昨年の秋、こういうツイートをした。
2012年11月28日(水) 1 tweets
自分は例によって、今度古書推理物(そっちは一応知ってる)の主人公を演じることで話題の「剛力彩芽」さんを丸っきり知らない・・だがこの四文字見るたびに「We will rock you!」と口ずさむ自分に気づき、それが「剛力」→ゲーリー・グッドリッジの連想だと気づいた。どーしたもんか
その「ビブリア古書堂の事件手帖」、例によって自分は一回ぐらいは見ようかな、と思いながら見忘れた。自分はテレビドラマと相性が異様に悪いのだ。孤独のグルメ第二期をひさびさに通しで…いや、あれも1回目は見忘れたんだっけ。
で、自分はコミカライズ(これも複数種類があるらしいが…どっちか)と、原作の一巻は読んだ。
ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
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ビブリア古書堂の事件手帖 (1) (カドカワコミックス・エース)
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そのレベルでの感想をざっくりいうと…
もともと「本」、とくに「古書」というものは持ち主、求める人の思いいれが非常に大きい品物…とくにマニアックな人は犯罪とか病気とか思わせるような執念や執着も見せる。
また本の内容、作者の来歴やエピソード、書き込み、はさんであったもの、欠本などいろんなドラマへの「ひっかかり」がある。
だから、本、古書をテーマにしたミステリーというのは前例もいろいろあるし、フィクションではなく実話のエピソードを語る古本主人の書いたもの、また、推理という形をとらなくても、そこから人情もの的に話を進めるパターンもあるよね。
- 作者: 紀田順一郎
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これは昨年末に最新刊が出た。
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その系譜のひとつ、また、ちょっとした放火魔、強盗犯が出るとはいえ(とはいえ、じゃないだろ)基本的には「日常の謎」を描いたものだ。
正直・・・自分が読んだ「日常の謎」的な作品の中では…自分はトリックの斬新さやロジックの鮮やかさを正確に順位付けするほどの力はないけど…「スタメンからははずせないが、6番ショート。活躍によっては3番打者と入れ替えも考える」ぐらいの評価。
いかん本題。
それでドラマが決まったとき「剛力彩芽」さんが紹介され、登場人物(安楽いす探偵の女古書店主人)とイメージが違う!と騒がれ、そして自分の視界にはじめて剛力の名前が…とつづく。
原作の表紙の絵はこんな感じ。
http://biblia.jp/
昨日…じゃないか、おとといも反響はいろいろあったようで。
まあ、表紙とか漫画化された人の姿とはたしかに違うが、それを言ったらドラマ版「孤独のグルメ」の井之頭五郎氏、原作よりずいぶんと老けて、痩せてたぞ。うまいもん食いすぎて糖尿になったかという感じで。
(そういえば原作の彼の年齢、いくつなんだろう?)
http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20130115
東野圭吾には、本格推理をパロディした、名探偵・天下一大五郎シリーズ『名探偵の掟』という作品があり…ドラマをテーマにした「『花のOL湯けむり温泉殺人事件』論」という短篇もあります。
「小説原作をドラマ化した世界」という設定の、この2時間ドラマ篇では、主人公の天下一大五郎は女子大生に変えられ、相棒の大河原警部との恋愛もストーリーに…天下一は配役表を見ただけで犯人を当てるのですが、ストーリー上ではそれに気づかないフリをして推理…トリックや人間関係は単純化され、動機も深いものだったのが差別問題を扱っていたため単なる愛情のもつれに…
あったあった(笑)、この作品うちのブログも何回かネタにしたっけ。ドラマにもなったし原作は続編もある。
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だからそれはいいんだけど、
やはり
「剛力」に芽が、いや目がいく。
というか「?」がつく。
なんで、気は優しくて力持ち、役を演じる元プロレスラーの俳優とかならともかく、美人女優でうってる人の名前が「剛力」????
とかいっても、ウィキペディアを見れば答えがすぐ出てくるこんなポイズンな世の中。
本名同じ。
だから、「芸名でなく本名で活動したい」というこだわりがあったのだろう、たぶん。あとは「猪熊柔」「熊耳武緒」「伊集院光」「ハンサム・ハーリー・レイス」など「名前のイメージと見た目にギャップがある!」が話題、キャラクターになることを狙ったのかもしれん。
まあ、これはこれで珍しくないアイデアだが、でも、女優業界でそれを狙って本当にやった人はそういないから、やっぱり「本名にこだわった」のだろうか。
「本名はイメージに合わないよ!」「いや、これで通します」といえば、「最強の中盆」「大乃国キラー」「張り手百烈拳」として相撲界に伝説を残した「板井」がいる。
親方や後援会は「板井=痛い」に通じるから四股名を薦めたが、板井はそれを固辞して本名での土俵をつらぬいた。
「私自身が証拠です」
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そういうわけで剛力彩芽さんには、これからもWE WILL ROCK YOUの精神で「推理ドラマの門番」役をつとめていただきたい。
ちなみにこれを書いたことで、あなたが「サイガ」でなく「あやめ」であると知りました(笑)。サイガって、格闘技漫画っぽくていいな。
あ、あとひとつ。
「怪物くん」に怪物界の貴族として「ゴーリキー男爵」って出てくる。これまめちしきな。