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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

赤瀬川原平氏は「遊びの達人」だったと思う。「路上観察学会」成立話が面白かった(これも読売「時代の証言者」)

自分のtwitter再録、すこし増補。

“「老人力」という流行語を生むなど幅広く活躍した美術家・作家の赤瀬川原平(あかせがわ・げんぺい<本名・克彦=かつひこ>)さんが26日午前6時33分、敗血症のため東京都内の病院で亡くなった。77歳。” / “訃報:赤瀬川原平さん77…” http://htn.to/GFz8N5

gryphonjapan @gryphonjapan
 アート面では、いろんな前衛的な功績があるんだろうが、ごく一部の好事家の遊びだった、辞書の語釈へのツッコミを「新解さんの謎」としてはやらせたり、街で改造などにより残った意味の無い物体を「路上芸術トマソン」と称したり……、世界を見方一つで面白くする法を教えてくれた人だった。@gryphonjapan
posted at 03:31:02

新解さんの謎 (文春文庫)

新解さんの謎 (文春文庫)

新解さんの読み方 (角川文庫)

新解さんの読み方 (角川文庫)

下は赤瀬川さんの本にも出てくる協力者の本

思えば「路上観察学会」は着眼点も面白いし、またさらにいえばそれを「擬似学問」の体裁をまとうことでさらに面白くなるし、またそこから本当の学問になっていくものもある…というようなことをさきがけでやっていたという気がする。

その前には「全日本冷やし中華」なんたらとかもあったり、そもそもシャーロキアンの長い伝統もあったりで、それが歴史的に元祖だと主張する気もないけど、非常に一般化するのには貢献したと思う。
そもそも夏目房之介氏やとり・みき氏など、路上観察の周縁?にいるような人から「こんな面白くもしょーもないことしてる人がいる」という紹介や、とり・みき氏の「オジギビト研究」から逆流して路上観察学会や「トマソン」を知ったのだった。

で、読売新聞の「時代の証言者」では藤森照信氏が登場したこともあり、ここで藤森氏が「路上観察学会創世記」的な回、回想する記事があったはずだ。
おもしろかったので紹介しようとしたが、この前「ええい切抜きが多すぎる!目をつぶって捨てよう」とやっちゃった(笑)。まさか関係者が亡くなるとは…残念だ。

路上観察学会は、それができるまでの経緯も面白いよ。(たぶん昨年の)読売新聞にそれが載ってたよ」、と紹介して記事を終えさせて頂く。

と、その前に「kousyoublog」では何度か路上観察学会に関して書いている。これが興味深いのでそちらも読んで頂きたい。

路上観察学入門 (ちくま文庫)」赤瀬川原平 藤森照信 南伸坊・編著
http://kousyou.cc/archives/4645

路上観察学入門 (ちくま文庫)

路上観察学入門 (ちくま文庫)

「昭和の東京」路上観察学会
http://kousyou.cc/archives/2920
昭和の東京 路上観察者の記録

昭和の東京 路上観察者の記録