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3月17日に、八重洲ブックセンターで2020新書大賞の授賞式があり、そこで記念講演をやります。歴史学における戦争と軍事の扱いのようなことを話そうかと思っています。どうぞよろしくお願いします。https://t.co/ypcaP7DFs8
— 赤城毅/大木毅 (@akagitsuyoshi) February 22, 2020
「これは絶滅戦争なのだ」。ヒトラーがそう断言したとき、ドイツとソ連との血で血を洗う皆殺しの闘争が始まった。日本人の想像を絶する独ソ戦の惨禍。軍事作戦の進行を追うだけでは、この戦いが顕現させた生き地獄を見過ごすことになるだろう。歴史修正主義の歪曲を正し、現代の野蛮とも呼ぶべき戦争の本質をえぐり出す。
「新書大賞2020」大賞受賞!
■著者からのメッセージ
第二次世界大戦の帰趨を決したのは独ソ戦であるが、その規模の巨大さと筆紙につくしがたい惨禍ゆえに、日本人にはなかなか実感しにくい。たとえば一九四二年のドイツ軍夏季攻勢は、日本地図にあてはめれば、日本海の沖合から関東平野に至る空間に相当する広大な地域で実行された。また、独ソ戦全体での死者は、民間人も含めて数千万におよぶ。しかも、この数字には、戦死者のみならず、飢餓や虐待、ジェノサイドによって死に至った者のそれも含まれているのだ。そうした惨戦は、必ずしも狂気や不合理によって生じたものではない。人種差別、社会統合のためのフィクションであったはずのイデオロギーの暴走、占領地からの収奪に訴えてでも、より良い生活を維持したいという民衆の欲求……。さまざまな要因が複合し、史上空前の惨憺たる戦争を引き起こした。本書は、軍事的な展開の叙述に主眼を置きつつ、イデオロギー、経済、社会、ホロコーストとの関連からの説明にも多くのページを割いた。これが、独ソ戦という負の歴史を繰り返さぬための教訓を得る一助となれば、著者にとってはまたとない歓びである。■呉座勇一氏推薦
冷戦期のプロパガンダによって歪められた独ソ戦像がいまだに日本では根強く残っている。本書は明快な軍事史的叙述を軸に、独ソ両国の政治・外交・経済・世界観など多様な面からその虚像を打ち払う。露わになった実像はより凄惨なものだが、人類史上最悪の戦争に正面から向き合うことが21世紀の平和を築く礎となるだろう。
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2020年3月17日 (火)本店
◆新書大賞2020 大木毅さん 授賞式・記念講演
『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』(岩波新書) 新書大賞2020受賞記念
97840043178521年間に刊行されたすべての新書から、その年「最高の一冊」を選ぶ「新書大賞」(主催・中央公論新社)。第13回にあたる「新書大賞2020」では、『独ソ戦』大木毅著(岩波新書)が大賞に輝きました。大木さんの大賞授賞式とともに、受賞記念講演を行います。
※昨今の衛生事情を考慮し、下記の点にご協力をお願いいたします。
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やっぱり、すべてのイベントを中止するってのは難しいわいなあ、と思うなりよ。