丸山氏は会見で、「NHKをぶっ壊す、スクランブル化を実現するとの一点で共闘する。ほかの政策は自由だ」と述べた。
立花代表は30日、渡辺喜美参議院議員と会見し、会派結成なども含めた共闘を発表する見通しで、それ以外の無所属の議員などにも連携を呼び掛ける方針。
新会派「みんなの党」結成、N国代表と渡辺喜美氏が会見 TBS NEWS
「渡辺氏は、“N国”の立花代表と会見を開き、新たな会派の名前について、かつて渡辺氏が代表を務めた党名と同じ『みんなの党』とすると公表し、共闘していく考えを示しました」(記者)
「立花孝志さんから会派を作りませんかという、お話をいただいて、私としてはやり残したことがたくさんございますので、みんなの党を復活をさせたい」(渡辺喜美 参院議員)
ここで書いた話は、それなりに生きてくるようだ。
いまのとこは党首が奇矯で愚かな主張が多いから、早晩頭打ちになるだろう。だが頭のすげ替えで「脱皮」したら…(ルペン親子パターン)
いまの党首、立花隆‥…じゃなくて立花孝志氏は、とても全国区で政治勢力を拡大していく識見や手腕があるとは思えない。だから、今現在はそれがある種の安全弁なんだけど(笑)、ルペンの国民戦線が、あまりにもあからさまにあれだった党創建者のルペン父を排除して、少なくとも表面上の主張は穏健化し、理論性も増した娘マリーヌ・ルペンになった国民戦線が、フランスの巨大なプレイヤーになったことはいうまでもない。
「NHKから」もぶっちゃけた話、主張の「核」となる反NHKは、一種の「軍手政策」。そのココロは?右でも左でもハマる、とね。加入戦術なる言葉もあるし、個々の議員が立花流の思想に染まっているか、といえば、どうもそうでない節もある(それ以前の野合・烏合の衆の寄せ集め、感がぬぐえないのだ)。案外、数年で立花が放逐されて、他のイデオロギーがすべて左派系になる可能性だってあるぞ。
そんな馬鹿な、というなかれ。同じ党首を仰ぐ小沢一郎の自由党だって、小渕ちゃんと自自公連立を組んでいたときの主張と今の主張は…(後略)
ただ、修正しなきゃいけないのは、立花って人は戦術か、本気か「NHKスクランブル化以外は、入党・統一会派入りした議員が別にどんな政策を唱えても許容する」とするらしい、ということだ。こういう政党は、無いではない。タリーズコーヒーオーナーや山田太郎やアントニオ猪木が離合集散した、ミニ会派…がたしかこういう形だったはず(ちょっと記憶あいまい)
とすると、「N国党左派」も生まれたり、それがヘゲモニーを握ってN国党自体がそういう色になる可能性も多少は残る。というか、会派が「みんなの党」になり、その顔が渡辺氏となるならよかれあしかれ、主張や政策のメインは「フツー」の範疇になってしまうのではないか。それはマイナスかもしれないが。
本題 「一点で共闘する」は「元の主張・公約棚上げ」の免罪符になり得る、ということ(野党共闘も自公連立もしかり!)
以前書いている。
「連立」は「公約破り」の一手段になる、ということ。
つまり・・・たとえば選挙に「昼食はカツ丼」党と、「昼食は天丼」党が出たと。その結果カツ丼党が300議席を超えて圧勝、天丼党は一ケタ、しかも議席を減らしたと。
しかし・・・ここで連立協議を行い、協議のすえ連立方針は「天丼で」となったら・・・カツ丼党は「わが党だけの単独政権ではなく連立政権ですから。わたしたちはカツ丼だと思うんですけどねー、政党間で協議して決めるとなったらそうも自分の主張だけはいえませんよ」と逃げてしまえると(笑)
これは極端な例だけど、かつて複雑な連立政権が通常だったイタリアでは、これに類する事例が続出し、結局選挙結果よりその後の連立の政党間駆け引きで政治が動いた。小選挙区の得票率と議席数の格差を問題とし、民意の数字をほぼ反映した比例代表制をよしとする議論もときたまあるが、こういう問題が出てくる、ということ。だれかの論議(名前を失念)だったがメモ。
m-dojo.hatenadiary.com
この「一点で共闘する」で「もともとあんたとあんたの主張、水と油じゃん」というツッコミをごまかそうとするのは、N国党の話だけではない。古くは細川連立政権、それからその鏡合わせのようになった自社さ連立政権もしかり。まあ、細川7党連立政権が「社会党としては自衛隊違憲、非武装中立ですが、連立政権の閣僚としては自衛隊を認め…」みたいな論理で攻撃されたので、社会党が自社さでは党として自衛隊合憲論になった、という経緯もあるのだが。
(略)…細川連立内閣には、一貫して憲法改正に反対されている政党や、また、憲法に関する基本的な姿勢を全く示しておられない政党も参加をしておられます。憲法という国の基本理念について一致を見ていない政党による連立内閣に対して、不安を抱くのは私だけでありましょうか。
そこで、社会党の山花大臣にお伺いをいたします。
山花大臣は、去る一月二十五日の衆議院本会議において、違憲の実態にある肥大化した自衛隊と発言をしておられますが、このお考えは今も変わっておりませんでしょうか。また、社会党の伊藤大臣は、大臣就任の記者会見で、自衛隊が違憲であることは小学生が憲法を読んでもわかると発言をしておられるのであります。自衛隊は合憲か違憲か、社会党委員長として責任のある答弁を求めます。(拍手)○国務大臣(山花貞夫君) 町村議員の御質問にお答えをさせていただきます。
御質問の内容は、政治改革を担当する国務大臣の立場にある私に対し、日本社会党委員長としての、政治改革ではないさまざまな政策についてただすものでございます。しかし、私は、この壇上に答弁をする立場は、質問通告にもありましたとおり大臣としての立場でございます。その辺をしっかりとわきまえた上で答弁をさせていただきたいと思っています。
町村議員は、自衛隊の憲法上の位置づけ、PKO法への対応、文民等の派遣、国連モザンビーク活動への対応、外交・安全保障政策、日韓基本条約、防衛問題、原子力問題、反原発運動、所得税減税、消費税、規制緩和、地方分権問題等についての御質問でありますが、これらの質問は、社会党の従来の考え方と内閣の一員としての対応についていかがかというものであったと思いますので、一括してお答え申したいと思います。(拍手)
連立政権は、申すまでもなく、その成り立ちや立党の精神、政治手法や固有の政策などそれぞれに異なったものを持つ政党が、主体性をしっかりと維持しながら、なおかつ協力することによって初めて成り立つものであります。七月二十九日、八党派は、国民の皆さんの期待にこたえ、その負託にこたえ、政治倫理を重んじ、自民党政権のもとではなし得なかった抜本的な政治改革を実現する連立政権樹立を決意いたしました。同時に、政治改革のテーマだけではなく、日々動く政治のさまざまな基本的な問題についても基本的な合意をつくっているところでございます。そしてその中には、御指摘に関連する外交、防衛などの基本政策について、原則として今までの国の政策についてこれを承認することについても確認しているところであり、それに沿って対応してまいりたいと思っています。
(略)
○国務大臣(上原康助君) 町村議員の御質問にお答えさしていただきますが、現在の私の立場は、細川内閣の閣僚の一員であるということを自覚を持って、私に与えられた三庁長官としての職員に処していくことだと心得ております。御理解を賜りたいと存じます。(略)細川連立政権は、外交、防衛などの基本政策を原則として継承していくことを申し合わせておりますが、その意味は、自民党政権下で蓄積されてきた政策をすべてそのままでよいというものではないと私は理解をいたしております。(拍手)細川総理を初め、関係閣僚もこのことによく御配慮の上で、連立政権の基本政策についても漸次進めていかれるものと期待をいたしております。
ですから、私は、閣内で無理難題を主張しようとは思いませんが、さりとて、みずからの政治信念や信条を捨てるつもりもございません。(略)(略)
○国務大臣(山花貞夫君) (略)…それぞれの基本的なテーマにつきまして、私たち社会党は党としての政策を堅持しております。同時に、かねてから、連立政権としての立場での政策については、連合政権としての政策あるいは連立政権としての政策についても固有の政策を堅持しながら、こうした政策でありたいという社会党の政策についても明らかにしてまいりました。
そうした前提を置きまして、閣僚としての立場でお答えをさしていただきますが、私たちは、そうした政策を堅持しながら、先ほど申し上げました基本合意に基づいて、細川政権が国民の皆さんの期待にこたえることができる実績を上げ得るために、閣内で、国民の皆さんに見える透明な形での議論を展開しながら合意を形成し、そしてこれを実行していきたいと思っているところでございます。連立政権、連合政権の意味はそこにあると思っています。
そして何より、今の「自公連立」も「公明党(あるいは自民党)のもともとの主張、通ってないじゃん」というのを「連立政権だから」で糊塗している部分があるであろう。また、「野党共闘」も『多様性の中の統一』だっけ?「もともとXX党は綱領でXXXを謳っているよね?」も、「野党共闘はその部分を棚上げして、アベ妥当での共闘なんです!」という形で糊塗してるという面では構造的に同じワケ。
そしてNeW!
…今現在はアカウント先が非公開になっているようだけど
スポンジ丸くん on Twitter: "玉木さんのことより、消費税廃止を訴えてた山本太郎さん率いるれいわ新選組の『消費税最低でも5%に』発言がどう考えても公約違反やろ。 あれだけ、消費税廃止と高らかに言っておいて。 なんでそっちは簡単に許すんや。 ※ちなみに国民民主党の基本政策で憲法論議に参加すると書いてある。"
という。