上のコナー・マクレガーの記事⇒アイルランドの王⇒同君連合
から連想してテーマがガラッと変わるのがこのブログのあれだ(笑)。もう皆、慣れてるね(笑)
この前「中世にインターネットがあったら?」記事で紹介した
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http://d.hatena.ne.jp/sohujojo/20130404/1365030889
第1部で扱われているのは龍と鳳で、どちらも中国の皇帝を象徴する架空の動物ですが、元々の成り立ちから言うと相当差があるようです。
龍はいろいろの動物の各部を集めたようなものですが、これは元々牛、犬、魚、蛇などの動物をトーテムとして祀ってきた部族が徐々に合体し大きくなるに際し、比較的平和裏に合わさった場合に両方のトーテムも合体させるような形でデザインされてきたのでこのような複雑なものになってきたと言うことです。
それに対し、鳳は一見どこかに実際に居るような鳥の姿ですが、これは一つの強力な部族が他を一方的に従えてしまったために、トーテムもシンプルなまま残ってきたからだそうです。
わかりる?ドラゴンは、そういう形で生まれてきた、部族聖獣の「合体怪獣」だったと。タイラント!!!を想像してしまうのは仕方ない。そりゃ最強だ。
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でも、どこまで根拠のある話なのかしらね(笑)というのは、今から観ると龍はたしかに合体怪獣ではあるだろうけど洗練されすぎ、統一感に満ちているから。個々のイメージは借りても、怪獣としては一体的なものだったのではないかな。
実は井沢元彦氏が「逆説の世界史」で陳舜臣を紹介したのは、エジプトもそうだったから、というのだ。エジプトは上エジプト、下エジプトの二つの王国がまず生まれ、紀元前3100年ごろに上が下を統一板。
その時、上エジプトはハゲワシ(orハヤブサ)、下エジプトはコブラが信仰の象徴であり、その両方をかたどったのが、お馴染みの「ファラオの王冠」だと。それは「二重王冠」だったのだった!!
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エジプトの神話もそうで、どうも読み込んでいくと、複数の系統の物語がのちにひとつのサーガとなって合同している、ということがわかるらしいのだ。そういう神話っていろいろあるみたいだね。
自分が高校の頃、西洋史、世界史を最初に読んで「へー、国はいろいろだねえ」と思ってひとつは、二つの国が二つの国のまま同じ君主を頂く「同君連合」だった。いや、そんなの日本にだって例があるっちゃあるんだが、徳川家康が遠江と三河の主、というのと、スペインとポルトガルが同君連合、みたいなのはやっぱり感覚的にね。
武田信玄が信濃を攻略した時、諏訪大明神信仰を取り込み、武田勝頼は本来諏訪家を継いでいた…というのは似てるのかな。
一人の権力者が支配地域を広げる時に、日本の感覚、いや俺の感覚で観ると「A」という存在が「拡大A」になる、というイメージなんだけけど、AとBがそのまんま独立性を維持しつつ、一人が複数の国の王となる、と。
そして、聖なるシンボルも合体させる、と。
そういう文化がある、と感じるのは面白いものでありました。