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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「トランスジェンダー更衣室、トイレ、運動競技問題」はアメリカで事例や議論先行(苺畑ブログの紹介)

トランスジェンダーの方が、実際の男女区分のある場所でどのように扱われるべきか、という議論が最近さかんに行われていますね。
www.buzzfeed.com

はてなでもブクマが多数ついた。(だから読めたんだけど)
b.hatena.ne.jp

ちなみに、自分もこんなふうにコメントした。

松浦大悟さんの「女湯に男性器のある人を入れないのは差別」論への疑問

「その案の論理を詰めてくとXXという例が出るのでは」て議論、共謀罪でも秘密保護法でも出てきたでしょ。「そんな話は出てない」って反論にならないんですよ。てか逆に「同法案ではその場合〇〇だ」と説明したら。

2019/01/09 22:55
b.hatena.ne.jp


先月末も、twitterで議論が活発化。そのまとめ
togetter.com
それへのはてブ
b.hatena.ne.jp




閑話休題、この件に関しては、議論もトラブルの実例も、アメリカなどでぶっちぎりに先行例がありました。そこで紹介したいのが、
In the Strawberry Field:Main(苺畑より) という、アメリカに住んで働いておられるかたのブログです。※これは旧リンク。詳細は下に

twitterのアカウントは
twitter.com
苺畑カカシ @ichigobatakekak

であったな。(フォロー推奨)

重要補足
連絡を頂いた。今現在のブログは引っ越しているとのこと。
ここです
biglizards.net


※ではあるが、以下の紹介リンクでも記事自体は読めます。


その「苺畑」ブログではかなり以前から、アメリカの保守派メディア、言論人らの声が、本人も共感的な立場からさまざまに紹介されてきた。つくづく思うのは、外国・異言語で報じられる事件や論評、思想などは、自動翻訳やネットメディアがここまで進歩した今でも、やはり物理的に氷山の一角にすぎず、報じられる「ルート」によって、その性質も、やっぱり限定されるということ。そして、そういう状況であっても、やはり現地に住んでいる、働いている、現地メディアに触れている、というのは大きなアドバンテージであって、現地からの報告は、非常に大きな意味があること。町山智浩氏のアメリカレポートが重宝されるのは、本人の知識や筆力もさることながら、やはり「ベイエリア在住」という現地の強みでありましょう。苺畑カカシ氏の以下の報告も、町山氏と同種の現地報告の強みがあり、紹介される事例や言論は、このブログが報じなかったら日本語メディアで一件も例が無かった…というものも多くある。

そんで、なんと2014年から、苺畑氏はこの「トランスジェンダーのトイレ、更衣室、運動競技」問題を紹介していたのですよ!その事例を、今から振り返るべきでありましょう。
それでは、以下紹介。

biglizards.net
カリフォルニア州男女共同トイレ法(通称バスルームビルAB1266)

…以前にも話したように去年カリフォルニアの小中高学校においてトランスの生徒が自分の性別だと思う方のトイレや更衣室やシャワー室を利用し自分の思う性別に合った運動チームに参加できるという法律が州議会によって通された。何の抗議もなければ今年の始めからこの法律は有効になるはずだったが、生徒のプライバシーを迫害するものだとするプライバシーフォーオールスチューデントという市民団体がこの法律に反対し、11月の選挙で市民投票で法案の撤回を求めるべく抗議を始め…

biglizards.net
プラネットフィットネスの女子更衣室で、自称女性のトランス男が自分の隣で着替え始めたのを見た女性メンバーが、女子更衣室に男性がいるとフロントデスクに苦情を述べたところ、同ジムではトランスの人が自分が同一視する性の更衣室を使っていいことになっていると説明した。納得のいかなかったこの女性はジムの本社にも苦情を述べたが、答えは同様。それで女性はジムに出かけていって他の女性メンバーらに、「このジムでは男性に女性更衣室を使わせている。そのことを入会時に明らかにしなかった」と話たところ、トランスのメンバーに恐怖感を与える態度に出たとして会員権を奪われた。

このジムではメンバーが他のメンバーから恐怖感を与えられないよう保証する主義があるのだとか。だったら女子更衣室で男性に見られることで恐怖感を持つ女性たちの権利は…

biglizards.net
…トランス事件が起きるずっと前からPFでは、何故か普通のジムなら当たり前の行為をしているメンバーを他のメンバーを威圧しているとか圧倒しているという変な理由で追い出すことが多く、これまでにも地方では話題になっていたようで、行き過ぎた服装規制が問題で訴訟が起き…

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…男として生まれた人間はたとえ後に女になることを選んでも、男としての有利な立場は一生保持されるというもの。女になるという選択権があるということ事態、男に女の立場など理解できるはずがないというわけだ。であるからトランス女を女性として認めよと要求するのも男としての権限を振りかざしているに他ならないという…

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…カナダではいち早くこの悪法が施行されていたようだが、昨日トロントの大学で男女共同シャワー室で男子生徒が携帯電話のカメラを使って入浴中の女子生徒を隠し撮りするという事件が起きた。大学側はこの事件を真剣に取り扱い、男女共同シャワー室制度は一時的に停止すると発表し…

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…先日ヒューストン市で行なわれた選挙において、性適合障害男性の女子用施設の使用を許可する法案が、市民投票によって惨敗した。この法律はヒューストン市議会が二年前に強引に通し施行して三ヵ月めに市内の牧師や神父らの訴えで一時差し止めになっていたもの。法律反対派が十分な署名を集めたことから今回の選挙で市民投票にかけられ決着をつけることとなったのである。

ヒューストンの法律は、正式にはヒューストン平等人権法(HERO)提案1という名前で、その名目上の目的は性同一性障害や性嗜好によって就職や公共施設の使用や住宅選択などで差別されないためというもの。企業、個人営業、住宅など、違反者は最高5千ドルの罰金を課されるというもの。ただし宗教団体は対象にならない。

トランスやゲイやレズビアンを差別しないことの何がいけないのか、という疑問が生まれるのは当然だが、「差別しない」とは具体的にどういうことを指すのか。ここに問題がある…

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…同性愛及びフェミニストたちの間でトランスジェンダーをLGBT運動から削除しようという運動が始まっている。非常に零細な運動だから何処まで行くのかは解らないが、それでも同性愛者の中からトランスジェンダーの強硬なやり方に少なからぬ反感を持っている人が居ることは外部から見ていても面白い。

トランスを批判するのは、今のアメリカでは政治的に正しくない行為なのだが、そんなことは全く気にしないフェミニストやゲイ・レズビアンは何人かいる。…

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…今年の2月、ワシントン州のシアトル市営プールの女子更衣室に男性が居るという苦情が出て、プールの職員が男性に立ち退くよう命令した際に、自分にはそこに居る権利があると男性が居直るという事件がおきた。問題なのはこれが単なる痴漢さわぎではなく、男性は何故か女子更衣室に入る権利があると言い張ったことだ。

シアトル市はトランスジェンダーが自分らが同一視する性別の公共施設使用を許可している市で、今年の2月にその規則を覆そうとする州法が負けたばかり。

プールの職員は警察を呼ばなかった。それというのも、こうした公衆施設において、トランスジェンダーによる更衣室使用をどう扱うかと…

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…私は女性用の施設に覗きや写真撮影を目的に入り込む女装男の事件について、犯人の男たちが女装をしているのは単に女性施設への入室を可能にするための変装だと思っていた。だが実は、女性に扮するということに快感を覚える変態も多くおり、自分が女だという妄想を持って女性に乱暴を働くことに喜びを見出す人間も多いようである。

自分が女だと思っている以上、性犯罪者でもトランスジェンダーであることに変わりはない。となれば、こういう人間が女性施設に入ることは共用法が通れば可能と…

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…先日トランプは戸籍上男子の女子施設使用禁止法律を通したノースカロライナ州について意見を聞かれたとき、NC州の法律は極端で、法律など通さずににそのままにしておくべきだったと語り、ケイトリン・ジェナーのようなトランスジェンダーが女子トイレを使用することにも全く抵抗はないと語った…

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…先日、アメリカの大型スーパー、ターゲットがこれより『自分が同一視できる性別の施設を自由に使ってもよい』という規則を施行すると宣言した。そのことで消費者から苦情が殺到。保守派グループがボイコットを呼びかけ24日の段階ですでに340,000人の署名がオンラインで集まったと…

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…先日トランスジェンダーに関する記事を集めている4thWaveNowというブログに載った女から男(FTM)へのトランスジェンダーとして二年間生きて、一年前から生まれた性の女性に戻る努力を始めたマックスという女性の体験談を読んで、トランス社会における女性迫害及び弾圧の事実を…

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…信じられないことだが、世界最強の自由国(であるはず)のアメリカ大統領が、なんと全国の小中高学校区において男女の区別なく生徒の好むトイレ及び更衣室そしてシャワー室に至るまでその使用を許可するよう命令した。そのことで全国各州から猛烈な反対の声が上がっている。断っておくが、大統領命令といっても、大統領には立法権限がないため、連邦政府に施行権限はない。ただ、オバマ王はオバマ王の命令に従わない学校区への連邦政府からの補助金を差し止めると脅迫している。しかし多くの学校区がたとえ補助金を失っても大統領の命令に背くものと思われる。なぜならこれは女子生徒を必然的に危険に…

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アラスカ州の高校で 男子生徒が女子陸上競技に参加を許され 全アラスカ州大会で三位に入賞。四位以下になった女子選手やその父母から苦情が殺到するという事件が起きた。

特に四位になった女子生徒の母親は三位の選手が男子だったことを競技の後になって知り、学校側にも抗議し、ツイッターで胸のうちを打ち明けたが、それに対して当の男子生徒が『あなたの娘がもっと真剣に練習すれば勝てたのに』というようなことをツイートしたため、この母親の怒り爆発。五位になった選手の母親なども加わってツイッター上で大騒ぎに…

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…訴訟を起したのは生徒とその父母の11家族で、原告らはバージニア市の公立学校において生徒らが好き勝手に異性の施設を使用できる規則を撤回するよう求めている。
「学校の方針は生徒らの安全と人権を守るためにあるべきであるにも関わらず、バージニア市公立学校はそれをしていない。教育委員会や司法局がそれをしていないのは明らかである。」と原告側の弁護士ゲリー・マカレブ氏は言う。「どのような子供も更衣室のような親密な場所を異性と共有することを強制されるべきではない。」と…

結局紆余曲折を経て…はてブ的にも、この問題では「オバマでなくトランプ支持」が多数?

上の苺畑ブログでは、選挙戦中に性自認に基づくトランスのトイレ利用に抵抗がない、と語り「トランプは、実はやっぱり隠れリベラルの偽装保守だ!」と言われたりした経緯が紹介されていますが(実際に大統領選挙直後から、そういう見立て(心情的や直感的には保守性はなくNY風リベラル、だが政治的野心から保守政策を取っている)はあったし、今もそう見てる人はいる。米国保守本流から嫌われ続けた過去も想起されたい)…最終的には、こうなったのは周知のとおり。


www.newsweekjapan.jp

www.huffingtonpost.jp

japan-indepth.jp

news.yahoo.co.jp

アメリカでも、急進的なフェミニストの中から、結果的に保守派と一致する「トランスの人のトイレや更衣室は、肉体的な性に準拠すべし」という声があったのだから驚くにはあたらないが、今回「トランス問題に限って言えば、はてなブックマークではオバマの政策よりトランプの政策を支持する声が高い」といっても、まあ間違いじゃないよね?


似たテーマいくつか。

げんしけん」で、女装だけど性自認は男性である大学生が、着替えに女性トイレを使ったときは大いに先輩らから怒られました。


ところで「トランスジェンダー」の問題とは基本的に別物だけど、LGBTのほかのLGBの時でも、そういう方の更衣室や浴場利用には、以下のような議論は必要ではないか?と書いた当方の過去記事がありました。
この機会にそちらと、関連リンクも紹介します



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