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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

森田崇氏の「ルパン帝国再誕計画」を聞いての雑感(twitterを再構成)

『怪盗ルパン伝アバンチュリエ』によるルパン帝国再誕計画立ち上げについて - Togetter https://togetter.com/li/1198360


ルパン帝国再誕計画 公式サイト http://www.re-lupin-empire.com/


twitter公式アカウント https://twitter.com/re_lupin_empire






このルパン帝国再誕計画を聞いて思ったことを、一度twitterで述べた内容を補足・編集するかたちで申し述べます。

【第一部】

自分も、ちょっと一ファンとして私見を。
まずは一連の発表を見て思ったのは「よくもまあ、これだけ『ジタバタ足掻いた』ものだな」というものでした。


いやまあ、表現は悪いけど(笑)自分もいい年の大人なので、「奇巌城編終わったー、おもしろかったー、新章はいつかな…」
「今回は間があくね…」「長期取材かな…」「ひょっとして…」みたいなところで、なんとなく状況は察したわけですよ(笑)。

イブニングからHERO'Sにご努力でいったんは移籍したの経緯も知ってた。
ううむ、残念ながらこれでさしもの怪盗も年貢の納め時かと。



しかし今回、このような形でともあれ「帝国再建」の一歩を踏み出したわけだ。

我と我が身に置き換え、サラリーマンでも委託業者でも、やる気一杯で進めたプロジェクトが、会社や受注先判断で中止された人は沢山いるだろう。
そこで「残念」と諦めるか、「いやこんなやり方なら、この会社なら」…と、続けるため「ジタバタ足掻く」ことができるか。
要は、そのプロジェクトにどこまで惚れているかだな。



その結果生まれた「ルパン帝国再誕計画
これは本来、一漫画家、一創作家のやる仕事ではない。正確に言えばやれる人もいればやれない人もいるし、やる必要が無ければ森田氏本人もやる気はなかったかもしれない。
だが運命がそうさせて、一創作家を越えて出版、メディア的な活動、より全体的な仕事を自ら行う形が始まった。
佐藤秀峰氏や赤松健氏、鈴木みそ氏、徳光康之氏などがそれぞれ、独自の取り組みをしている




けど、それに近くもあり、またここが独自の試みとなることも多々あるでしょう。
外野としての応援しかできないが、これが軌道にのれば、そこに続きたい人も出るはず。


だからこれは「ルパン(ミステリー)の話題・漫画の話題」と同時に「一つのコンテンツを軸に、個人が発表の場を作れるか?」という『メディアの話題』であると思う。そういう視点から新聞や出版社(特にビジネス系)が注目・取材してもいい動きでは?…と注意喚起しておきます。
上に挙げた鈴木みそ氏は、漫画家の著者がそのまま自分のコンテンツを電子書籍で販売することの草分け的存在で

という本を森田氏が「参考にした」と語るほか、「ナナのリテラシー」という作品の中で、少し経験をもとにしたエピソードを描いている。

ナナのリテラシー1

ナナのリテラシー1

ナナのリテラシー2

ナナのリテラシー2

【第二部】

ここから先は、出版や権利事情を全く知らない外野の放談なので聞き流していただく形で…
アバンチュリエの強みは、逆に森田崇氏ひとりの作品世界にとどまらず、ルブランの創作ヒーローと作品世界を共有した「山脈の広がり」だと思う。
ルパンレンジャーやルパン三世と連動するようにね(笑)


そういう点では「帝国再建計画」は
http://www.re-lupin-empire.com/
アバンチュリエを中心にしつつ、ここを見ればルパンに関連した広がり…それこそルパンレンジャー、ルパン三世、ルパン・エチュード、そして彼とやっぱり対になるホームズ関連などなど…の世界につながってほしい。
それでこそ、大きな版図と臣民を抱えた「帝国」だ(笑)
とはいえ、公式サイトの工夫も結構手間だろうから、まずは「ルパン帝国再誕計画」(@re_lupin_empire)のアカウントが、前述のレンジャー・三世・ホームズ関連に至るまでの話題で常ににぎわっている……
みたいな賑やかなものになってくれればいい。別の言い方だと「今までの森田氏のアカウント通りに」、だ(笑)

自分も結局、一連の作品を「古典ミステリークラスタ」的な、ひと固まりのものとして享受している。
例えばの話「ルパン・エチュード」や「憂国のモリアーティ」の新刊が出れば、「帝国再建計画」に新刊のPRや、今回のような画像を使ったyoutubeが掲載される。
その代わりに各マンガ単行本の、巻末の2Pで再建計画の広告が……みたいなのが可能か否かは出版事情に疎いのでわからへん。
のですが、ただ出版社を超えて「中世欧州もの」の区分で「ホークウッド」と「乙女戦争」が共同宣伝した例もあるはず。
しがらみのない、大きな「古典ミステリクラスタ」のハブ、中心になる自由な立場を帝国は持ち得るのではないかと。




最後に、ずっと後の……これから、余裕ができてからの個人的要望です。

リンク先で紹介されてる、これまでの漫画の画像を使って、そこに声や音楽をつけた動画形式のyoutubeプロモーション、

これ自分は個人的に大好きで…


ぶっちゃけ、ご存じでしょうから言っちゃうけど、あたしも以前、勝手に作ったのね(笑)
 


宣伝効果があったかなかったかはともかく、個人的にはとても楽しい。ただ表題にあるように、おもいっきり「非公式」。
今後、諸権利を「再建計画」がお持ちなら動画に限らず、書籍の宣伝としてもかなり効果的だと思うのですが、画像引用のファンアート、二次創作について、なんらかの形で推奨なり、公に「…という条件で許可します」と示されたり、あるいはワンストップの「申請受けます/これはOKです/NGです」みたいなことができればいいなあ、と。


一定の募集期間を設けて「画像使用を許可しますので、あなたなりのルパンPR動画を作りませんか?」とやり、その動画を「帝国再建計画」に載せるとかね…
まあ、これは先走り過ぎた将来の想像。こんな話は落ち着いてからで結構なので、まずは帝国の第一歩をお祝い申し上げます。ボン・ボヤージュ!!