月刊モーニング・ツー 2022年8月号に掲載された
「高度に発達した医学は魔法と区別がつかない」より。
ん?何このタイトル?というかどこかで聞いたな?と思いますかね。
おーっといま、無料開放中やがな。(※2022年8月9日現在)
comic-days.com
てか、これから引用する回も無料かよ…
comic-days.com
まあ、軽く紹介すると、「異世界もの」ですな。
・医者が異世界転生(異世界遷移、だっけ?)した。
・医者は高度な医療技術を持っているが、当然現在の医療機器や治療法、最新薬品がそのまま使えるわけでは無い
・そこを魔術や当時…例によって中世レベルの技術をうまく組み合わせて、医は仁術を貫いていく、
的な話。ちょっと骨格に「JIN-仁」が入ってますかね。
この原作は現役医師で「なろう」出身の作家さんである、という話を聞いています。たしか連載開始時「なろう」出身、みたいなことが宣伝文句に在り、いまではそれが売りなんだな、と実感しました。
natalie.mu
津田彷徨(ツダホウコウ)
1983年生まれ、兵庫県出身。医師、作家。内科医として勤務する傍ら、執筆活動を開始。小説家になろうにて発表した「クラリス戦記」は、改題・改稿を経て「やる気なし英雄譚」として2014年に商業デビュー。主な著作に「やる気なし英雄譚」「ゴミ箱診療科のミステリー・カルテ」「ネット小説家になろうクロニクル」、「ロンドン黒死病事件」(「FGOミステリー小説アンソロジー カルデアの事件簿 file.02」収録)などがある。
ついでにいうと、講談社、小学館、集英社、秋田書店……メジャーな漫画出版社、とくに週刊誌系が、文学運動?たる異世界ものにどういう距離感を持っているか、ってちょっと気になるところです。やっぱり連載数や、それがどこに掲載されているか、一番のヒットは何か、王道かパロディか……などなど。
ただ、それは手に余るので本題…というか、「小ネタ」に戻って。
いま、進行中の章は、「ドラゴン」の治療。それも等身大の人間体から、巨大な龍に変身できる一族のひとりが、胃に病気があるらしいー--とわかったので、主人公の医師が「じゃあ龍に巨大化してもらい、その消化器内に人間サイズの自分が入って、内視鏡手術のように治療しよう!」と提案するという話。
その中で、食道を歩いている時に「潰瘍の後が多いな。たこ焼き潰瘍みたいに何か変なもの食べたのかな」とつぶやくのだけど、そこに注釈があった。
なにこれ
怖いよ!!!
自分も熱いものを結構好んで食べるし、相当に早食いをする。
なんとなく、そのアツアツの熱を、食道を通る時に感じることもあったー--!!
でも、それで食道に潰瘍ができるとしたらこわっ!早く言ってくれよー-!!
患者:28歳,男性。
主訴:胸骨後部痛,発熱。
既往歴:特記すべき事項なし,精神疾患なし。
生活歴:独身,一人暮らし。
現病歴:夜にたこ焼きの1個目を摂取したところ熱かったため丸飲みをした。その後より胸骨後部~心窩部痛が出現した。翌日より37.6℃の発熱を認め,疼痛が増強し食事摂取不可能となったため近医を受診。上部消化管内視鏡検査にて食道熱傷を認め,当科紹介受診となった
友人達と食事をしていた時、白子の天ぷらを食べました。
友人の一人が、一口で食べてしまって口の中をやけどしてしまいました。
でもそれで良いのです。
そんな時は焦って飲み込まず、手元にある冷たい飲み物で口の中を冷してしまいましょう。
飲み込んでしまうと、食道が広範囲にやけどしてしまいます。
内視鏡で見ると食道熱傷と診断され、ひどいと食道潰瘍になってしまい難治性です。
治療は胃酸を抑える薬と液体の粘膜保護剤の組み合わせが有効です。
原因となる食べ物は、たこ焼きや湯豆腐が多いです。
という感じで、マンガを読んで知った医学知識をシェアする次第です。
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余談 モーニングツーは「WEBで再創刊」らしい
いや、あっしゃこれ「モーニングツーはもう紙では刷りません。ぜんぶオンラインに移行します」って意味かと思ったが……ぶっちゃけ、説明がわかんねーよ!
まあとりあえず、同誌の人気作品がオンラインで読める様になるっぽいことは間違いなさそうだが……????