昨日、一寸流し読みしたので細部は不正確です(あとで補おう)
そして、思わず笑ってしまった…いや不謹慎だけどブラックユーモアに満ちているので、その骨子をストーリー仕立てで
とある、外国人がたむろするバー。
ここにはいろんな業種の人間が集い、情報交換の場所にもなっている。
そこで、ある夜・・・・・・・
「けさ、ジョンのやつが死んだ」
「まさか!!!また例の”ウィドーメイカー(未亡人製造機)”がらみか」
「ああ、もちろん」
「なんてこった!あのウィドーメイカーは危険すぎるから、あまり関わるな、とお互いに注意しあってたのに」
「クソッ!!これで、あいつのせいで何人が亡くなったことになるんだ…」
そこに、ずいっと割り込む、ハンチング帽をかぶり、メモと鉛筆を手にしたひと癖ありそうな男。胸には小型カメラをぶら下げている。
訛りの強い英語で、話しかけた。
「ちょっとお話中失礼、興味深いお話なので…、いえ、あたしゃしがねえトップ屋ですがね、『ウィドーメイカー』の問題を長年追ってまして……ちょっと聞かせていただければ 米海兵隊の、軍人さんですよね?」
顔を見合わせるふたり。
「海兵隊?なんのことだ?」
「へへへっ、とぼけちゃあいけませんぜ。知り合いが『ウィドーメイカー』で何人も亡くなったといえば…当然、欠陥機オスプレイを運用する、海兵隊の皆さんでしょ」「残念ながら違う」
「俺たちは投資会社で働くファンドマネージャーだ」
「へ?じゃあなんですか、『ウィドーメイカー』って」
「知らないのか・・・・・・・・日本国債の空売りだよ。『財政赤字が膨らみすぎてるから、日本国債は間もなく暴落する』 学者や評論家やメディアがこう論じてるのを信じて、『じゃあ日本国債を空売りすれば大儲けだ!!』と大量にその取引をして、結局暴落はいつまでたっても来なかった… 正確にはこの『財政赤字で国債暴落論』こそがウィドーメイカーだろうな。この取引に手を出して、何人自殺したことか… 」
元ネタは、現在発売中の週刊文春に掲載されている宮崎哲弥のコラム「時々砲弾」。彼は英のフィナンシャルタイムスと、それを転載した日本経済新聞の記事を紹介しているので、元はそのへんであります。もともと「未亡人製造機」という言い方自体が、何度も使いまわされて一般化した言葉だったからね……