まもなく東京での展示が終わります。
過去の大賞作品、このスレッドで見られる
■1955年から2011年までの「世界報道写真コンテスト」大賞作品
http://dailynewsagency.com/2012/02/12/every-world-press-photo-winner-from-1955-2011/
このスレッドは、ぜひクリックしてみて欲しい。ある意味、これが最強の宣伝と言うべきだろう。
何がどうなったか知らないが、同美術館でなぜか漫画「クレムリン」(カレー沢薫)の出張版がもらえる
何を言ってるのかわからねーかもしれないが、
おれだってわからない。しかし事実だ。
なにがどうして、こうなった。
これをもらいに行くだけでも価値が・・・あるとはいえないが、その後恵比寿ビールの本場でエビスを飲めば価値がある。
- 作者: カレー沢薫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/06/23
- メディア: コミック
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「カダフィ最後の瞬間」再論
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120719/p2
から再論
そしてもっとも印象に残ったのは・・・特別賞
この写真展では「たまたま重大な現場に居合わせたトーシロ」が撮った写真は基本的に対象外だが、あまりにすごい、重大な写真には特別賞を与えている。
今回は、「リビアで捕らえられ、殺される直前のカダフィ」が特別賞を撮った。無名の反乱軍兵士のビデオから写真に起こされた。
その「砂漠の狂犬」最後の写真の表情にも深い印象を持ったが、同時に、「え?ビデオから写真にしたら画質最悪だと思ったら、負けないほどきれいな画質だよ!!」にも驚きましたね。
もし「ビデオ回す」→、「その中でいい場面をコマ送りから1枚の写真にする」
というのに、画質の問題がなくなったら・・・「シャッターチャンス」って死語になるんじゃないか?格闘技の写真だって、決定的なKOパンチのシーンを狙う・・・という作業自体は当分滅びないが、いいアングルを決めてある程度ピントを合わせたら、その後数十秒はビデオを回していけば撮り逃がし無し!!となっていくのかもしれない。
でもあと4、5年はかかるかな。どうだろう。カメラ・ビデオ技術の最先端はよく分からない。
最近はカメラの中に映像情報を蓄積して、「アッ!と思ってシャッターを押すと、その少し前の映像も保存される」的なものもあるとかないとか。連射機能とかも最近はすごくなっているし、ちょっとほしいことは間違いない。買う買わないはともかく、電気店で現在の流れを聞いてみよう。
■そしてカダフィの表情
フセイン大統領やチャウシェスク大統領は裁判において「これは無効だ!!」と猛然とかみつき、ある意味独裁者の矜持?を示した(東条英機もそれなりに裁判では威厳を見せている)が、やはりそれは時間の余裕があったからで、身柄を確保した直後はまた違うのだろう。というか表情の写真は良くも悪くも一瞬だから、その状況に合ったものを意図的にチョイスしたという可能性はある。
しかし、それを抜きにしても、やはり一国に君臨し・・・あるいは道化じみた言動であっても、世界になんらかの影響を与え続けた男の恐怖や屈辱、絶望の場面を切り取った特別賞の写真は、一見の価値があると思います。