ちょっと尖ったギャグマンガでは、今やかなり踏み込んで「他人の漫画」をネタにするのは通常装備です。
よそさまの、他社の作品でもネタになるぐらいで、同じ雑誌とかだとまさにやり放題、みたいな感じ。
篠原健太氏も、ジャンプで上位陣に長年加わっていた精鋭であり、何よりも「銀魂」ゴリラ作者・空知英秋の直弟子だ、このへんは得意中の得意。
ただ、「誰に言わせるか」もそうだし、あまりその話をしだすと、漫画が漫画としてメタを意識してることにならざるを得なくなる……
ところが、今回の篠原健太新連載「ウィッチウォッチ」で、主人公らのクラスを受け持つ女性教師は、「漫画が大好きなガチオタ」という設定だ。
そんな先生いるのか?といえば、ファンロードの時代から存在していることは、いるらしい(笑)いまさら言うことでもないか…
ただ、この人がそういう設定であることで、他の漫画作品に触れるネタがさらりと使えるようになってるなあ、と感心した。
こういうこと言っても、「自分たちの作品世界も漫画だって部分を、登場人物が多少意識した上で、よその漫画をギャグで言う」(ややこしいな)銀魂テイストのギャグにならずに、「この先生が漫画好きなんで、つい漫画の喩えが出てくる」というレベルの話で済ませられ、その分自然な感じが出てるなあと感心しました
ただ
けっこう、自分もついてけると思ったが、序盤で振り切られた…無限城とか鳴女とか、……検索すると、ああまだ途中のあれか…しかしそれを使うんかい、後輩の。
まあ、そんなこんなで、この人がそういう設定から出てくる、他作品マンガのパロネタ台詞に注目のこと。