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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

独裁者が突然失脚、孫と一緒に変装し逃避行…「独裁者と小さな孫」、亡命イラン人が監督。12日から上映

http://dokusaisha.jp/story.html
独裁政権が支配する国。
大統領とその家族は、圧政によって国民から搾取した税金で贅沢な暮しをしていた。 彼は多くの罪なき国民を政権維持のために処刑してきた冷酷で無慈悲な男だった。 ある晩、クーデターが勃発し、大統領を除いた妻や娘たちはいち早く国外へ避難する。 だが、大好きな幼なじみのマリアやオモチャと離れたくない幼い孫は大統領と残ることになる。 やがて街では民衆が暴徒化し、大統領への報復を呼び掛ける怒声と銃声が至るところで轟き、 兵士たちは反旗を翻し、独裁政権は完全に崩壊する――。 今や全国民から追われる賞金首となってしまった大統領は、 小さな孫を抱え逃亡を余儀なくされる。 二人は安全な地へ逃れるべく船の待つ海を目指す。

貧しい床屋からボロボロの服を奪い、羊飼いを装ったり、 可哀そうな炭鉱婦の子供からギターを奪い、旅芸人のように振る舞い、 憐れな死体から赤いスカーフを奪い、孫を女の子に見せかけ、 変装で素性を隠しながら、大統領と孫は海を目指す。

新聞などに紹介記事が載っていたけど、面白い箇所を。

孫に権力とは何かをしめすため、大統領は電話をとり、この部屋以外のすべての電灯を消せ!と命じる。下界は、真っ暗になる。点灯しろといえばそうなる。孫にもこの遊びをやらせる。だが、そのうち首都は闇のままになる。やがて銃声が…

大統領は孫と共に逃亡するはめになる(略)…孫に踊らせ、流浪の芸人を装う。意外にたくましいサバイバル能力を見せる独裁者。人間的魅力ゼロの悪人という紋切り型にせず……

解放されて故郷に帰る政治犯たちとの遭遇が、ひとつのヤマ場。拷問で足を潰され、歩けない者を、そうさせた張本人の大統領が背負ってやるという皮肉…


独裁者の話はリアルで陰惨な話として描く映画にももちろん傑作は多いけど、チャップリンを頂点として、戯画化というか抽象化というか寓話化というか、、そういうものをくぐらせたほうが本質が見えてくる、というのもあると思う。
これは期待したいが、上映場所が少なく、遠征でもするしかなさそうだ。

東京 新宿武蔵野館 12/12 ★
東京 ヒューマントラストシネマ有楽町 12/12

でさあ、ドイツ映画、「帰ってきたヒトラー」の日本上映はいつなんだよ!!!!!