本日、衆院選挙の結果が出る。生の数字はぼかされているが、どのメディアも自公が優位だとか希望が失速だとか立憲民主に勢いがあるとかの事前予想を掲載している。
ところで何度もこのブログには書いているけど
選挙の議席予想とその結果は、「各メディアが日常的に行っている、各種の世論調査が、そもそも正しいのか」を答え合わせする、そもそも唯一の機会である
のだそうだ。たしかに、内閣支持率〇〇%とか、死刑賛成〇%とかいっても「そもそもその数字が正しい」ことを証明する手段はないでしょ(笑)
実は選挙結果が、だいたいの事前予想と合っていることが、それを証明する唯一の機会なんですねん。
初対面の朝日新聞の調査員が、「世論調査です」と、いきなり家にやってきた。その調査員を家にあげ、調査にこたえてくださるーー。そんな方が、50年前の日本に何パーセントいたか。
— 抜井規泰 (@nezumi32) 2017年10月12日
なんと、85%の方々が協力してくださいました。
「サザエさん一家」は、日本の思い出なのかもしれません。
世論調査史上、最もショッキングな出来事が1936年の合衆国大統領選挙の調査です。F・ルーズベルトとランドンの一騎打ち。
— 抜井規泰 (@nezumi32) 2017年10月12日
なんと200万人の声を積み上げた世論調査はランドン勝利を予測し、大外れ。一方、わずか3000人を対象とした調査は正確にルーズベルト勝利を予測しました。なぜかーー
実際に「世論調査って電話が来たら、まず詐欺を疑え」という呼びかけをせざるを得ない現状は、世論調査に影響を与えるかもしれない。
— gryphon(まとめ用RT多) (@gryphonjapan) 2017年10月12日
ルーズベルトのアレは「電話で調査をしたら、当時電話があるお金持ちの回答に偏った」だが、今の調査は「特殊詐欺も警戒しないお人よし」バイアスがかかるかも?
なんでも「選挙に行く/行った」の数字が、実際の投票率よりいつも上なので「みんな『行った』のほうがかっこいいから見栄を張るのだ」という説があったのですが「いや、来た世論調査に回答する…という段階で<律儀で几帳面>という特性が強く、そういう人は選挙にも行くからだ」という反論があり。
— gryphon(まとめ用RT多) (@gryphonjapan) 2017年10月12日
それも含めたもろもろの偏差要素は研究結果を元に補正しており、朝日新聞の世論調査報道は極めて正確だと、自負しております。
— 抜井規泰 (@nezumi32) 2017年10月12日
<選挙予想とその結果は、それ以外のすべての世論調査が正しいか間違っているかの「答え合わせ」をする、ある意味で唯一の機会でもある>と伺ったことがあります。
— gryphon(まとめ用RT多) (@gryphonjapan) 2017年10月12日
科学的数学的な意味のそれも含めて、すべての世論調査は興味をもって拝見しています。
まったく、その通りです!
— 抜井規泰 (@nezumi32) 2017年10月12日
そんな意味合いもあるんだ、と思いつつ、本日の結果をご覧ください
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