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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「逃げ切った独裁者」フランコと日本(新聞書評)

http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2012042900018.html

フランコと大日本帝国

フランコと大日本帝国

・・・ フランコは、第2次大戦の半年前に終結したスペイン内戦で、ヒトラー・ドイツとムッソリーニ・イタリアに、多大の援助を受けた。その恩義もあり、大戦中は終始中立を保ちながら、さまざまな面で独伊に協力を惜しまなかった。そのため、独伊の同盟国たる日本に対しても、当初から好意的な態度を示していた。
 ・・・日本に好意的だったスペインも、長年その影響下にあったフィリピンで、日本軍が彼らの権益を無遠慮に侵したことから、しだいに態度を硬化させる。ことに、戦況が連合軍に傾いてからは、日本との関係を断つことによって、英米の歓心を買おうとする・・・

私はそれを小説に書けるようなスキルというのはないが「もしこうだったら、どうだったろう?」と昔から思ってたのが、ナチスドイツがズデーデンラントを併合し、ヒトラーが人気絶頂だったころに急病や暗殺(※未来からタイムスリップしたユダヤ人が・・・なんて設定も考えたが)で非業の死をとげ、カリスマ、国父の威厳を保ちながら後継者を頂く穏健ナチスドイツが、英米とにらみ合い、あるいは反共の一点で手を取り合ったりする英米資本主義vsスターリニズムvs枢軸ファシズムの冷戦的三国志状況。
ナチスの経済政策なんて借金漬けの無意識ケインズ主義、あのままいけば破綻しただけ」なんて意見も聞くが、フランコの”生き残り”ぶりは、そんな想像の補強材料になるような。
それともフランコ自身の才覚やずるさゆえの特異現象だろうか。
そういえば1、2年前、
金正日が突然、反中国意識をむき出しにして、”親米独裁国家”になっての生き残りを図る」という近未来シミュレーション小説(といってもハードカバー)があって、それなりに納得できる見立てだと思った。
小泉純一郎との会談で「わたしはブッシュ大統領と、のどが枯れるぐらいにダンスをしたい」と金は言っていたそうだしね。
なんて本だったかな・・・・

天使の軍隊

天使の軍隊

2020年10月1日。朝鮮中央放送は、キム・ジョンイル金正日朝鮮労働党総書記兼朝鮮民主主義人民共和国北朝鮮)国防委員長が78歳で死去したと報道した。
「敬愛する天皇陛下ならびに日本国民の皆様。」で始まる遺書の真意とは……。
(略)「日本人と朝鮮人は、世界でもっとも長い歴史と伝統を持ち、全人類を指導する資質と使命を帯びた、世界でもっとも優秀な民族です。」と結ばれる金正日の遺書には、「中朝戦争」の末が詳述されて・・・

これか?そうであるような違うような・・・どっちにしてもその小説、冒頭部分しか呼んでいないので面白いとも断言できない。