三・一運動をけなす北朝鮮「外勢依存で独立を試み失敗」
専門家「北の見解も理解せずに共同行事推進した韓国政府の失策」北朝鮮は「三・一運動」(独立運動)100周年を翌日に控えた28日、「三・一人民蜂起は『請願』と外勢依存に染まった上層人物たちの間違った指導により、その光を見ることなしに苦い失敗の教訓だけを残した」と主張した。北朝鮮の対外宣伝メディア「我が民族同士」は同日、「三・一の魂は自主を叫ぶ」という文で、「(三・一運動の指導者らが)窮屈な請願や外勢依存という方法で『独立』を得ようと愚かな試みをした」と主張した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が昨年9月に平壌を訪問した時、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と合意した「三・一節100周年南北共同行事」開催の約束が破られただけでなく、三・一運動の意義そのものが見下されたのだ。
北朝鮮が三・一運動100周年共同行事を拒否したのも、結局は三・一運動に対し否定的な認識を持っているためだという声もある。北朝鮮は三・一運動の失敗原因について、「卓越した領袖の指導を受けていないから」と述べ、金日成(キム・イルソン)主席一族の偶像化に利用してきた。韓国のある国策研究所の関係者は「韓国政府が北朝鮮の基本的な見解も理解できないまま三・一運動共同行事を推進したのは失策だ」と語った。
安重根に関しても、似たような評価をしていて、「金日成のような卓越した指導者に出会えないで可哀想だったね」みたいな扱いだったのだそうだ。
歴史観とは、なかなか立場が異なれば一致しないのだ、という一例として参考になるだろう。