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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

現在の「朗読ソフト」の実力は?読売新聞「編集手帳」と「ガンダム1stナレーション」を「AITalk 2」に朗読させてみた。

かんたん!  AITalk II Plus [ダウンロード]

かんたん! AITalk II Plus [ダウンロード]

http://www.sourcenext.com/cp/s/1402/13_AI/
テキストを入力するだけで自然な音声で読み上げてくれる、音声合成ソフトです。音声ファイルに保存できるので、自作ムービーのナレーションや、移動中に聞けるオーディオブックなど、様々な用途にご利用いただけます。


自分はたしか、「初音ミク」というソフトの存在を知った直後から「自分的には『朗読・ナレーションソフト』のほうが欲しいんだけどな。歌のソフトができて、朗読のソフトができないって道理はなかんべ」と思ったりしたんだっけ。

あったあった、当時の記事

「合成音声」が変えるもの。願望込み -
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20070929/p3

このあとの記事が一番端的だ。コメント欄も合わせてご紹介。

■合成音声「初音ミク」に関して素人が持ったいくつかの感想 - 見えない道場本舗
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20071103/p3

歌はそれなりのレベルで仕上がることは確認しました。
では、喋り言葉、朗読はどんな感じで出来るんでしょうか。
ここで初音ミクユーザーに、可能なら是非お願いしたいのが
初音ミク漢詩を朗読させてみた」。
(略)
技術者のいっそうの奮励努力に期待するという感じですね。
朗読は朗読用のソフトが必要なのかも。「小林健次郎」とか。

migisoyo 2007/11/03 22:26
初音ミクが音読が苦手な原因としては、
VOCALOIDではひとつの音ごとにパラメータを設定する必要があるために作業量が膨大になる。
・発声するスピードの設定方法が音楽式の「1分間に○拍」なので、人間的な話すスピードの実現が難しい。
・文章の場合は楽譜等が存在しないためユーザの音感・センスへの依存が大きい。
・発声する音の前後で音程が激しく変化する際にソフトの構造的な弱点が出る。上述のYMOの作品はミクの弱点を回避してるので上手く感じる部分はあると思います。

■ITに今なにができるか?クイズ挑戦は?朗読は?漫画家?
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110213/p3

初音ミクの技術的な苦労点…開発者ヤマハの剣持秀紀氏
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130119/p3

そんなこんなでずっと興味を持ち続けていた「朗読・ナレーションソフト」の安売りメールが偶然ソースネクストから送られてきたのでしたよ。
半信半疑だったが、ここには「体験サンプル」があり…

http://www.sourcenext.com/cp/s/1402/13_AI/

twitterのリアルタイムな感想

gryphonjapan@gryphonjapan
ふーん、こういうのができないかと思ったけどできたのか。あとはどれぐらい「自然」なのかだな。『テキストを入力するだけで自然な音声で読み上げてくれる、音声合成ソフトです』 / “「かんたん!AITalk 2 Plus 4話者パック」優…” http://htn.to/RF8CpK
 
gryphonjapan@gryphonjapan
あれ?かなりびっくり??自分の予想を上回る自然なべしゃりだったよ! http://www.sourcenext.com/cp/s/1402/13_AI/ のサンプルのところにhttp://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_deail/q1217286712… のナレーションをコピペしてみた(笑) 

で……つい購入してしまった。これは純然たるむだづかいというものだ(笑)。
さすがにそうそう、使い道があるもんでもないし。


ただね、試用してみてその出来、性能におどろいたことは間違いない。
そのおどろきを皆さんにも
共有してもらいたいと思い……以下のものを。


こんなものを勝手につくるのは、アレがアレだということはあれだが、まあそこはアレで。
上段は誰でも知っている名調子(そうか?)をあえてソフトにやらせることで、本家の偉大さ、高みにある位置と、それに及ばずともそれをめざじている地道で粘り強い亀の歩みを知ることができるだろうと。
下段は稀代の名文を読んでもらうことで、同じように朗読ソフトの「現在地」を示したかった。


まあ、上にも書いたように自分はその出来栄えに驚いたのだが、7年近く前からこの話題を考え続けたような特殊な興味のある人はそういないだろうな(笑)。むしろそういう人が、この「人工朗読」をどう聞いたのか、そっちに興味が無くもない。