孔子は小学生で知った。学級文庫の一冊に十人入った偉人伝で一人が孔子様。守旧的で礼儀に煩い先生って感じ。中学の教科書には論語の冒頭が載ってた。勉強したら復習しろとかやはり煩った。高3、澁澤から種村へ読み進め、この著で驚愕した。ある章の冒頭引用句が「朋遠方より来るー論語」だったから。 pic.twitter.com/lfJPl5huvt
— 浅羽通明の古書窟/BAKENEKOBOOKS ふるほんどらねこ堂(犬派のきみには狂狷舎) (@Doranekodo) September 3, 2021
国語の授業で習った、学問好きの友人が遠くから切磋琢磨しに来るといったご立派なお話とは随分違っていた。話の通じるやつなど隣近所にいるわけがない。時空のはるか彼方にしかいないかもしれない。故にそんな連中の集いは、秘密結社というかたちとならざるを得ない。種村季弘はそう説いていた。
— 浅羽通明の古書窟/BAKENEKOBOOKS ふるほんどらねこ堂(犬派のきみには狂狷舎) (@Doranekodo) 2021年9月3日
「遠方」という古典の二文字がどれだけ遙けく想えたものか。光瀬龍のあの長編SFで「彼岸」の二文字の遥けさを知ったに次ぐ読書体験だった。それから十余年後、以費塾の呉師匠の講義は、これに続く一句、「人知らずして慍みず」をチャイナ史上連綿と続く千年王国革命思想と結びつけた。
— 浅羽通明の古書窟/BAKENEKOBOOKS ふるほんどらねこ堂(犬派のきみには狂狷舎) (@Doranekodo) 2021年9月3日
さらに最初の一句、学びて時にこれを習うが、革命綱領策定と決行予告のことだと知るのは、さらに後、浅野裕一『孔子神話』を読むまでかかってのである。
— 浅羽通明の古書窟/BAKENEKOBOOKS ふるほんどらねこ堂(犬派のきみには狂狷舎) (@Doranekodo) 2021年9月3日
種村本350円💴
— 浅羽通明の古書窟/BAKENEKOBOOKS ふるほんどらねこ堂(犬派のきみには狂狷舎) (@Doranekodo) 2021年9月3日
このツイートを読んでの感想リプやりとり
星新一?が、はじめてUFO研究会に行ったとき、同じ方向から来た筈の2人が、途中では互いに気づかなかったことが話題になったら即座に「別の時空を通ったんでしょう」との反応が返ってきて、まさにこここそ自分の居場所だ、と思った…って話あったなあ。https://t.co/t4XMakAumC
— INVISIBLE DOJO (@mdojo1) 2021年9月3日
それは宇宙塵例会での、柴野拓美と光瀬龍だかの会話を野田昌宏が伝えたものではなかったかな⁉︎
— 浅羽通明の古書窟/BAKENEKOBOOKS ふるほんどらねこ堂(犬派のきみには狂狷舎) (@Doranekodo) 2021年9月3日
あー固有名詞が全然違うか。
— INVISIBLE DOJO (@mdojo1) 2021年9月3日
まあそこは修整した上で…その論語の話から、その一件を連想した次第。https://t.co/3yAxzSPLeO
実はもうひとつ連想したのが、インターネット黎明期の風景を描く漫画「オンラインの羊たち」の第一話。
viewer.heros-web.com
(まあ、この話では同じクラスの中にも同好の士は見つかるのだが、そこにいたるまで困難があるわけだ)
数千年もの時を経て、技術の方は飛躍的に進化しているが、人の営みと、心のほうは変わらない。