この前の話。
わたしの親しい知人に、この春高校に合格した息子さんがいた
実際の入学した学校を含め、合格したところは有数の進学校で、めちゃくちゃに優秀であることは間違いない。
そして優秀の形にもいろいろあるが、中学時代から学校の勉強以外にもさまざまに興味があり、たとえば
「戦国時代」「城」「近代史」「第二次世界大戦」「独裁政治」「同和問題」「民俗学」などに興味があったという話を、親経由でちょくちょく聞いていた。
たとえば、彼が中学生で思った疑問というのは、
「第二次世界大戦の時やその前に、南米の国が枢軸国側に立っていたらどうなっていたでしょう?」
…自分もそれなりに考えて、意見を親経由で伝えたりしたが、
そういう質問を自分で思いつくセンスはなかなかだと思う。
だからこれまでも、折に触れてちょこちょこと本をあげたりしていた。
- 作者: 水木しげる
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1990/08/01
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- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/04
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- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
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- 作者: 安田峰俊
- 出版社/メーカー: 講談社
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などなど。
しかし、さすがにアレさ、受験生の時にそれ以上にどっぷりはめるわけにはいかないだろ(笑)。
で、晴れて合格で受験も終わりというときに、どさっとあげたねん。
それが以下のリスト&紹介文。
これはあくまでも初読者向けの短文のガイドである。
また、本のチョイスだが、それは当然
「自分が持っている本」「某新古書店で100円台で買えた本」という限定がある。
もしぜんぶ定価だと数万以上だろうな、これ。100円で買い足したものでも、○千円台だったけど
あと
「あまりの大長編は避ける(あるいは冒頭だけ渡す)」とか「さすがに性表現や残酷表現にも考慮する」などもある。
何しろ、この段階で一抱えの段ボールでいくつあったか…想像できる人はできたはずだ。
「合格おめでとうございます」というメッセージと一緒に渡した、実物ガイド。
【沈黙の艦隊】全巻
かわぐちかいじの作品で、1980年代後半からベストセラーになりました。
潜水艦の描写などは、あまりリアルではないとも言われますが(笑)、それ以上に「独立国家とは何か」や「大きな武力を持つ1集団によって国際秩序は変えられるか」という大きなテーマを念頭に読むと、別の作品や現実の世界情勢への関心や理解も深まるでしょう。
沈黙の艦隊 全16巻完結(文庫版)(講談社漫画文庫) [マーケットプレイス コミックセット]
- 作者: かわぐちかいじ
- 出版社/メーカー: 講談社
- メディア: コミック
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【銀河英雄伝説】 小説全巻
80年代からずっとベストセラーとなっている作品です。
SF的な宇宙戦争が舞台ですが、多くの実際の歴史を下敷きにしながら、民主主義や独裁、軍事などを考察した作品でもあります。
ぜんぶ新書で差し上げたかったのですが、3巻がだれかにあげたのか見つからないので、そこだけ文庫になっています(あとでノベルスが手に入ったら交換します)、外伝は、2巻などがにおもしろいです。
漫画になっているものも、別にあります。
- 作者: 田中芳樹,星野之宣
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/02/21
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【タイタニア】漫画/小説 途中まで
タイタニア一族はルネッサンスの都市国家を牛耳った貴族(メディチ家)などがモデルと言われています。
タイタニア 1<疾風篇>2<暴風篇>3<旋風篇> (講談社ノベルス)
- 作者: 田中芳樹
- 出版社/メーカー: 講談社
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- 作者: 田中芳樹,ガンテツ
- 出版社/メーカー: 講談社
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【マヴァール年代記】小説 全1巻
これも田中芳樹で、中世的なファンタジーです。彼はこの分野も得意で、ほかに「アルスラーン戦記」などがあります。
- 作者: 田中芳樹,山田章博
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2002/04/25
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【ドリフターズ】途中まで
異世界に、世界史上の英雄が飛ばされ、そこでおのおのの個性を発揮して戦略や戦闘を繰り広げる、というおもしろい話です。異世界を舞台にしている分、全世界の戦史や戦略、武器の発展などを一からシミュレートできるところが魅力です。また戦国の島津武士vs新撰組など、架空だからやれる対決が見物です。
- 作者: 平野耕太
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2013/04/12
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【軍靴のヴァルツァー】途中まで
十九世紀のプロイセンをモデルにした軍事漫画です。「ライフル」「鉄道」「マスコミ」などが生まれ、大きく発展していった時代です。軍事の問題を考えるには、この時代を詳しく知る必要があると思います。ほんの冒頭ですが・・・
- 作者: 中島三千恒
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/07/08
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【大砲とスタンプ】途中まで
一般の軍事読み物ではほとんど語られませんが、実際はたいへんに重要な役割を占める「物資の補給、兵站」や「軍隊内の事務手続き」を、そういう作業を専門的に行う架空の部隊を描くことでドラマとして描くという異色作です
- 作者: 速水螺旋人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/10/04
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【女帝エカテリーナ】(全巻)
これは少女漫画で毛色が変わっていますが、見つけたのでおまけで。世界史上の重要人物を、資料に基づいて丁寧に書いていることは間違いありません。
女帝エカテリーナ コミック 全3巻完結セット (中公文庫―コミック版)
- 作者: 池田理代子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1994/09/01
- メディア: 文庫
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【ヤマタイカ】全巻
民俗学にも興味をお持ちだと聞いたので、これを入れました。
縄文民族と弥生民族、火山と邪馬台国・・・などはもちろん半分は創作ですが、半分は学問的な資料もあります。ここをとっかかりにすると民俗学や考古学も楽しくなるでしょう。
ヤマタイカ コミック 全5巻完結セット (潮ビジュアル文庫)
- 作者: 星野之宣
- 出版社/メーカー: 潮出版社
- 発売日: 1997/07/01
- メディア: 文庫
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【アンゴルモア】途中まで
元寇、それも最初期段階の「モンゴルの対馬進行」を描いた作品です。
限定された地域の中での少数勢力の抵抗、防御、撤退戦というのは「皇国の守護者」という作品もいずれ読んで欲しいと思いますが(※漫画版をあとで追加できた)、この作品もそれに影響をいろいろ受けているようです。
- 作者: たかぎ七彦
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2015/02/10
- メディア: Kindle版
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【ライジングサン】途中まで
実際に自衛隊に所属した経験のある漫画家がかいているので、描写的には一番リアルだと思います。もちろん、その分、描かれているのはおもに訓練や試験の話で、派手な戦争はありませんが・・・
- 作者: 藤原さとし
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2013/10/30
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【皇国の守護者】途中まで
荒巻義雄などの架空戦記を少し読んで、ちょっと飽きたという話を伺っていますが(笑)、この原作者の佐藤大輔は、その中では飛び抜けて評価が高い作家です
現実の日本の歴史を改変した作品もありますが、この「皇国の守護者」は日露戦争ぐらいの時代をモデルに、ロシアに『似た国』日本に「似た国」・・・その北海道侵攻を想定した作品になっています。無線に相当するような超能力なども登場します。
この作品はある事情で、全5巻の漫画版は現在書店などでは買えません。
今回はとりあえず1-3巻ですが、もし読んでみて続刊を希望するなら、言ってください
また小説もあり、こちらは少し漫画版よりあとも描かれています
- 作者: 伊藤悠,佐藤大輔
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/03/18
- メディア: コミック
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【宗像教授伝奇考】途中まで
民俗学者を主人公にした古代史・歴史シリーズです。もちろん大筋はフィクションですが、元となる民俗学や伝説、神話の知識は重要です。
同じ作者の「妖女伝説」という作品も送っておきます。また、この作品がおもしろかったら、諸星大二郎という作家の作品も読み逃せない、必読の作品です。宗像教授シリーズもこのあと「宗像教授異考録」という続編が出ました。
宗像教授伝奇考 コミック 全7巻完結(文庫版)(潮漫画文庫) [マーケットプレイス コミックセット]
- 作者: 星野之宣
- 出版社/メーカー: 潮出版社
- メディア: コミック
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【エリア88】全巻
80年代に大人気だった作品です(お父さんならご存じかな?)。内乱の中東で、戦闘機乗りのパイロットが各国から傭兵として集まる・・・という設定で、もちろんフィクション性がかなり強いのですが、別の部分で魅力が多く、今でもファンの多い作品です。
- 作者: 新谷かおる
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2013/12/27
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【墨攻】途中まで
古代中国の思想集団「墨家」をモデルに、古代の城の攻防戦を描いた品です。
漫画は途中ですが、原作はここに書かれているところで完結しており、これから以降は漫画のオリジナルで、あまりおもしろくありません。
墨攻(ぼっこう) 文庫版 コミック 全8巻完結セット (小学館文庫)
- 作者: 酒見賢一
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/06/20
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【藤子・F・不二雄少年SF短編集】
この全3巻の作品は少年向けの作品で、もっと別の短編もたくさんあります。古今東西の傑作SFに通じる設定なども多く「入門編」的な魅力もあります藤子不二雄少年SF短編集 (第1巻) (てんとう虫コミックス―別コロ版)
- 作者: 藤子・F・不二雄
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1983/12
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【司馬遼太郎小説】
たまたまあった「播磨灘物語」「国盗り物語」「燃えよ剣」「世に棲む日々」「殉死」、エッセイ集などを送らせてもらいます。とくに「殉死」は乃木将軍を描いた物です
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1972/05/01
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- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1972/06/01
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- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/08/04
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【栄光なき天才たち】1巻のみ
何話かの読み切りで、巻ごとにテーマは登場人物はいろいろです。他の巻にはロケット・ミサイルを開発したフォン・ブラウンやアポロ計画、数学者や物理学者の話などもあり、興味があったら他の巻も読んでみてください。
- 作者: 森田信吾,伊藤智義
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1997/05/16
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定番中の定番です。ふつうのコミックスだと全60巻です。
- 作者: 横山 光輝
- 出版社/メーカー: 潮出版社
- 発売日: 1997/11/20
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【へうげもの】1巻のみ
戦国時代を描く作品ですが、主人公は茶人の古田織部です。(一応、武将でもありますが…)、戦国時代や日本史を考える時、千利休らが生み出した「わびさび」などの美は欠かせない要素です
- 作者: 山田芳裕
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/09/28
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【逆説の日本史】(途中まで)
井沢元彦がかき続けている日本史で、特に「怨霊信仰」という宗教的側面について非常にくわしく描かれています。
もっとも、この論には批判や反論も多く、額面通りに受け止めないほうがいい面もあります。ただ、私見では結論というより「問題の着眼点」が非常にすぐれています。
また、この通史を読んでいると、もし高校で日本史を専攻するなら、純粋な知識として参考になる点も多いでしょう。
逆説の日本史1 古代黎明編(小学館文庫): 封印された[倭]の謎
- 作者: 井沢元彦
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1997/12/05
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【佐々淳行回想録シリーズ】
70年代の東大闘争や連合赤軍事件などに現場で対処し、その事件を目撃した佐々淳行という人の回想録は、非常に読みやすくおもしろいものが多いです。(若干自慢が多いのですが、勝海舟のような感じですかね)それらの事件を教訓にして「危機管理とは」「リーダーとは」といった本を描くことも多く、いろいろと参考になります。
- 作者: 佐々淳行
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- 作者: 佐々淳行
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軍事や歴史以外 そのほか(1、2巻のみのものが多いです)
呉智英著作集
お渡しした中でも、一番重要だと思っています。
評論家ですが、通常の物の見方ではなく、近代の民主主義制度あんどを根本から考える独自の政治思想や社会思想を分かりやすく解説しています。まだ書評、漫画評論の専門家で、彼が紹介した本を読むことによって高校時代の自分は古典から漫画まで、読書の幅が格段に広がりました。何冊かは純粋な評論、何冊かはブックガイドですが、ブックガイドにある本を徐々に読んでいってください(そこで紹介されている本もけっこう、今回の中にあります。)
- 作者: 呉智英
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 1996/07
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- 作者: 呉智英
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- 作者: 呉智英
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 1987/10
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【細野不二彦作品】
「電波の城」はメディアやマスコミの問題
「ギャラリーフェイク」は美術の知識を得るきっかけになると思います
いずれもかなり長い作品で、続巻を読みたいときはお父さんに頼むか(笑)、こちらにご相談ください。
- 作者: 細野不二彦
- 出版社/メーカー: 小学館
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- 作者: 細野不二彦
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【それでも町は回っている】途中
これはやや毛色の変わった人情コメディですが、途中途中でSFになったり「日常ミステリー」と呼ばれるちょっとした推理ものがあったりします。自分も中学、高校ぐらいに推理ものを多く読んだ気がしますが、こういうのは最近の新しい流れです。(「日常の謎」と呼ばれるミステリーのジャンルがあるのです)。ほかの話でも、かなり構成のすぐれた、読ませる作品です。
- 作者: 石黒正数
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2006/01/27
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【先生と僕】途中
高校になると明治からの日本文学に触れる機会もあると思います。夏目漱石、、寺田寅彦、内田百輭、芥川龍之介などは相互に師弟関係や友人関係があり、そういう人間関係を知っていると、理解や興味も増すと思い入れました。
先生と僕 ?夏目漱石を囲む人々? 1 (エムエフコミックス フラッパーシリーズ)
- 作者: 香日ゆら
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2012/10/12
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【沢木耕太郎ノンフィクション】
日本のノンフィクション作家で屈指の筆力を持つと言われる作家です。
全作、読むに値しますが、特にユーラシアの旅行記である「深夜特急」は、多くの若者を実際の旅に駆り立てました。戦後の右翼テロを描く「テロルの決算」も有名です。
- 作者: 沢木耕太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1994/03/30
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- 作者: 沢木耕太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/11/07
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【めしばな刑事タチバナ】1巻のみ
食べ物、それもチェーン店やスーパーで買える量販食品のうんちくを延々と語っていくという作品です(笑)。これだけ毛色が違いますが、これも一種の教養、特に経済や社会にもつながるものとして、興味を持ってください。また私事ですが、自分は中学、高校時代から自己流で料理をやり始めました。
大学進学のことも考えると、料理漫画などを参考にして料理を高校時代に、ふつうにご飯を炊いたりカレーを作ったりするところからやり始めるのもいいかもしれません。
【レベルE】冨樫良博(全巻)
HUNTER×HUNTERなどが有名な作者が描いた、かなりひねったSFです。
宇宙人のものの考え方や、彼らの「騙し合い」が非常におもしろい作品です。
- 作者: 冨樫義博
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【ブラック・ラグーン】(1巻のみ)
東南アジアでの「運び屋」を狂言回しにして、国際情勢やテロ、マフィアなどを小道具にして描くアウトローものです。筋書き自体はそれほどリアルではないですが、銃や武器の描写はかなり丁寧で、何より外国映画的に「凝ったジョーク」や「喩え」が頻発します。この、言葉の面白さに一番注目してもらいたい作品です
- 作者: 広江礼威
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【遙かなる甲子園】全巻
聴覚障害者の子ども達が高校野球で甲子園出場を目指すという作品ですが、実際の福祉の問題なども語られています。非常に感動的な作品です。同じ作者で「我が指のオーケストラ」という作品もあります。
- 作者: 山本おさむ
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 1988/08/28
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【サバイバル】途中まで
さいとう・たかを作。だいぶ昔の漫画です。
日本に想定を超えるような大地震が起こり、ほぼ壊滅に近くなったという設定のSF作品です。サバイバル知識などは、役立つものもあります。サバイバル 文庫 全10巻+ 外伝 完結セット (リイド文庫)
- 作者: さいとう・たかを
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【帝都物語】1巻のみ
これも90年代に流行ったSF小説ですが、実際の事件や人物が登場してくること、また作中に多くの民俗学、宗教学の知識が登場するところが重要点です。作者はプロの小説家ではなく、実はそういうことを専門的に研究していた在野の学者です。作品は映画にもなっています。
- 作者: 荒俣宏
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
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【ヘルシング】(途中まで)
「ドリフターズ」と同じ作者の作品です「ナチスの残党」がテーマの作品は多いですが、そのナチスが吸血鬼でもあり、さらにそれが「英国の女王直属機関」と「バチカンの秘密部隊」と三つどもえになるという趣向は非常に斬新。(というか普通の作者じゃ危険すぎて描かない)
HELLSING 全10巻 完結セット (ヤングキングコミックス)
- 作者: 平野耕太
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「言葉の使用例の間違い」をテーマに、中国史や言語の問題をさまざまに考察していくエッセイです。
- 作者: 高島俊男
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【失踪日記】
かつての人気漫画家(その後は人気が衰えた)が、ストレスなどで突然失踪、蒸発し、ホームレスや日雇い作業員になって暮らします。こんなふうにホームレス生活はなされるのだ、というのが漫画で読める興味深い実話集です。
- 作者: 吾妻ひでお
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【勝利の朝】【VS】
いずれも「冤罪」をテーマにした、実話漫画です。
- 作者: 塀内夏子
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【反転 闇社会の守護神と呼ばれて】
特捜検事から、その経験を生かした暴力団などの無罪を勝ち取る凄腕弁護士となり、多額の金銭をかせぐも最後は逮捕される・・・という実録です。
- 作者: 田中森一
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【国家の罠】元外務省のロシア担当者として、一種の「スパイ」として極めて多くの業績を残した佐藤優の回想記です。特に、自身が、後ろ盾になっていた国会議員の大物・鈴木宗男とともに逮捕された後の、取り調べが中心。だから自分の無実を証明するための本なので、ある程度の割引は必要ですが、検事との知恵比べを描いたミステリーと考えても興味深い内容です。
- 作者: 佐藤優
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【アバンチュリエ】有名なミステリー、「ルパン」を忠実な作風で漫画化したものです。20世紀初頭のフランスの雰囲気なども伝わり、また多くのエンターテイメントの原型となった怪盗物語として押さえておくべきでしょう。
- 作者: 森田崇,モーリス・ルブラン
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/06/23
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いやいや、他人をこうやって「染め上げよう」という機会があるのは楽しいもんです。
相手が優秀だから、中高生でも「難しすぎるかな?」という心配がいらない(まあ、それほど難解で高尚なものは当方がもともと読んでないけど)。
夏休みにでも、機会があれば追加しよう…
ほんで、あちらから読み始めの第一報で連絡があったには「ヘルシング」と「大砲とスタンプ」が特に気に入ったそうデス。