http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2012042900018.html
・・・ フランコは、第2次大戦の半年前に終結したスペイン内戦で、ヒトラー・ドイツとムッソリーニ・イタリアに、多大の援助を受けた。その恩義もあり、大戦中は終始中立を保ちながら、さまざまな面で独伊に協力を惜しまなかった。そのため、独伊の同盟国たる日本に対しても、当初から好意的な態度を示していた。
- 作者: フロレンティーノ・ロダオ,深澤安博,八嶋由香利,深澤晴奈,渡邊千秋,砂山充子,磯山久美子
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 2012/02/02
- メディア: 単行本
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・・・日本に好意的だったスペインも、長年その影響下にあったフィリピンで、日本軍が彼らの権益を無遠慮に侵したことから、しだいに態度を硬化させる。ことに、戦況が連合軍に傾いてからは、日本との関係を断つことによって、英米の歓心を買おうとする・・・
私はそれを小説に書けるようなスキルというのはないが「もしこうだったら、どうだったろう?」と昔から思ってたのが、ナチスドイツがズデーデンラントを併合し、ヒトラーが人気絶頂だったころに急病や暗殺(※未来からタイムスリップしたユダヤ人が・・・なんて設定も考えたが)で非業の死をとげ、カリスマ、国父の威厳を保ちながら後継者を頂く穏健ナチスドイツが、英米とにらみ合い、あるいは反共の一点で手を取り合ったりする英米資本主義vsスターリニズムvs枢軸ファシズムの冷戦的三国志状況。
「ナチスの経済政策なんて借金漬けの無意識ケインズ主義、あのままいけば破綻しただけ」なんて意見も聞くが、フランコの”生き残り”ぶりは、そんな想像の補強材料になるような。
それともフランコ自身の才覚やずるさゆえの特異現象だろうか。
そういえば1、2年前、
「金正日が突然、反中国意識をむき出しにして、”親米独裁国家”になっての生き残りを図る」という近未来シミュレーション小説(といってもハードカバー)があって、それなりに納得できる見立てだと思った。
小泉純一郎との会談で「わたしはブッシュ大統領と、のどが枯れるぐらいにダンスをしたい」と金は言っていたそうだしね。
なんて本だったかな・・・・
2020年10月1日。朝鮮中央放送は、キム・ジョンイル(金正日)朝鮮労働党総書記兼朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)国防委員長が78歳で死去したと報道した。
- 作者: 佐々木敏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/04/26
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「敬愛する天皇陛下ならびに日本国民の皆様。」で始まる遺書の真意とは……。
(略)「日本人と朝鮮人は、世界でもっとも長い歴史と伝統を持ち、全人類を指導する資質と使命を帯びた、世界でもっとも優秀な民族です。」と結ばれる金正日の遺書には、「中朝戦争」の末が詳述されて・・・
これか?そうであるような違うような・・・どっちにしてもその小説、冒頭部分しか呼んでいないので面白いとも断言できない。