選挙情勢の記事を読んで、つらつら思った話。
リクツとしてはそれが効果的だと思う。論理構成はシンプルです。
・自公に対抗するためには、野党陣営支持者、政権批判層が投票する候補者の対象を絞らなければいけない。
・ただ、維新や次世代はぶっちゃけ政治的にはむしろ安倍政権や自民党と親和的で、結果的に選挙後自民と連携する可能性も十分。ただ実際の話として別の政治勢力として戦い、国会で渡り合う以上一定の「野党勢力」としての役目は担うだろう(公明党との関係が最悪なことも考慮できる)
・ただし、基礎的な支持がとある選挙区でどれぐらいあるかはともかく、維新や次世代の立ち位置がそうである以上、「反安倍、非自民で、この際戦略的に、思想的な違和感が会っても民主党候補者に票を集中させよう!!」と呼びかけても、そっちが動くとは予想しがたい。これは逆に「民主党応援」が「最優先」な層も同様だろう。
・しかし本当に「反安倍」が最優先な層だったら??もし本当に反安倍政権を何よりも優先させるなら、維新・次世代⇒民主候補が考えづらい以上、あえて維新や次世代のほうに、「反安倍最優先」側が合流するしかない。日中戦争時、国民党が共産党の指揮下に入ったのではなく、共産党が国民党の下に入ったでしょ。なに、前例で見ればその時は下に入ったほうが最終的に勝った(笑)
・もちろん比例代表のほうは全力で自分の本来の党を応援すればいい。
・共産党や社民党、生活の党は…どうだろう、これは反自民の集結にもともと違和感もあまりない一方で、維新や次世代ほど「その党の支持者が民主党にあえて投票するなんてあり得ない」というイメージもないな(共産党はちょっとあるか?)。こういう時は上のようなことはいえない。ただ「共産党の層は流れないんだからあえてそこに集中させ…」はいえるかもしれない。
・似た例としては
2002年フランス大統領選挙
がありましたな…いや日本に当てはめると、どっちがルペンでどっちがシラクか、な感じか。ただまあこの時はシラクが大っ嫌いな層がシラクに投票することになり「鼻をつまんで一票を投じる」というゼスチャーが流行ったとか流行らなかったとか。
・しかし、そう書いたところで、実際に「反安倍」が何よりも最優先だという意識を持つ人が、次世代の党や維新の党を応援したり一票を投じる光景はなんとも想像しがたい。
これは最初に書いた両党の英司スタンスから言ったら自然なことだ。
そもそも、そういう共闘をしたほうが本当にいいともいえないだろう。
・要は「反安倍政権」がどこまで他の要素を捨てても得たいものなのか、という優先順位に帰結する。
つまり「選挙での共闘」ってほんとむつかしいですね、という話でした。