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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「補償無いから外で働かざるを得ない!」は分かる。では「それ以外の外出」は非難に値する?/不要不急のオンライン買物は?(NZは制限あり)

ほんとはこれだけじゃなくて諸々の話なんだけど、
代表として挙げよう。


これに対して、「生活できないから外で働かざるを得ない!その気持ちが分かるか」
「休業補償がないから家にいられない」という反論や批判が出た。

なるほど。
それは分かる。


では、そこから一歩進めて「生活のために働く、…『それ以外で外に出る人』には、その呼びかけは有効、正当性はあるのだが」であろうか? と。



headlines.yahoo.co.jp




この報道が、あからさまに「道徳的非難」のニュアンス一色だったのだよね。

もちろん外出といっても、他人と基本的に接触しないジョギングや散歩と、行楽や買い物はまた違う(らしい)。

実はこういうことらしいのだが

「外出自粛と呼びかけるのは、むしろ逆効果の可能性がある」と押谷先生がアドバイスしたのです。

つまり、外出を控える代わりに、お友達と会って家飲み会が始まったり、家族の夕食会があったりしたら元も子もないわけです。

自粛というのは、接触を削減してもらうことだというのが、正確に伝わらないといけません。

それに加えて、屋外のオープンエアのところを歩くのはいいのですよとか、友達同士でジョギングするのはいいけれども、帰りに一緒にビールを飲みにいってはいけませんよとか、そういう細かい部分を1個1個、知事には話しました。

知事も「そうなんですね」と反応してくれて、これはぜひ言わなければいけないと伝えてくれました。接触が起こらなければ、屋外で一人で動くのは構わないのです。

できることもあるということを理解してもらった上で、避けるべきところは上手に避けてほしい。屋内で複数の人が集まるような接触を控えてもらうと、二次感染は起きずに済むのです。

ーー週末、みんなにそういう風に過ごしてほしいのですね。

僕は暗いので、一人で長時間のジョギングをするのが好きなんです。2〜3時間、ものすごくゆっくりしたスピードで走ることを「LSD(Long Slow Distance)」というのです。

一人で散歩するイメージで、ゆっくり長時間、小さい負荷をかけながら汗をかく。本当に暗い趣味だからこそ大好きなんですけれども(笑)。こういう活動なら、全然構わないです。いっぱい歩き回って、でも立ち止まって30分以上人とは話さないでほしい。
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/covid-19-nishiura

まあ、これに当て嵌まらないのは、たくさんある。
ただ問題は、そういう外出や集まりは道徳的にも実際的な防疫対策的にも悪である、ということなら、それへの批判、非難も、「とりあえずは家にいてわんこと遊んでましょうよ」という動画PRでも必要だということになるし、その場合は『生活の問題があるから、外で働かざるを得ないんだよ!』というのは反論や批判にはならない、別物の話になってしまうんじゃないか。「それはそれで問題ですけど、この呼びかけで、「生活の為ではない外出」が少しでも減ればそれでいいじゃないですか」という、別のゾーンでの議論になってしまうから。

もひとつ。そもそも「生活のためには外出して働かざるを得ない。そのことわかってるんか?気持ちが寄り添ってない!」は『星野源の歌そのものへの批判』になってない?

まあ、歌詞読んで、聞いてみようや。

たまに重なり合うよな 僕ら / // 扉閉じれば 明日が生まれるなら / たまに重なり合うよな 僕ら // 遊ぼう 一緒に / / / うちで踊ろう ひとり踊ろう 変わらぬ鼓動 弾ませろよ 生きて踊ろう 僕らそれぞれの場所で 重なり合うよ うちで歌おう
www.youtube.com

星野源さん、よくわかりませんが、たぶんおかねもちだと思います。
自分の知っている限りでは、「真田丸」の徳川秀忠役は、イメージ的にはちょっとあってない気がするのと、ドラえもんOPは「夢をかなえてドラえもん」のほうが好きだったので、あまり好意的なバイアスではない。

星野源 – ドラえもん (Official Video)

でも、それはそれとして、これはいい歌じゃないですか。
ただ、生活のためにこの状況でも外で働かねばいけない人々の心情を代弁して、励ましている歌か、どうかとなると。

あ、そんなこと言ってるひといたわ



では、どんな歌が…
こんな歌詞だとちょっと、ぐっとくる。




【第二部】NZでは、オンラインの買い物にも制限がある。今の日本で、生活必需品でないものネット通販していい?

最近、死者や観戦者が早い対応で少ないとして評価が上がっているNZだが

ロックダウン中は以下のような制限がかけられます。

必要な買い物以外は家から出ない
家族や同居人以外とは直接会って接触はしない
飲食店・図書館・博物館・観光施設などほぼすべてお休み
スーパーマーケット、病院、薬局、ガソリンスタンドなど生活に必要な業種のみ営業している
公共交通機関も利用制限がある
学校はお休み
社会を回す上で必要な業種の人の仕事は休み、またはテレワークで対応
オンラインで買えるものに制限がある
期間中に亡くなった人がいてもお葬式ができない
nzlife.net

ふーむ……たとえば、日本だと、「外出を避ける代わりにネット通販が盛況に」みたいな話は割とよく聞く。


www.okinawatimes.co.jp
www.kochinews.co.jp

これが(まあ酒も含めて)食料品など、生活直結の品物なら問題はないでしょう。ただ、たとえば「書籍」や「CD」を、いま、注文して、配達員に玄関口まで来てもらうのは、上記の「潮干狩り」とか「スーパーに、レジャーランド代わりに家族とお出かけ」と比べて、どうだろうか。
もちろん配達員との接触は、注意を守れば、密集地での行楽とはリスクが段違いに小さいとは思う。

だが、やはり躊躇、遠慮する気持ちも、間違いなくある。

その一方で、例の「経済を回す」という問題もある。配達員を呼ぶリスクが、許容範囲のレベルで小さいのなら、書籍一冊でも購入するほうが著者、出版社、取次まで含めて有難いことなのだろう。
これって、どう折り合いをつけるべきですかねえ。