またもや、このテーマに乗せて
高杉さん家のおべんとう(コミックフラッパー)
食マンガを代表し、2012年「マンガ大賞」ベスト10に唯一ランクイン!あと高等教育を受けた知識人予備軍(大学非常勤講師)の、社会的・経済的な不安定さもリアルに描いているところも興味深い漫画だ。 「べんとう」に特化している部分もあるので、さめても大丈夫なものが多い。山菜が多いのがマイナスポイント。
個人的にまなんだ料理…だしまき卵
- 作者: 柳原望
- 出版社/メーカー: 主婦と生活社
- 発売日: 2012/10/19
- メディア: 単行本
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クッキングパパ(週刊モーニング)
レジェンド中のレジェンド。もはやこのGPに出て証明するべきこともないが、伝説であることを良しとせず、いま、ここでの実力を証明しにきた。肉も多い。
個人的にまなんだ料理…もちのピザ、牛たんで作るチャーハンなど
- 作者: うえやまとち
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1996/12/16
- メディア: 文庫
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花のズボラ飯(エレガンスイブ)
大本命か?「このマンガがすごい!2012年オンナのコ版」覇者が、満を持して登場!孤独、軍師、などの有力選手も仲間にいる食の名門、悪魔の巣窟「久住トップアカデミー」の名誉もかけて出陣!!
個人的にまなんだ料理…ステーキを焼いてどか食い(※技術というか精神)
花のズボラ飯 うんま~いレシピ―なぜ、ズボラ料理なのに泣くほどうまいのか
- 作者: 久住昌之,水沢悦子
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2011/10/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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澤飯家のごはんは息子の光がつくっている。(女性セブン)
女性誌「女性セブン」に連載されるという、ハードルが高いのか低いのかわからない環境で連載されていた作品。実は「息子が(自分のかわりに)料理をつくる」は素敵な幻想なのでしょうか?(作品中では死別によって料理しているが)肉は特になし。
個人的にまなんだ料理・・・卵を割ってあらかじめ飯に混ぜた状態でチャーハンをつくる。「油の代わりにマヨネーズをひいてチャーハン」という話もあったが、ためしてはいない。
澤飯家のごはんは息子の光がつくっている。 1 (フラワーコミックスアルファスペシャル)
- 作者: 山田可南
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/07/08
- メディア: コミック
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まかない君(ヤングアニマル)
ヤングアニマルに5回ほど短期連載される作品(次号で完結だそうだ)。連載期間の短さから単行本にもならず、無名のままでおわるかもしれないが、手間のかけ方、逆に簡単にすませるやり方がけっこうリアルであること、要は「実際にこの方式を導入しようか?」と思わせるものがあった。「プロレススーパースター列伝」をパロディにするという、一部にしか伝わらないギャグが一部で評価された。無名のままでおわるか、歴史に何かを刻むか。
個人的にまなんだ料理・・・「ホールトマトの缶詰を入れることで、カレーに水は使わない」という驚くべきパラダイム転換を提示し、今、家では定着している。正確には「玉ねぎの皮で出汁」という「玄米先生の弁当箱」スキルと組み合わせ、ひたひたの玉ねぎ皮だしと合わせている。
【追記】最終回で単行本の発売と「第二期」のスタートがアナウンスされた。
きのう何たべた?(週刊モーニング)
モーニングで連載する、弁護士と美容師の同性カップルとその食。「クッキングパパじゃなくてクッキングXXだ」という異名をつけた人を知っているが、ポリティカルコレクトに反するので紹介できないのが残念。それよりさらに残念なのが、野菜料理が多すぎること。野菜に関しては「そんなうまいなら、全部ピーターにやるっ!」というひとことで十分だろう。
しかしGPの権威を考えれば、プロモーターの好き嫌いにはこだわっていられない。自分のイデオロギーを、実力で証明せよ。この野菜野郎(※「野菜野郎」は最大級の罵倒語)
個人的にまなんだ料理…やっぱり野菜はいやだなあ。
- 作者: よしながふみ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/11/22
- メディア: コミック
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くーねるまるた(ビッグコミックスピリッツ)
こちらも新鋭だが、大物「ざりがに喰い」で一気に世界に名をとどろかせた南蛮王女。2ch人気は知らないうちに圧倒的に。本来、当ブログではこのGPでデビュー予定だったが、いち早く
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20121106/p5
で初紹介となった。
個人的にまなんだ料理・・・パンの耳を使ってのエッグタルト。オイルサーディンでサンドイッチをつくる。
実在ゲキウマ地酒日記(イブニング)
須賀原洋行のエッセイ漫画で、うまい地酒を紹介するというコンセプトに付随して、つまみを本人も作るのだが、これがけっこう凝っている。もともと凝り性の人ですがね。これぐらいの手間はちょっと家にいない勤め人には難しそう。
あと、前も書いたけど、「この作品を描くことで、税務署は食費や酒の購入費をどの程度経費として認めてくれたか?」が作品以上に興味がある・・・そこのリアルな漫画化を希望する(笑)
個人的にまなんだ料理・・・レバー、スナギモ、ハツのくんせいなど
【スペシャル・リザーバー】
1:天体戦士サンレッド(ヤングガンガン)
コミックスになぜか「ヴァンプ将軍のさっと一品」という1Pレシピが複数載っている・・・ところがこれ、なかなか侮れないの。簡単料理という点では、本気で簡単すぎるといいたくなる単純化をしているのだが、それでもたしかに格好がつく料理になる。「ズボラ飯」よりズボラじゃないかというぐらいで、一番実用的かもしれない。
リザーバーなのはおしい
個人的にまなんだ料理・・・野菜炒めドッグなど
- 作者: くぼたまこと
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2005/08/25
- メディア: コミック
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2:ひよっこ料理人(ビッグコミックスピリッツ)
「玄米先生の弁当箱」と同じ一門に属する。「食育」イデオロギーを掲げているところはちょっとどうかと思うが、料理の技術、知識に関しては関心させられることが多い。
個人的にまなんだ料理・・・卵焼きと肉じゃが。前作「玄米先生」の玉ねぎ皮だしは、もはや必須。http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20071029/p4
- 作者: 魚戸おさむ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/02/29
- メディア: コミック
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このGPの開催趣旨について
実は言いたかったのは「最近、プロや専門家の高級料理じゃなく、日常の料理をテーマにした漫画って多いよね」という、そのひとことでした。
で・・・、以前、中期「こち亀」では多いことの表現として「つくだ煮にしたいぐらい(多い)」という比喩が使われていましたが、格闘技ファンは「多い」「たくさんある」の表現として日常的に「トーナメントが開催できるくらい」という比喩を使います(笑)。
日常系グルメ漫画の氾濫についていい意味でも悪い意味でも「トーナメントが開けるぐらい多いな・・・」とひとりごちていたら、そのうち「じゃあ実際にトーナメントを組んでみるか」となってしまったというわけです。
【類似企画】
■もしウルトラ怪獣が最強決定トーナメントを行うなら、組み合わせはこうなる(断言)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120328/p1
(※ぜんぜん類似してねえ)
しかし、実際に選手選定とマッチメークをしてこの記事を書いたら、当然ながら膨大な手間が掛かった・・・なんでこんなことをやったのだろうか。
ま、ここからだれが勝ち抜き、頂点を極めるのかは、みなさん一人一人がご判断ください。あと「この選手を選ばないのはなぜだ!」的なご意見もあるとは思います。
【ブクマでの他選手推薦】
id:inoken0315
(略)まさかラズウェル細木作品が一つも入っていないとは…。 2012/11/0731 clicks
id:You-me
私のオススメはおうちでごはんときのう何たべた…(略) 2012/11/075 clicks
一応、「プロの料理人がプロの味を見せる、うんちくを語る」系は別ジャンルと考えてオファーをしていません(リザーバーの「ひよっこ料理人」は家庭料理教室の先生で微妙だが・・・)
個人的勝敗予想
やはり「ズボラ飯」が久住イズムの体現者として順調にコマを進めるだろう。クッキングパパこと荒岩課長は、渋川剛毅みたいなポジションだからな。ひょっとしたら30年の引き出しを開ければ底なしの神秘が見られるかもしれない。
実在ゲキウマ地酒日記は地味だが実力は相当なもの(レシピ漫画としての図解、解説本として)。これが実は上位進出するかもだ。
さらに、くーねるやまかないクンのような新鋭がどこかでブレイクするかもしれない。