー配信中。Amazonだと数百円、U-NExtは無料…?
後で詳しく紹介します
今どこで映画『アイアン・シーク』観れますか?
— 映画『アイアン・シーク』【公式】 アマゾンPrimeVideo & U-NEXTにて絶賛配信中! (@thesheik2019) December 26, 2022
それは、アマゾンPrimeVideoとUNEXTです!
年の瀬、どうぞご覧ください。
ホッコリするかもしれません。#アイアン・シーク #AmazonPrimeVideo #UNEXT pic.twitter.com/rzfiN3UOVo