INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

橋下徹特集、上杉隆批判…など載る雑誌「Journalism」今月完売するかも?

Journalism 2012年7月号

Journalism 2012年7月号

特集は「〈橋下現象〉をどう報ずるか」――朝日・読売・朝日放送「橋下番記者」座談会「プロレス型政治家の『実像』と大阪のメディア事情」、「橋下の宣伝か! 」「足を引っ張るな! 」…書けば書くほど怒られる大阪社会部デスクの四面楚歌、朝日新聞政治部長が描く「橋下幻想」打破から始まる脱記者クラブへの道筋、「負の世論調査政治」で増幅される橋下・大阪維新の会バブル

さらに詳しくは
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=13994

特集
〈橋下現象〉をどう報ずるか
◎座談会「橋下番記者を悩ませる プロレス型政治の現実と報道の困難」
北畠 弦太(朝日放送報道局ニュース情報センター・デスク)・曽根 文朗(読売新聞大阪本社社会部遊軍記者)・龍沢 正之(朝日新聞大阪本社社会部遊軍キャップ) [司会]杉田 敦(法政大学法学部教授)

◎「世の中が見えていたのは橋下氏」朝日新聞大阪社会部デスクの嘆き 稲垣 えみ子(朝日新聞大阪本社社会・地域報道部次長)

◎政治報道への信頼回復の契機に 「橋下報道」から始まる脱記者クラブ 曽我 豪(朝日新聞政治部長

世論調査政治と「橋下現象」――報道が見誤る維新の会と国政の距離
菅原琢東京大学先端科学技術研究センター特任准教授)

[データジャーナリズムを考える]
〈国際ジャーナリズムフェスティバル報告〉進化するデジタル報道 各国で続く挑戦と協力
平 和博(朝日新聞専門記者=IT担当)

[取材記者による特別リポート]下 〈福島原発事故〉報道と批判を検証する
――東電原発事故の現実と認識、その報道、そしてギャップ
奥山俊宏(朝日新聞特別報道部記者)

[メディア・リポート]
◎新聞
神戸新聞の子ども向け紙面 「まなびー」から見えた新聞の未来
田中伸明(神戸新聞社会部デスク)

◎新聞
木嶋佳苗被告から手記が届き 判決直後に面会するまで
藤田 絢子(朝日新聞松江総局記者)

◎放送
福島第一原発の爆発映像 “公共財”として社会で共有を
水島宏明(ジャーナリスト、法政大学社会学部教授)

などが載っているという。

ネットで話題になったのは
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/special/2012070900007.html

【Journalism】7月号より 「橋下現象」をどう報ずるか
稲垣えみ子2012年07月10日
Talking Arenaマスメディア国内政治地方政治
2,500retweetTOP5K

がサイトにアップされたからだった。既に2500リツイートされ、500のはてブがついている
そして
「この記事は購読手続きをしていなくても記事全文がお読みいただけます。全ジャンルパックを購読すれば、WEBRONZA+の全ての記事がお読みいただけます。各ジャンルごとに購読することもできます」
という選択が大英断だった!!!

もともと「ジャーナリズム」という雑誌は注文しないと購読できない雑誌・・・だったはず。自分は知人に定期購読者がいたので時々借りていたが、たとえば2009年8月号
世論調査を調査する」はたいへん質の高い世論調査論であったと記憶している。


しかし、部数2000部(後述)で、通常の書店にない雑誌では影響力は限られていた。
そこから記事を丸々一編、それも率直な形で自らの”蹉跌””挫折”を認めた記事を出す・・・という選択をしたのはいかなる判断だったのか。
実際「全部読んだからもう雑誌はいいや」となるか「他も読みたい!これ買おう!」となるかはちょっと分からないところもあるが、たぶん購読者を増やす効果、雑誌の知名度向上の効果、はあったと思う。

こんな記事まで出た。
http://www.news-postseven.com/archives/20120715_128717.html

ツイッターで火が付いた「小さな雑誌」がネットで大きな話題になっている。7月10日に発売になった朝日新聞社発行の月刊誌「Journalism」7月号だ。元々はジャーナリズム研究者など「玄人」向けの雑誌がなぜ話題になったのか。ノンフィクションライターの神田憲行氏が紹介する。
 * * *
 月刊誌「Journalism」は公称約2000部、都内の書店でも10店しか置いていないというミニコミ誌のような雑誌だ。編集部によると主な読者は「ジャーナリズム研究者か研究機関」という。内容は報道とニュースを巡る諸問題で、主な書き手は朝日新聞の記者たち。たしかに“業界ネタ”が多く、一般読者はなかなか手を取らないだろう。
 話題になったきっかけは、同社の特別報道部に所属する奥山俊宏記者による「福島原発事故 報道と批判を検証する」という記事。6月号からの続き物で7月号では「下」となっているのだが、「事実に基づかない批判」という小見出しのあとで、自由報道協会代表の上杉隆氏のメディア批判について、反論しているのだ。
 よく知られているとおり、上杉氏は記者クラブの閉鎖性から端を発して既存メディア(主に新聞)に批判を繰り広げてきた。それに対してツイッターなどで朝日新聞の記者などが反論を試みたケースはあるが、同社の記者が自社媒体という公の場で、正面切って反論したのはこの記事が初めてではないだろうか・・・(略)

週刊ポストの公式サイトで紹介される、というのも興味深い。
何度も同誌では、上杉氏が巻頭記事を書いていたからだ。このへんが融通無碍の雑誌ジャーナリズム、なのかもしれないが。
内容の一部の紹介などがtogetterになっていて、えーと18日現在52000ビューだ。

朝日新聞・奥山俊宏記者の上杉隆氏批判:月刊『Journalism』7月号が一部で話題に! - Togetter togetter.com
http://togetter.com/li/336754

雑誌というのは、たとえば漫画雑誌もそうだけど気になる記事が3つあれば買うのか、4つあれば買うのか・・・という読者傾向もいろいろあるみたいだが、一つはネットで全文公開されているとはいえ、話題の記事が複数あり、「ポストセブン」サイトにも特集記事が載った・・・となると、公称2000部の雑誌は売り切れになるんじゃなかろうか。

ということで注文した。
 
「ネットで火がつく」と簡単にいうが、どういうふうにすれば火がつくのか、そのためにネット上に無料掲載することの終始決算・・・などが合わせて気になる。