1999年、とある片田舎。3人の中学生男女は、誰にも知られることなく情報を発信できる新たなツールを手に入れた。時間も距離も関係なく、顔の見えない相手とも繋がれる自由なネットの海に、彼らは飛び込んで行って……。忘れられないオンラインの青春が今、始まる! チャットでマニアックな会話を楽しんだり、お絵かき掲示板に常駐したり――“テレホタイム”が待ち遠しくて仕方なかったインターネット黎明期を描いた、ネット時代の新感覚ノスタルジックストーリー!
と、いう作品なわけです。
全然存在をしらなかったけど、作者は 詩原ヒロ というかたで
twitter.com
この作品はどこかのアプリで連載されてた。 で、これがアプリ時代、ネット漫画時代のおもしろさだろうけど、そのサイトなのか、また別のサイト?なのか「リバイバル連載」というのが始まったらしいのね。
ああ、あれか、月刊HERO'Sの公式サイトか…以前「異世界もう帰りたい」の時で見つけたよ。そのまま忘れてたよ(笑)
ふらっとヒーローズさんで「オンラインの羊たち」のリバイバル連載がはじまりました!
— 詩原ヒロ@オン羊②巻発売 (@shibarahiro) January 24, 2020
平成のインターネットでワクワクしたりボロボロになったりする少年少女の思い出漫画です🐠
ぜひこの機会に読んでみてくださいね~!https://t.co/NZZwipI9Wh #オンラインの羊たち #ふらっとヒーローズ pic.twitter.com/FIAtYx9ixe
あと、この前のひろゆきインタビューに出ていた「初期のインターネットはほとんど男性がやっていた」が事実かどうかって議論とかするんで、その流れで話題になり、紹介されているようだ。
その時代の「あるある」も一般常識も、言い残しておかないと伝わらない、と実感
パソコンがテレホーダイの時間じゃないとつなげないなんて当たり前のことじゃん、とかいうのも肌感覚でわかる。だから正直「この作品、当時の当たり前の日常と、それへのリアクションを当たり前に描いてるだけでちょっとひねりがないんじゃない?」と思う部分も最初の最初はあった(笑)
だが、ネット黎明をWIN95の出た1995年とするなら、もう25年、四半世紀。ど根性ガエルの先生の、教師生活と同じ年数なのだ(笑)
そして自分に置き換えてみたまえ。テレビが来てから生まれた子はテレビが当たり前、ビデオが最初から家にあった子はビデオが当たり前だった。
家に初めてテレビが来た日、ビデオを初めて買った日を鮮明に覚えている世代とは、感覚が違っていて当然だったではないか。
それはインターネットも、2ちゃんねるも、Iモードも、ブログも、togetterも、youtubeも、スマホも…まったく同じ道をたどっているのだ。
だから、天下のNHKだって「インターネットの歴史を振り返る」特番を流したし、なんといっても、そういう黎明期を回想する「インターネット老人会」という洒落た造語も生まれた(この造語者は誰ぞ?あなたには、名誉を受ける権利がある)。
ゲームには、そんな黎明期を回想する漫画がかなり出ている。
その他リンク集
plan-ltd.co.jp
ならば、
ほぼ隣接ジャンルというか、そこからつながってネット黎明期を語る作品もないではないけど、ゲーム回顧からの派生ではなく、真正面から「インターネットの時代を回顧する漫画」があっても、それは面白いはずだ。
いまは昔のものがたりか、今なおなのか…漫画やアニメにはまったり、その絵を描く人は「オタクだオタクだ」とはやされた時代。
特に田舎、地方だと、マイナーな趣味を「同じように愛好する人」がどこに何人いるのかもわからない。雑誌には「ペンフレンド募集」コーナーが並ぶ。
そんな中でインターネットには、周りでは誰も話をしていない、自分が大好きなあのジャンルの「ファンサイト」がある!!
はい、これらの感覚を、基本、今の20代、30代は「知らない」「実感していない」のです。
ならば、語り継ぐべし。
と、いう作品なわけです。
・人は、自分が生まれた時に既に存在したテクノロジーを、自然な世界の一部と感じる
・15歳から35歳の間に発明されたテクノロジーは、新しくエキサイティングなものと感じられる
・35歳以降になって発明されたテクノロジーは、自然に反するものと感じられる
書洩かきもらしは? と歴史家が聞く。
書洩らし? 冗談じょうだんではない、書かれなかった事は、無かった事じゃ。芽の出ぬ種子たねは、結局初めから無かったのじゃわい。歴史とはな、この粘土板のことじゃ。
若い歴史家は情なさそうな顔をして、指し示された瓦を見た。それはこの国最大の歴史家ナブ・シャリム・シュヌ誌す所のサルゴン王ハルディア征討行せいとうこうの一枚である。話しながら博士の吐はき棄すてた柘榴ざくろの種子がその表面に汚きたならしくくっついている。
ボルシッパなる明智の神ナブウの召使めしつかいたもう文字の精霊共の恐おそろしい力を、イシュディ・ナブよ、君はまだ知らぬとみえるな。文字の精共が、一度ある事柄を捉とらえて、これを己の姿で現すとなると、その事柄はもはや、不滅ふめつの生命を得るのじゃ。反対に、文字の精の力ある手に触ふれなかったものは、いかなるものも、その存在を失わねばならぬ。
www.aozora.gr.jp
そんなわけで「ふらっとヒーローズ」で「インターネット黎明期回顧マンガ『オンラインの羊たち』がリバイバル連載中」と覚えてもちかえってください。
viewer.heros-web.com
あと、この作品は今現在、「マンガ図書館Z」に載っていたが、「リバイバル連載」に伴って(かな?)マンガ図書館Zから作品公開を引きあげるらしい。
こういう仕組みもあるんだね。
オンラインの羊たち 1
著作者:
詩原ヒロ
提供出版社:
Nagisa
閲覧数:7,087本作品は2020年02月14日にて掲載を終了しますので、お早めにお読みください!「WEB本棚」に登録されている場合には
終了日に自動で削除されます。
www.mangaz.com
www.mangaz.com
参考別記事
この作品は、あとから当時を回想したものだから、この一覧で探した資料とは違うけど、隣接はしているので。
m-dojo.hatenadiary.com