朝日新聞の別刷「フロントランナー」(2013,4月13日)は六冠で、七冠独占に王手(※追記。肩書きは記事掲載当時。28日現在、タイトルを一つ失い五冠)の囲碁棋士、井山裕太氏の記事だった。ここで、かつては「世界一」だった日本の囲碁が、ずいぶん前から中国、韓国より下のレベルにあることも触れられている。
−−世界一も目標に掲げています。
「かつて日本の名人は、世界の名人でした。でも今は劣っていると言わざるを得ない。中国や韓国は小さい頃から英才教育をして力の入れ方が違う。
(略)
日本の若手のレベルも上がっています。中韓の棋士も登場する漫画『ヒカルの碁』の影響を受けた僕より下の世代は世界を意識しています。結果が出ないので『勝てないんじゃないか』というムードがありますが、誰か一人が結果を出せば状況は変わる・・・」
へえ。
ここで紹介したのは、「やっぱりプロ中のプロも元はガキ。、そういうことに影響を受けるんだなあ」という・・・この話につながる。
■やっぱり「銀の匙」現実の農業高校倍率を左右(笑)。それでいーんだよ
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130212/p5
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それと同時に・・・一種都市伝説のような形で「『ヒカルの碁』は中韓とのかかわりから圧力が発生し、描き方に過分な配慮があったり、はては打ち切りにつながった」という話がささやかれていた。
それを批判的に検証したサイトもあるけど、
http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Orion/4689/362.html
まだ「ヒカルの碁 打ち切り」で検索すると色々出てくる。
まあ、陰謀説は気にしないにしても、少年ジャンプで最終回を、主人公の完敗で迎えたもの・・・というとやっぱり珍しく、片手で数えられるぐらいじゃないだろうか。そういう珍しい展開であったことは事実だ。
ただし、そこから何年目だろうか。
中韓のライバルに(現状を反映して)日本の主人公が完敗するラストシーンが描かれた「ヒカルの碁」を読んで育った日本人棋士の集団がいる。2013年、彼らとヒカ碁を「その影響で世界を見据えて、レベルが上がっている」と日本囲碁界最強の棋士が評価している・・・。
「ヒカルの碁最終回」をめぐって起きた論争(特にそれが中韓ヘイトそのものだとは思わないが)から数年・・というか、上のサイトの書き込みからみるとちょうど10年だよ!!
10年後のこれが・・・、あの漫画のラストが生み出した、結果だ。
ついでに自分でもお気にいりの、以前の「ヒカルの碁」論を再紹介。
■今年10周年の「ヒカルの碁」を再読
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080822/p3
ひさびさに読んでみたくもあるが、文庫にはなってないかな。
ふむ、昨年出たのか。
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