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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

サルコジ仏大統領、逆転で再選か?ユダヤ人学校銃撃事件の影響は

昨年12月の段階で、自分はサルコジ敗北を予測していたが。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20111202/p4

状況は大きく変わった。

http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2867190/8685612?ctm_campaign=txt_topics

4〜5月に投票が行われる仏大統領選に向けた選挙戦の中で、社会の不寛容さと治安の悪化への疑問が持ち上がっている。事件を受けて一時止まっていた選挙運動を再開したニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領はストラスブール(Strasbourg)で、「このような犯罪は狂信的なモンスターの仕業だ」と述べた。

 これに先立ち同大統領はテレビ演説で、ジハード(イスラム聖戦)関連のウェブサイトを頻繁に閲覧する人に対して法的措置をとることを含め、過激派の取り締まりを強化する方針を示していた。

http://www.asahi.com/international/reuters/RTR201203230114.html

事件後初めてとなる世論調査が20─21日に実施され、対抗馬の野党・社会党(PS)のフランソワ・オランド前第1書記の支持率が29.5%だったのに対し、サルコジ大統領は28%と、1カ月前には5%ポイント開いていた差が縮まった。
(略)
仏調査機関CSAのジェローム・サント・マリ氏は、サルコジ大統領の追い上げについて、危機的状況下で国民が自然に現職指導者を支持するようになったと分析する
(略)
現職大統領が事件の容疑者逮捕に向けて指揮を執る姿などがテレビで映し出されると、オランド氏の影は薄くならざるを得ない。
 サルコジ大統領が緊縮策の提案などで国民からの支持を失う中、オランド氏はこれまで、致命的なミスさえ犯さなければ選挙戦で不戦勝同然で勝利できるとみられていた。
 しかし大統領支持派は、オランド氏がイスラム過激派の脅威から目を背けていると非難・・・。

どうも捜査当局の発表情報が二転三転していることもあり、風向きがどう変わるかは読みきれないところもあるが。
自分の、この報道を読んでのツイート

犯人の背景次第で、選挙戦の勢力図が変わるーーというのは、2004年?にスペインで保守派から左派に政権が交代した時の列車爆破テロを連想させるな / “極右かイスラム過激派か 仏乱射、大統領選に影響も - MSN産経ニュースhttp://htn.to/c5Eny3

基本、自分は世論調査で事前にリードしているところが普通に本番の選挙でも勝つ(それほど世論調査の精度というのは、それなりに高まっている)という、つまらない予想をしていて、それでだいたい当たっているんだけど…近年、序盤のリードをひっくり返された大きな例が、2004年のスペインでの政権交代だったと聞いている。
あの時、当初不明だった列車爆破のテロ事件で犯人がアルカイダ系か?「バスク祖国と自由」派か?が大きな運命の分かれ道だった。


ただ、フランスのトップの「決め方の決め方」は、そんなに珍しいわけではないが、過半数が最初に出ない場合は決選投票をするシステム。今回、国民戦線のマリー・ルペン党首がぎりぎりで出馬条件を満たせたというが…それが誰にとっての得になるのやら。シラクの時だっけ、右派左派での決選投票がお馴染みのところに、シラクとルペン(右派と極右)の決選投票になって、世界が驚愕したことがあったっけ。