http://live.nicovideo.jp/watch/lv94826163
ダークサイドトークVol.4「ネットと愛国の闇」
極端なレイシズムとヘイトスピーチを特徴とする日本の新しいタブー集団「在特会」を丹念に取材したルポルタージュ『ネットと愛国』(安田浩一・著)をテーマに、ネット右翼とそれに魅せられる若者達の心の闇を解き明かす。
【進行】 青木理(ジャーナリスト)
という催しがあり、ニコ生中継もあった。
テーマとなったこの本、自分が注文したときもえらく待たされてな・・・
「特権をむさぼる在日朝鮮人どもを日本から叩き出せ!!」
- 作者: 安田浩一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/04/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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聞くに堪えないようなヘイトスピーチを駆使して集団街宣を行う、日本最大の「市民保守団体」、在特会(在日特権を許さない市民の会 会員数約1万人)。
だが、取材に応じた個々のメンバーは、その大半がどことなく頼りなげで大人しい、ごく普通の、イマドキの若者たちだった・・・・・・。
いったい彼らは何に魅せられ、怨嗟と憎悪のレイシズムに走るのか。
現代日本が抱える新たなタブー集団に体当たりで切り込んだ鮮烈なノンフィクション。
彼らはわれわれ日本人の“意識”が生み出した怪物ではないのか?
彼らがネットとともに台頭してきたのは確かだが、この現象には、もっと大きな背景があるのではないだろうか。
著者・安田浩一氏の徹底取材はこうした疑問から始まった。
2010年末から2011年にかけて、ノンフィクション雑誌「G2」に掲載され、大きな反響を呼んだ傑作ルポルタージュ、待望の単行本化。
これはかなりベストセラーとして「来る」かという気配があったが、会場での発言によると既に4刷いったそうだ。たぶん掲載誌「g2」から出たものというくくりでも、最大のヒットなのじゃなかろうか。
で、その日は放送一時間半ほどのところから視聴したのだが、その時がちょうど、司会役の青木理氏の発言が、「えっ??」という意外なものだったのだので、そっちに注目して、記録しようと思った。
全体の話でも、安田氏がイラン系の在徳会会員にインタビューした話なども興味深かったのだが、とくに下に紹介する青木氏のコメント、見解は、興味深いのと同時に、「え? 青木さんって自分の本や記事で、こういうこと言ってたっけ?」という”意外性”も感じられるものだった。
そういう点で、ここをピックアップする価値はあると思う。
青木氏は、共同通信の韓国特派員となった経験があり、韓国語も出来る。
- 作者: 青木理
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/04/19
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- 作者: 青木理
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- 作者: 青木理
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E6%9C%A8%E7%90%86
1997年(平成9年)から1998年(平成10年)まで韓国・延世大学校韓国語学堂に留学する。その後、外信部勤務を経て2002年(平成14年)から2006年(平成18年)までソウル特派員を務める。1999年(平成11年)年、社会部在籍中に発表した『日本の公安警察』(講談社現代新書)は公安警察の実態を赤裸々に記し、ベストセラーとなって話題を呼んだ
「日韓関係は小泉だけでなく盧武鉉も悪かった」&ナベツネ化(政治家の参謀化)もしてた?
(1時間25分ごろ)
竹島の問題でいうとね、僕は韓国にいたからよく分かるんですが・・・(略)盧武鉉政権ね、リベラル政権、左翼政権と言ってもいいかもしれない。金大中のことを左翼というけど、あの人はリベラルだけどいわゆる左翼政権とは違ってもっとしたたか、盧武鉉は小泉政権とのあいだで三つ抱えたんですよ、課題をね。ひとつは靖国参拝ですよ、ひとつは教科書ですよ。もうひとつは竹島ね。、
僕は政権の人たちに取材しながら話したんですけど、優先順位をどうするかといったときに、僕は「小泉の靖国参拝を1にしなさい、2に教科書、3に竹島だ」と。なぜなら靖国問題は小泉さんが判断すれば行かないんですよ。竹島なんてのは解決のしようがないんですよ。ところが盧武鉉さんてのは金大中さんまでと違って、そのへんのしたたかさがないので、竹島を一番に持ってっちゃったんですよ。それで日韓関係というのが・・・まあ今はもっといろんな意味で拡散しているからいいんですけど。にっちもさっちもいかないところに行っちゃったところはあったんです。 だからあれは小泉さんだけじゃなくて盧武鉉も悪かったんですよ
「韓国の慰安婦は、日本の拉致家族と同じ」…その真意は?
(2時間20分ごろ)
余計な話だけどね、慰安婦ってのはこれまた韓国ではすっごいやっかいな問題で、日本におけるところの拉致家族と相当似ているんですよ。それね、おばあちゃんがね・・・そのー、昔ね、・・・慰安婦をしていたってことを、そのー、自ら公言して活動しているというと、韓国人は・・・どこの人もそうだと思うけどすっごいメンタリティに響くわけ。それ「日本人が拉致されて、娘が拉致されたんだ」って、横田さんのような感じで神聖視されるんですよ。これは一切・・・これは韓国の人がそう言ったら怒ると思うんだけどね、一種神聖不可分(※ママ。「不可侵」か)な存在なんですよね。さわれないんですよ。拉致問題に非常に似ている。似ているっていたら韓国の人は怒ると思うんだけど。 そういう雰囲気があるんだけどね。
最初の赴任地と、警察署幹部の話。あるいは「社会の感度」
(2時間56分ごろ)
ぼくね、新聞記者になって最初に行ったのが大阪の某衛星都市だったんだけど、そこはまあ、どちらかといえば下町でね、暴力団の事務所が7つか8つあったんですよ(どこですか、の問いに)まぁ意味が無いから言わないけど・・・。ただ、そのうちの七つか八つあるうちの5つか6つの親分が在日だった。
でそこを管轄している警察署の幹部がね、僕はゴマすりながらネタをもらっていたんですけど、「青木さん、見てくださいよ。在日悪いでしょーー、みんなヤクザの親分は在日じゃないですか」っていうふうに言ってたんだけど、まぁ、あほじゃないかと思うんだよ。でも人間社会がそうだと思うんだけど、、視座の射程(※よく聞き取れず)が短くなっててね、あらわれている現象面をみればそのとおりだよね。でもその一歩先に踏み込んでいけば、なんでそうなるのかというところに、なんか社会の感度が行かなくなっている。たとえば最近の暴力団排除条例だってそうでしょ。暴力団がいいか悪いかといえば悪いにきまってるじゃん。だけどその裏に何が起きているのか。僕は警察の・・・警察利権が広がっているだけ(略)
自分がやはりうーんと考えてしまうのは、
『僕は政権の人たちに取材しながら話したんですけど、優先順位をどうするかといったときに、僕は「小泉の靖国参拝を1にしなさい、2に教科書、3に竹島だ」』
取材の聞き方で、「○○のほうがいいと思うのですが、その路線をしないのですか?」という取材(あくまで取材だ)はあるだろうけど・・・文字起こしのために何度もここを繰り返し聞いたが、やはり文脈もニュアンスとしても、「自分は韓国の盧武鉉政権関係者に、対日関係で政策を助言、指導した」という意味だな。
となると・・・かれと、どこが違うの?という問題も出てくる。ナベツネさんも「僕はジャーナリストとして小沢一郎君や福田康夫君と話しているんだ」とかときどき言うものな、料亭から出てきながら(笑)。
- 作者: 魚住昭,佐野眞一
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こうやって見ると、『あの』青木理氏ですら、取材者としてではなくアドバイザー、フィクサー…というより『軍師』として、実際の政治、国際情勢、政局に直接の影響を与えたい、という欲望には抗いがたいものがあるのか!!という驚きがある。
もちろん「よき社会、を作るという目的のためなら、報道者はときに政治的な行動者、助言者であって構わない。ナベツネはその『良き社会』の目標が悪いのだ」という意見もある。
だが実際に、もし軍師・青木理のアドバイスによって盧武鉉政権の対日路線が修正を加えられていたら、取材者・報道者としての青木氏はその政策変更をどう取材し、報道したのだろう。
上の映像は、開催した日から一週間だけは、ニコ動プレミアム会員のみ視聴できるので、前後のニュアンスなどを確認したい人は直接のご視聴を。
似た話としての岩波書店・安江良介氏(のちの社長)の話
美濃部都政と岩波書店のふかーい深ーい関係も…
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