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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

北岡悟、勝利後控え室インタビューを文字化。「2012年6月15日の北岡悟」

北岡悟が試合直後、リング上で行ったマイクアピールも秀逸だったが、その後控え室で語った内容も極めて興味深いので文字化してみました。北岡らしい、極めて客観的で俯瞰的な目と、自らを恃む強烈な自負、自尊心が共存しているところが面白い。
ほんとは@GONG_KAKUTOGI なりGBRなりスポナビなり格闘王国なりミルホンネットなり・・・がやるかと思ってたけど、探した限り無かったんで。
ただ、元にしたサムライTVの映像は途中途中でカットもされているので、ノーカットではありません(放送された分はすべてテキスト化)。

【2012年6月15日、菊野戦を終えた後の北岡悟談話(記者会見)】

試合の総括

まあ生き残れたんで。 
ほんとは、結構一本取れるイメージは正直あったんですけど、直前になってくると。
まあ取れなかったから相手も強かったなと。あんまり自分がダメだから取れなかったんじゃなくて、相手が頑張ったのかとは思いましたし。
 あの、どっちかっていうと向こうは「斬り合い」とか公言してましたけど、それよりも「斬られたくない」という思いが強かったのかなと。それで(相手が守備的だから、自分も)取れなかったんだと思うし。
そうすね、2ラウンド目とかはそこまで・・・守られてるだけだから、そこまでやられている感じは無かったんすけど、はたから見れば印象が悪いのは分かるんで。でも3ラウンド目もってけたから、まあ完勝は完勝だと思うんで。2ラウンドも別にやられてるとかは・・・まあ一発いいの貰いましたけど。

「三日月蹴り」について。試合のイメージを種明かし

蹴りもまあ、腹に入れられてたんですけど、ぼく、あの「イメージは完璧に出来上がった」って言ったじゃないですか(※http://news.livedoor.com/article/detail/6636060/参照 )。あれは、「蹴りをもらうイメージ」が出来上がったんですよ。ここだけの話。完璧に蹴りを・・・どうやっても蹴りはもらうなと。僕の構え、ぼくの格闘技術だと蹴りは貰うだろうなと思ったんです。
で、もうそれは構わないってぐらいに思うようにしたんですね。それで『けりを貰わないようにするために自分の構えを崩さないように』、と思ったんですね。「蹴りは貰っちゃうな」と開き直ったんです。
 大丈夫でした。トレーナーに蹴ってもらったり殴ってもらったりしたんで。相手はボディに正拳突きとかやってきたんですけど、あれもぜんぜん大丈夫でした。もちろん何も痛くないとかそんなわけじゃないんですけど。僕のゲージも確実に削れてきたんですけど、全然想定の範囲内というか、僕の形が崩れきるような感じではなかったんで。 
じりじり打たれるのは良くないと思ってましたし、高阪剛さんが「ちょっとずつ前に出ろ」とおっしゃってたんで、ああスゴイな、さすがのアドバイスだなと思ったんで。

大会が超満員、完売だったことについて。「僕の世界」

そうですね、きょう満員だったんですけど「満員でうれしいかい」とか「満員でどう思います?」「そのメインでどう思います?」とか聞かれるけど、まあ当たり前じゃないですか。
というか、それは僕が創り上げた世界なんで、それを僕に訊くのはおかしくないですか?(微笑)
ぼくが前回負けた状態で、ベストの相手を選んで、受けて・・・、僕の世界なんですよ、僕のワールド。
それなのになんか、「この世界についてどう思いますか」って、いやいや俺の世界だから。

DEEPとわたし

今回DEEPを選んだというよりも・・・必然だったんですよね。僕は毎日DEEPジムで練習してて、佐伯さんとは毎日会うから。自然なんですよ、大会は定期的にあって。
で…ほんと・・・まったく、貸し借りは無い関係だと僕は思っているんで。
去年DREAMに出るに当たってクッション役を佐伯さんがやってくれたんですけど、それに対してもちろん感謝はあるんですけど、それは、なぜ佐伯さんがそのクッション役を買って出るかというと、それは僕がそれだけの価値がある選手だからだと思うんですよ。
だから価値があるっていうことは、試合をするということで意味を成さないものだから。

「必死さ」

あの、大晦日の敗因は必死さで負けたんだと思うんですよ。彼(青木真也)のほうがほんとに必死だった。だから今日のテーマは、ぼくは必死さで負けたくないと思っていたし、それが出来たから、ガッツポーズも出たんだと思います。