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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「男の魂に火をつけろ!」恒例ベストテン、今回のテーマは「アニメ映画」

アニメ映画ベストテン - 男の魂に火をつけろ! <アニメ映画ベストテン受付中> (id:washburn1975 / @washburn1975) http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20141031

いつもはTBの一番乗りを競うのだが(笑)、今回は乗り遅れたんで「じゃーそのかわりじっくり考えるか」と思いきや、余裕があると逆に怠惰になるばかり。

あと、小生今回思い返したら、アニメ映画で10本そろうほど見てない可能性があるのだ。
宮崎駿作品でも見てれば並ぶと思うだろ?ところが結構ミヤザキ映画ですら抜けがあるねん……

でもまあ、書きつつ考えていく。

1位 「天空の城ラピュタ」 宮崎駿

天空の城ラピュタ [Blu-ray]

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結局、まずはミヤザキ映画をどう順位づけるかやねん。
そういう点ではいろんな瑕疵はあるものの、アクションに満ちた世界観、ボーイミーツガールと騎士道的「男性が女性を守る(※かといって女性に主体性が欠けたりは決してしない)」物語の融合、はじめの敵が味方になり…など、やはり王道の良さってありますな。

今思い出したが、自分はこれをネタにしたニセ考察や、「バルス!」祭りの社会学的考察、創作系譜論的やストーリーテリング的な考察もいろいろしていたのであった。

なぜラピュタは「バルス!」の一言で国家が崩壊するような、あぶねー自爆装置仕込んでいるのか?の考察 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110617/p6
 
ラピュタ」TV放送で考えたこと。「バルス論」「みんなで一斉に見る」「宇野常寛」… - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20111210/p4
 
ラピュタの構造を因数分解すると…貴種流離譚が出てくるのでは?(仮説) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110211/p4 


2位 「機動警察パトレイバー THE MOVIE」 押井守(※1作目ね)

機動警察パトレイバー 劇場版 [Blu-ray]

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これもまあ、ストーリー上アラがないとは言わないけど、敵役として「既に死んだ天才が残した自動プログラム」が出てきて、それを阻止するという展開はやっぱりすごかったと思うし、全体的な「機動警察パトレイバー」のブランド、作品世界がそれを構築するのにプラスだったと思いますよ。
ただ、今さらいうのもムダなんだけど、当時から現在までずっと「なんであの絵柄なんだろう。そのままゆうきまさみ高田明美出渕裕)の絵柄で創ればよかったのに」と思ってたりします(笑)。そうしていれば1位だった(爆笑)
過去関連記事

■「パトレイバー」実写映画企画、目撃証言多数。「パトレイバー生みの親」たちの対立も、また才能の証か。 -
http://t.co/jW4TStYIFh
 
■「パトレイバー」映画化進行中。23年前、他のメンバーが押井守を語ったあれこれ(COMIC BOX)
http://t.co/wqZHEzWnEt


3位 「紅の豚」 宮崎駿

紅の豚 [Blu-ray]

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結局、自分は宮崎作品では、敵対する人々が本当に憎んだり殺しあったりするような関係でなく、へんてこなフェアプレー精神とか騎士道精神とかで、「寸止め」しながら仲良く喧嘩する、あるいは共通して巨大な悪と戦う……的な御伽噺がすきなのだろう。絵柄がそういうのを期待させる、名作劇場的な古さがあることも関係しているのかな?
そういう点で、1位のラピュタと並んでこれが好きです。


4位 「ドラえもん のび太の宇宙開拓史」(昭和版)

アニメ映画を劇場で見てうれしかった云々というのは、第一作「のび太の恐竜」と、この2作目の「開拓史」が一番古い記憶だ(たぶん漫画祭りとか見に行ったはずだけど)。

この作品が多数のドラえもんシリーズの中で一番心に残るのは、最後が、次元のつながりを断ち切るために「永遠の別れ」であるという印象付けがなされていたことだった。実はそういう作品はドラではあまり無い。あと、普通に別の星に行くと普通に自然現象や気候、習慣などが違うというのが子どもごころに「SF」だった。ひと晩ごとに赤い月と青い月が出て、年に1度、この二つの月が一緒に出る「紫の夜」が来ると…とかね。


5位 「機動警察パトレイバー THE MOVIE2」 押井守(※2作目ね)

機動警察パトレイバー2 the Movie [Blu-ray]

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OVAでもやっていた「自衛隊のクーデター」を強化し、「映像を操作して日常の中に擬似戦争を展開させる」とか「毒ガスが詰まっている”かもしれない”気球を東京の上空に飛ばし都民を人質にとる」とか、新機軸はいろいろとあって…自衛隊のクーデターなんて題材、、日本でどんなにプロットを捻ってもやっぱりリアリティに欠ける作品しか生み出せないものなので、そのリアリティの欠如を逆手にとった巧さはあった。
だが、言うてもしかたないことだが…さんざん言われてるが…絵柄の問題もさることながら、既に舞台が「パトレイバー」である必然性は全くなくなってたし、監督も気にしなかった(笑)


6位 「平成狸合戦ぽんぽこ高畑勲

平成狸合戦ぽんぽこ [Blu-ray]

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往年の、落語家たちが声を当ててくれたところで既に高得点だ。
そこから先の、狸と山を工事しようとする人間との「合戦」は、正直あまり印象にない。少しもっと複雑化できた気もするのに残念。
歌も良かった。


7位 「風立ちぬ」 宮崎駿

過去の感想集にて。

宮崎駿風立ちぬ」感想雑感。まとまりなく断片的に - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130809/p4

・「風立ちぬ」を念頭に置きつつ、原爆・毒ガス技術者を描く漫画を再読しよう(栄光なき天才たち) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130924/p6

ゴジラ復活で真夏に思う。『円谷英二の戦争協力、ガチだよな…』。彼は”特撮の堀越二郎””日本のレニ”ではないか? - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140813/p3


8位 「機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙」

思い出枠ですな。映画館で見て…はいなかったよな。どこで見たんだっけかな。ビデオとか無かった時代だから、翌年とかのテレビ放送でみたのかな。
エンディングテーマ「めぐりあい」と合わせて忘れがたい。


9位 「クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲」

いろんなところで高い評価を得て、「逆輸入」的にちょっとした上映イベントとかが生まれて、そこで見たんだっけ。ノスタルジーや「オトナ」を考えさせる、たしかに良作だったと思います。


10位 「サマーウォーズ細田守

過去の感想記事を。

■「サマーウォーズ」、深町秋生ブログでの批判を考えた(副題〜「世界を救うのは僕らだけ」を「あとの奴らはみな愚民」にしない演出とは)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20101121/p4

11位 「アルスラーン戦記

当時、何かで定期的に松竹?だったかなあ、タダ券がもらえたのだった。正直、そんなに印象とかないし、当時結構なベストセラーだったのに、あまりヒットもしなかったような気がする。荒川弘版とかも、いつか映画化されるのでしょうか。

1ベストテンなのに11位にこれを入れたのは思い入れとかじゃなく、数を数え間違えたからだ。人数あわせで書いた文章だが、消すのも勿体無い(笑)。これは無得点で。


下位の三つもテーマソングとかあるだろうけど、いまちょっと調べてもわからなかった。