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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

結局「小沢夫人書簡…の、ニセモノ説(内容虚偽説)」ってどうなったんだ?(主に有田芳生氏に)

いちおー、衆議院選挙が公示されるまえに書いとこう。
書くというより過去の記事をまとめる。

週刊文春、驚愕の「小沢一郎に妻から離縁状」記事.「夫は放射能が怖くて東京避難計画。諦めた後は自宅篭城、でも遂に3月25日旅行鞄を持って…」。真偽は?
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120614/p1
 
有田芳生議員の「週刊文春『小沢夫人書簡』報道陰謀説」をまとめました。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120616/p6
 
有田芳生氏「小沢(元?)夫人」手紙関連のツイート第二弾まとめました
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120622/p2
 
有田芳生氏の「小沢(前?)夫人手紙問題」ツイート最新版。「(本日)月曜に真偽が明らかになる」/SPA!にて捏造説の藤本順一氏と対談掲載も
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120625/p4
 
■「有田芳生氏と小沢夫人書簡陰謀論」第4弾。藤本順一氏との対談(SPA!)も含め検証しよう
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120629/p3
 
■小沢夫人書簡、離縁状と「陰謀説」の有田芳生氏公開の手紙を専門家が比較・・・東スポ上で(笑)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120701/p4
 
ちょっとおまけ
有田芳生氏が衝撃証言「震災直後、放射能を恐れて西へ逃げた政治家や秘書は実在する!私は秘書から直接聞いた!それはH議員だ!」
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120629/p4

自分が見ていたのが主にtwitter上、ということもあるが、この偽造論、陰謀論の主役は有田芳生氏である。藤本順一氏とかは脇役だ。


で、
(1)「小沢夫人書簡」とされるもの、そのものが偽造である
という説。
小沢事務所は「手紙は本人の字ではない」と否定。そして有田氏は「20年来の小沢夫人の友人」が持つ書簡を持ってきて、字が違う、と主張した。だが同じ資料から「日本筆跡鑑定人協会・根本寛会長」は同一人物と判断した、という・・・のが現状だよね?これから新しい判断、意見が出た、という話は個人的には知らない。


(2)「小沢夫人書簡」は本物だが、書かれた内容が違う
という説。
有田氏はこういう

「三月二十五日になってついに小沢は(注、放射能を怖れ)耐えられなくなったようで旅行カバンを持ってどこかに逃げ出しました」。これが事実でないことを日程表と会った人物から確認した。小沢氏は25日には国会周辺をふくめ都内にいた。その3日後に岩手に入っている

のだが、
その後「日程表」も公開されていないし、有田氏が確認したという「会った人物」がどこの誰かも分からないし、匿名証言がかりにやむを得ない事情あるにしても(※小沢一郎氏と2011年3月25日に会った、という証言てそんなに証言者を隠さなきゃいけないのかなあ?)まったく詳細が分からず、いわば「証言の迫真性、具体性」に欠けている状態だ。

そもそも小沢夫人書簡を離れて、 
「2011年3月、あの政治家たちはどこで、何をしていた?」は、普通に政治家の資質を問う材料にもなり、貴重な歴史的資料にもなるでしょう。
小沢氏も、当時の重要政治家としてふつうにその一人だ。
このへんを参照。

週刊文春「小沢夫人書簡」報道…対抗にも肯定にも「2011年3月の小沢一郎」を描くのが一番の近道だ
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120616/p5

ついでに、上の話に戻ると・・・これも以前に指摘済みだが


「三月二十五日になってついに小沢は(注、放射能を怖れ)耐えられなくなったようで旅行カバンを持ってどこかに逃げ出しました」
への反論として
「小沢氏は25日には国会周辺をふくめ都内にいた」
は、実は反論ではない。敷地内で別居していた(ということは双方が認める事実)小沢夫人は「どこかへ」という表現で分かるとおり、どこへ行ったかは把握してなかったのだろう。ただ「その日から自宅にはいなくなった(帰宅しなかった)」ことは把握しているとおぼしい。

「25日、国会周辺をふくめ都内にいた」というのは「家にはいなかった(帰宅しなかった)」という情報を、むしろ補強するのではないか??逆に書簡の信憑性を高めるのではないか?

・・・・・と、なる。

7月以降は正直、当方もこの話題に飽きてきて、関連文章をあまり読んだわけでない(笑)。たしか週刊現代週刊ポストがそれぞれ長文記事を乗せてはいたな。

ただ「手紙は偽造説」にせよ「手紙は本物(真筆)だが内容が事実でない説」にせよ、少なくともその中心だった有田芳生氏が、主張および証明を尻切れトンボに終わらせた。だから有権者も真偽を知りきれなかった・・・と最後にうまいことをいいました。


今度の選挙に再出馬したかも?「震災直後、大阪に逃げたH議員」(※有田芳生氏が証言)とは誰か?

有田芳生議員が証言しているんですよ。まさか一から十まで、これがフィクションということはないと思うが・・・↓

これは国民への裏切りと思う人もいるだろうし、
人間の弱さだと、許す人もいるかもしれない
まっとうな判断だという人もいるかもだ。

どれにせよ、「このH議員って誰だ?」という問いは、民主主義社会として、政治家の資質を判断する問いとしてまっとうだと思う。
もしその議員が衆院議員で、再出馬している人だったら、資質を問う重要な情報であります。
このうちのだれか。
http://db.kosonippon.org/search/search_result.php?firstname=&lastname=

スリードを発言者がねらったものでなければ、苗字か名前に「H」がからむ人である。
それでも敢えて明かさないなら
「国民が政治家の資質を判断するための極めて重要な情報を、議員としての仲間意識で隠蔽するのか」という問題も出てくるだろう。