朝日新聞の記事だが、ネット上では現在「有料デジタル版」でしか見られない。http://digital.asahi.com/20120523/pages/national.html
・裁判は、不当な訴訟進行がないよう公に、ひろく傍聴可能にして、だれでも裁判を見られるようにするべきである。
・弁護人は被告の利益を第一に考え「本当に犯罪があったんですか?」「原告はうそを言ってるんじゃないですか?」という前提で、いろいろ質問し、矛盾を追及する権利がある。
どちらも、人類数千年の試行錯誤が生んだ、裁判のかなり揺るがしがたい大原則だが・・・その代償が、上のイラストのような格好をして出廷・証言する被害者だとしたら、その代償はまた大きい。
現場では「せめて裁判員裁判にしないように」という判断で、強姦致傷でも起訴を行えるのに強姦で起訴する(前者は裁判員裁判になる)などをしている。
また、被害者は別の場所で偶然「裁判員を経験した」と話す人を見つけて、すごく不安、悲しい気持ちになったという。現行法でもその程度なら話していいことになっているし、メディアや識者も「裁判員の守秘義務は厳しすぎる。もっと経験を話してもらうことが社会のためになる」という意見が強いが、出廷した被害者本人は「裁判員には何も語ってほしくない。守秘義務を守ってほしい」としているという、この落差がある。
(※朝日新聞のデジタル面記事は、少し後になったら一般の人も読めるようになる可能性もあります)
それでもボクはやってない―日本の刑事裁判、まだまだ疑問あり!
- 作者: 周防正行
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/01
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 40回
- この商品を含むブログ (50件) を見る
それでもボクはやってない スタンダード・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2007/08/10
- メディア: DVD
- 購入: 2人 クリック: 248回
- この商品を含むブログ (440件) を見る
ある程度、公開原則をまげてもいいのかもしれない。いま、そういう試みもされているし、被害者などの証言の時についたてをつける例は広まっているという。