魚に「満腹」という感覚はあるのか?という質問を頂いたので、解説してみます。
— 水族栄養学研究室・深田 (@FNinKochi) November 26, 2021
答えから言うと、ほとんどの魚に満腹という感覚はあります。けれど、そう思えない魚種も身近にいるかと思います。
それは、キンギョやコイです。
餌、ずっと食べていますよね。
魚の多様性が大きいことは皆さんもご存じだと思います。その多様性は内臓の形状にまで及んでいます。
— 水族栄養学研究室・深田 (@FNinKochi) 2021年11月26日
例えば、ブリやマグロなどは、大きい胃袋がある一方で腸は短いです。
マダイ:胃は小さめ、だけど腸は長め。
コイ:実は胃がない!そして腸はとても長い!
これが餌の食べ方に影響しています。
胃の大きい魚では、胃が膨らみパンパンになると食べるのを止めます。
— 水族栄養学研究室・深田 (@FNinKochi) 2021年11月26日
小さめの胃の魚でも同様ですが、胃が空になるのも早いので、お腹が減るまでが早いです。
そして胃のない魚、胃がないので、ずっと食べます。腸全部に餌が詰まっているくらいになります。
これが養殖においては餌やりに反映されます。
— 水族栄養学研究室・深田 (@FNinKochi) 2021年11月26日
マグロ・ブリ:日に1回、2日に1回など
マダイ:1日に数回、なので自動給餌機のニーズが高い
コイ:実験環境だと日に3~7回となります。
サバなどでは食べ過ぎて胃が破裂して死亡することもあると聞いています。おそらく乾燥した餌が水を吸って膨らんだ結果と思われます。また、水槽環境下で飼育をしたことがありますが、満腹という感覚がある様に感じました。
— 水族栄養学研究室・深田 (@FNinKochi) 2021年11月26日
シマアジは満腹でも吐いて食うを繰り返す過食症みたいな感じで怖いです。
— VES (@Mihi222556Ves) 2021年11月26日
ローマ帝国の食事会みたいですね。
— 水族栄養学研究室・深田 (@FNinKochi) 2021年11月26日
1月末にシマアジ種苗を入れるので確認してみます。
成魚がドロドロの配合吐いて食う感じです。種苗は満腹で止まるが、空腹過ぎると給餌当番が来たら嬉しすぎて狂奔してパニック酸欠死、魚が表層に集結上に乗ってしまう、モッシュみたいになって鰓パカっとなって死亡とか。
— VES (@Mihi222556Ves) 2021年11月26日
なんですかその厄介な性質は。
— 水族栄養学研究室・深田 (@FNinKochi) 2021年11月26日
自動給餌機使います。
金魚やコイなどの魚には満腹中枢みたいなものが無いか、その働きがガバいってことですか…?
— 摩耶 紗雪(さゆき)@Meta verse (@maya_sayuki) 2021年12月1日
キンギョのブリーダーが言うには、満腹は感じているとのこと。しかし、空腹を感じて摂餌を再開するまでの時間が短いため、満腹中枢が無い様に感じるのでは?とのこと。
— 水族栄養学研究室・深田 (@FNinKochi) 2021年12月1日
食欲を調節するホルモンも、他の魚同様に変化するので、おそらく満腹は感じているが、その期間が短いのではないかと思います。
多分ですけど、胃がないので胃の出口を締める筋肉のような部分がなく、肛門直前までソーセージみたいに餌が緩く詰まってる状態かと。排泄も食べる度に押し出す式ですからね。
— eneral2791(ゲーム中心?雑多垢 (@eneral2791) 2021年12月1日
胃に溜めることがないので当然満腹中枢も無いでしょう。
メダカやサンマなんかも胃袋がないなんて聞きますが…
— (三代目)大神源太 (@Hentaisan69) 2021年11月27日
少なくともメダカと金魚は食べ続けるイメージですね
たらふくのタラはどうなのでしょうか?