『冗談というのは、みんなでゆかいに笑えることをいうのです』
— 【一コマ】漫セ画リフ (@OKI_WAGA) March 28, 2022
タイトル:エスパー魔美
作者:藤子・F・不二雄 pic.twitter.com/ZcQneWqveb
■希有馬氏の生活保護に関する銀英伝ネタの冗談とそれに対する反応
http://togetter.com/li/322387
※現在は見られない
にて、いろいろ思い出した。
中島らも「死をよぶみそじゃがいも」
http://blogs.yahoo.co.jp/nobu3fu/11612795.html
「焼きジャガイモにみそをつけて食べると死ぬと祖母に言われました。本当ですか」という質問に対して,
ほんとうです。くわしい統計は出ていませんが,「焼きじゃがいもにみそをつけて食べた」ことによる死亡率は,今やがんを抜いて日本人の死亡率の何割かに達しているという説もあります。
僕の友人の医者の話ですが,先日往診にいったときにもやはりその実例をみたそうです。患者さんは今年九十八歳になるおじいさんなのですが,友人が診たときにはすでにご臨終でした。亡くなる前にひとこと,「おのれ,あのとき,わしが十二のときに焼きじゃがいもにみそをつけて食いさえせなんだら死なずにすんだものを」と言い残して逝去されたそうです。
これを見ても「焼きじゃがいもにみそをつけて食べると死ぬ」ということがよくわかりますね。
このほか「月夜ガニにマヨネーズをつけてくうと死ぬ」「らっきょうを六つ一度に口に入れると死ぬ」「豆腐にソースをかけるとまずい」などの言葉があって,どれもうなずけるものばかりです。とにかく気をつけてください。「健康のためなら死んでもいい」気で健康管理しましょう。
これに対し、朝日新聞社には問い合わせが殺到。
ここから先は記憶によりますが、同社はあわてて中島氏に相談したが、真面目に答えようとした中島氏の中の”鬼”が、もひとつギャグを重ねてしまい、さらに問題が大きくなった・・・という点も似ていますね。
天声人語「ゴルフ庁」(深代淳郎)
http://kojiroby-quote.tumblr.com/post/20702983872
大きな声では言えないが、ふとしたことで盗聴テープが筆者の手に入った。驚いたことに、先日の閣議の様子がそっくり録音されているではないか。そのサワリを、こっそりご紹介しよう。
テープを信用できるなら、この日の閣議の話題はやはり田中内閣の人気についてであった。内閣支持率は二十%台を低迷し、神戸市長選も敗れた。「”世界の田中”になり、大減税、新幹線計画も持ち出したのに——」という嘆息が、まず聞こえた。「やはりインフレが痛い」「評論でなく、案を持ち出してほしい」。首相の声も心なしかさえない。
そのとき「ゴルフ庁はどうか」という声があった。「ゴルフ人口は一説に一千万人、低く見ても六百万人。参院選前に放っておくテはない」と、熱弁を振るっている。「『赤旗』もゴルフ記事を出しているね」という声は、官房長官らしい。
(略)
「石原慎太郎君はどうだ」「彼は飛ばしすぎだ」。話はきまらずに、つぎにゴルフ庁の構成に移った。たちまち役所の陣取り競争だ。「バンカーがある」といっているのは建設相らしい。芝生を力説しているのは環境庁長官。農地転用を指摘するのは農相…(略)結局「ゴルフ庁設置に関する審議会」を設けるところで、テープは終わっている。あのテープ、どこにしまったのか、その後いくら捜しても見つからないところが、このジョークは、日本の政治家にはまったく通じなかった。当時の二階堂官房長官は「これは一切事実無根であり、国政の根本を議する閣議について、国民に重大な誤解と疑惑を与えるものである」と、厳重に抗議してきた。
(略)
抗議を受けた深代は、翌日の『天声人語』にこう書いた。
「政府が迷惑をこうむったというならば、申し訳ないことだが、冗談が事実無根であることを確認するには、やはり、『あの冗談は冗談でした』というほかない」
政府は「抗議」によって、自分たちのコッケイな姿と、文化と教養の低さを天下にさらすことになった
世界のエイプリルフール記事
http://matome.naver.jp/odai/2129437028032744301
「暖冬と害虫駆除のおかげで、スイスではスパゲティが大豊作」
http://atlas.cdx.jp/nations/europe/image/fuk.gif
BBCの時事番組「パノラマ」で放送された、3分間の悪戯レポートです。翌日には話の信憑性やスパゲッティの栽培方法、スパゲッティの木の育て方を尋ねる数百件の電話がかかってきて、BBCは「スパゲッティの小枝をトマトソースの缶に入れて上手くいくように願ってください」と回答した、そうです。
これが一番有名だと思ったが、いろいろあるみたいね。
日本では東京新聞がやっている(一時中断したが、また再開したようだ)が、これも「マジレス」は多い。
http://yukomaru.blogzine.jp/diary/2012/04/post_803c.html
そこには「ツノゴキブリ」「関東で新種のゴキブリが繁殖」「ツノが生えている」「遺伝子操作の可能性」「人+にも突進(攻撃性)」とショッキングな文字が並んでいる。
これを見たTwitterユーザーの反応は「マジかよ」「バイオハザードきたぁぁぁ!!」
(略)
・・・2005年に東京新聞がエイプリルフールのネタとして掲載した新聞記事で、(略)・・・しかし7年もたってしまうとそんなことはすっかり忘れ去られ、何年か経過し再度釣られると言う、ネタの使いまわしが流行っている
http://yukomaru.blogzine.jp/diary/2012/04/post_803c.html
・・・以前は、何の注記もなしにエイプリル・フール記事を掲載していたので、もっとスリリングだったそうですが、何年か前にきんさん、ぎんさんに「銅さん」という長寿の妹がいたことが発覚、という記事を掲載した際に抗議が殺到したので、それ以来、しつこいほど「これはエイプリル・フールの記事です」「フィクションです」という注を載せるようになったとか
ボーン・イン・ザ・USA
「ボーン・イン・ザ・USA」は、ほとんどアメリカの第二国歌みたいな曲だからね。(略)当時は共和党のレーガン元大統領によって大統領選の応援歌みたいに利用されてた。「この曲のように我々もアメリカ人としての誇りをもつべきだ」とかなんとか、レーガンのおっさんが演説してた
(略)
実はそれは誤解で、全くそうじゃないみたい。肯定的な「俺はアメリカ生まれで、あー良かった」という意見ではなく「こんな悲惨なアメリカに生まれてきちまった」という、否定的なやるせなさを絶叫・・・
ショスタコーヴィッチ「革命」
・・・この交響曲を通じてショスタコーヴィチが何を表現したかったのかについては、ショスタコーヴィチ自身のものも含めてさまざまな資料や発言が残されてはいるものの、それらは首尾一貫しておらず、真意は未だ不明である。このため、この交響曲については多種多様な解釈が存在し、またそれは演奏にも大きく反映され、楽観的な演奏から悲劇的なものまで、さまざまな演奏がある。特に終楽章については、かつては、ソ連体制下での「公式」な見解による「勝利の行進」なのか、ソロモン・ヴォルコフの『ショスタコーヴィチの証言』による「強制された歓喜」なのか・・・
落語二題
「親父にもぶたれたことないのに」(ガンダム/げんしけん)と、香炉峰の雪(白楽天/枕草子)
http://s2.kcn-tv.ne.jp/users/kamitaka/makura/n299dan.html
雪がとっても高く降り積もった日、いつもは上げている御格子を下ろしたままで、角火鉢に火を入れて私たち女房が話をしながら定子様のお側に集まってお仕えしていると、定子様が、
「ねえナゴン、香炉峰の雪はどんなでしょうね?」
とおっしゃるので、(ピピッときた)私が女官に御格子を上げさせて、御簾をくるくるっと高く巻き上げて外の雪景色を見せて差し上げたのよ。そうしたら、定子様は満足そうにお笑いになるのよ。
定子様と私のやり取りを見て他の女房達は皆、
「その有名な故事なら私たちも知ってるわ!普段だったら和歌にまで入れて読むんだけど、こんなとっさの場合には思いつかなかったわ。さすがナゴンはモノ知りねー。定子様にお仕えする女房として相応しいってヤツね」
と言ってくれたの。
雪のいと高う降りたるを
例ならず御格子まゐりて
炭櫃(すびつ)に火おこして
物語などして集りさぶらふに
「少納言よ 香炉峰の雪いかならむ」と仰せらるれば御格子上げさせて御簾(みす)を高く上げたれば 笑はせ給ふ
「張士誠」
http://www5c.biglobe.ne.jp/~getagrip/images/siranugahotoke.htm
中国の明王朝の創始者、洪武帝・・・ライバルの一人が、張士誠である。この士誠という名は、元々の名ではない。それは、九四という泥臭いものであった。しかし、仮にも蘇州のあるじにのし上がったのだ。その地位にふさわしい名を名乗りたい。それで、儒者が奉ったのが、士誠という名なのである。
名づけ親達の含意を知らなければ、なかなか雅趣のある名に思える。その由来は、孟子にある。『士は誠に小人なり』という句である。張士誠自身は、立派な名だと喜んで使っていた。だが、裏を返せば『私は小物だ』という意味なのだ。教養のない成り上がり者は、なんと哀れなことよ。そう言って文人たちは陰で嘲笑っていたという。
この逸話に、洪武帝は猜疑に駆られた。彼も乞食坊主から立身出世したのである。今や、天子様だ。誰もが彼に跪拝する。だが、その連中も裏に回ったら、どうだろうか・・・(略) 洪武帝の治世は、粛清の連続であった。「文字の獄」「胡惟庸の獄」「藍玉の獄」など、万単位の士大夫が殺されている。
図版は「げんしけん」1巻と7巻より。