コメント欄より
野球とMSX 2015/03/04 01:38
3月4日(水)午後10時ー10時45分、NHK総合「歴史秘話ヒストリア」は「銃声とともに桜は散った 桜田門外の変」。井伊大老暗殺の「凶器」とされる拳銃から、事件の背景を探る。再放送は3月10日(火)深夜0時40分ー1時25分。
gryphongryphon 2015/03/04 06:55
日付が覚えやすい事件というのがあるが、桜田門外は3月3日なのだよね。
公式サイトを見てみるか
第210回)放送予定
銃声とともに桜は散った
〜「桜田門外の変」の謎〜http://www.nhk.or.jp/historia/
安政7年3月3日、幕府大老 井伊直弼が暗殺された「桜田門外の変」。厳重な警備にもかかわらず短時間で殺害された、直弼がほぼ抵抗していない等謎多き事件です。証言と物証から、その真相を大胆に推理してみましょう。そこから事件の黒幕も浮上してきます。カギを握るのは、あまりにも美しい“拳銃”…
次回予告を見る本放送:
平成27年3月4日(水)22:00〜
以前の私の名記事(臆面もなく言う)
万延元年のジャッカルたち…「風雲児たち」で、桜田門外の変がカウントダウン。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120105/p2
にて、こういうコマを転載しましたでしょ。
これはあのみなもと太郎のジジイが、年甲斐もなくやったパロディなのだが、そこでも書いたように、パロディと現実の重要な史実を不即不離でつなげるのがあのジジイの年の功(笑)。
この前後に、水戸浪士たちのシンパであるとある商人、町人(!)が、外国製拳銃の国産レプリカを独力で作ってしまったというのだ!! その拳銃によって、計画の無謀さ、ズサンさを作中の人物に突っ込んだ作者がキュウべえばりにハチの巣にされるという、おそろしいジジイのパロディなのである(笑)
この部分を画像で紹介すればいいのだが、現在、同巻は絶賛本棚で行方不明中(笑)
にしても
ペリー来航後あっというまに黒船蒸気船のレプリカを作った「伊達の黒船」は有名だが、拳銃までレプリカを国産するとは。
伊達宇和島の黒船については、司馬遼太郎が小説「伊達の黒船」でも書いているけど
「風塵抄」でも触れていたと思う。
あ、
”宇和島へゆきたい”の回だ。
(略)…先日、アラブのバーレーンの大学教授がきて、どの外国人も日本人にききたがるように、かれも、日本がなぜこんにちのようになったか、ということを質問した。
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私は、先の嘉蔵について話をした。「嘉蔵のような日本人がたくさんいたからです」
「その船はうまく動きましたか」
とバーレーンの教授がきいた。「いや、船体のわりには機関が小さすぎました。宇和島湾内で試運転したとき、よろよろと進んで、小さな波がくると、押しかえされたりしましたから、失敗でしたな」
「すばらしい失敗!」
教授は大笑いしたあと、
「私はその宇和島へゆきたい」
と真顔でいった。
http://ameblo.jp/hiroo117/entry-10593899185.html
黒船のレプリカを作った職人さんのウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%8D%E5%8E%9F%E5%B7%A7%E5%B1%B1
司馬のこの職人を描いた小説「伊達の黒船」は
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実は自分は、たとえば種子島を模造するのとピストルを模造するのとの間にどれほどの違いがあり、技術的困難があるのかとかは全く分からない。銃弾は薬きょうなんだろうか。リボルバーだからたぶんそうだろうな。
ブクマより
id:settu-jp 使われたとされるのはコルト1847らしいがパーカッション式で薬莢は不要、しかし発火には雷管が必要。種子島と近代銃は製鋼と「マザーマシン」のレベルに大きな差があり強度や精度などで同等の物はできない
ただ、やっぱりすごいことだったんじゃないか、とは思う。
まあ、ドワーフレベルではあると思うのだ(笑)
銃弾については別の参考リンクを。
木村幹氏(神戸大学院教授)が大河ドラマを材料に「アジア銃弾発達史」語る - Togetterまとめ http://togetter.com/li/446801 @togetter_jpさんから
あ、桜田門外の変については、上の「万延元年のジャッカルたち」に続いて
■万延元年の「テロルの決算」〜桜田門外の変描く「風雲児たち」21巻発売 http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20121128/p1
■「風雲児たち」最新刊補遺。忠臣蔵以来の、江戸の<実戦>が生んだ悲喜劇。-http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20121212/p2
なんて記事を書いております。
再説
『黒船来航が1853年(いやでござるペリー殿)。大政奉還が1867年(一夜空しく大政奉還)で14年。これを「幕末」とするなら1860年の桜田門外の変は、ちょうど折り返し点』