舛添知事「都庁への批判メール6千通というけど1人が千通も出してた」 そりゃ業務妨害だ、告訴だ!…あのさ、数字は事実だよね? - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140809/p6
という記事を書きました。
ざっくり言うと(LIVEDOOR風)
・「ネットや都庁に批判が来ているが、メールを調べると1人のネット右翼が1000人分やって大きくなっているだけ」と舛添要一東京都知事が、東京スポーツのインタビューで発言。
・さて、そもそも事実なんだろうか?
・事実なら意見表明というより業務妨害。都はメールの送り主を訴えるべきだ
・6000通の批判メールが来たとも報じられたのだから、その情報も修正しなければいけない。
・逆に、そんな事実がなかったら「権力者が寄せられた批判を無効化するためにその地位(詳細が分かるのは内部だけなのだから)を利用し虚偽情報を語った」スキャンダル。
・どっちにしても大騒動、どっちだ?
という、興味深い内容(自画自賛)
そいで、きのう8月11日に都庁の中のひとに聞いてみた。
「都民の声総合窓口」となります。
http://www.seikatubunka.metro.tokyo.jp/sodan/
都政一般相談
○都政に関することや日常生活に関する問い合わせなどに応じます。相談日 月曜日から金曜日(祝日・年末年始を除く)
相談時間 午前9時から午後5時まで
電話 ※リンク先参照
そこでえーと…はじめに言っておくけど「探偵!ナイトスクープ」だったら、北野誠の調査なみに「中途半端やなー」、という結果です(笑)。
以下、うかがった話の要約まとめ
・まず、都民の声総合窓口ではその「1人によって送られた1000通のメール」については現在存在を確認していない。
・そもそも「抗議メールが6000通」というのも、ここでは把握していない。あの数は、そう報じたメディアの独自調査では。
・と言うのは、ここは確かに都民の声を受け付ける窓口だが、意見を送っていただく都民は全部ここに送ってこられるとは限らない。いろんな部署に、ばらばらに送られるのだから、そこまでは未把握。・月末には集計し「月報」に載ると思います(※このへん「月報」なるものの性質がよくわからんので曖昧です)。
・一般論としては知事の立場なら、ここでは把握できていない、別部署における「1人1000通のメール」の実例を報告を受け、把握している可能性は、組織形態としてはあり得ます。
…つまり、こういう組織形態上、「1人による1000通のメール」の存在の根拠、証拠は舛添要一都知事本人に聞かないとわからない状況なのです、現在は。
これは定例記者会見で確認してもらうしかないのですな。
本来なら、「問い合わせ」でなく「その根拠、証拠を開示してほしい」と東京都に「要望」するか、あるいは所定の情報公開の手続きをすれば、都知事もその一員+どこかの組織が知事に伝えるためにその情報をまとめたはず…だから間違いなく出てくる(根拠がない場合は「そんな情報はありませんでした」となる)のだと思うが、そこまでやるのはめんどくさいのでやらない(笑)
というのが中途半端な調査結果でした。キダ・タローの怒りの顔がアップになった後、次の調査依頼へ。