2012.10.29からの連載企画「証言そのとき」朝日新聞。
http://kkono.cocolog-nifty.com/ukulelebeginner/2012/10/post-7134.html
既存の秩序を壊し、新しい世界をつくる先頭に立つ者には、
すさまじいエネルギーがいる。
日本でインターネットの宣教師役を果たし、ひとびとのネット
利用に道を開いた鈴木幸一氏もそうだった。その強烈な個性
と信念がなければ、日本でのネット普及は何年も遅れた
だろう。栄光と挫折。国内初のインターネット・プロバイダー(接続事業者)である
IIJが発足した、1992年12月3日は、午後から冷たい雨が
降っていた。
夕刻、東京、溜池にある解体予定のおんぼろビル1階の
オフイスに、10人ほどのメンバーが集まった。鈴木以外は
大学や企業でネット研究に携わってきたエンジニアの若き
精鋭たちだ。100年以上続く電話という通信インフラに代わり、ネットは
必ず新たな基盤インフラになる。我々はそう信じた…(後略)
ひとこと。
インターネットのような巨大なものは「だれが作った?」と聞かれてももとより何とも言えないものだと思っていたけど、その国での最初プロバイダー接続会社が、まあ、「ネットを創った」といっていいのか。