https://twitter.com/#!/manabelldo/status/160395715397423105
@manabelldo
まなべる堂@comic of MMA この本屋好きだったわ。/さらば、愛しの山下書店東京ドーム店。“文系野球の総本山”が閉店間近!! #numberweb
えっ?ってんで見てみる。
http://number.bunshun.jp/articles/-/188483
村瀬秀信 = 文
text by Hidenobu Murase
そこは活字プロレスの梁山泊か、はたまた読む競馬のメッカともいうべきか。いやいや、それぞれのファンにも強い思い入れはあるだろうが、ここではあえてこう呼ばせてもらう。“文系野球の総本山”山下書店東京ドーム店。
そこは後楽園時代からおよそ半世紀にわたり、男たちのハートを熱くしてきた専門書店。たまのジャニーズコンサート時には女の子たちのおきゃんなハートもきゅんとさせてしまうこともあるが、基本路線は決して広いとは言えない店内に野球・プロレス・競馬ファンが最大密度で会してしまう劇空間プロ本屋・・・
ここが閉店?なぜ?立地条件に恵まれすぎた、難攻不落のイゼルローン要塞ではなかったのか?
実はそうでもなかった・・・
「閉店の理由はいろいろあるんですけどね。やはり売り上げが悪くなったということでしょうか。昨年は震災の影響…オールスターが仙台に、都市対抗が大阪…、秋は巨人がCS優勝を逃しました。格闘技の興行もコンサートも少なくなりましたし、遊園地の方も事故で営業停止と悪いことが重なりましたから……」
山下書店の売り上げの大半は東京ドームでの野球などイベント開催に頼るものが大きかった。A・猪木の引退試合では1日で1000万を売り上げたという伝説も残っているそうだが、野球では本拠地の巨人の成績が優勝した2009年以来ふるわず…(略)
そりゃそうだよな。後楽園のMMA興行なんか、考えてみると激減もいいところである。
逆に、少し大きな興行が東京ドームホールにいっちゃうと、動線的に山下書店にはね…。書泉ブックマートも格闘技コーナー、移転したんだっけ。
まあ自分は、そういいつつも抜かりなく後楽園に来る前に書籍は購入するタイプだから、あまりいいお客ではなかった。
ただ、この記事が面白いのは、こういう名所でずっと”定点観測”をしていた人が必ず持つ、さまざまなエピソードや、シビアな「売り上げ数」からみえてくるファン気質やその他の特徴などの「社会学的考察」だ。
特に本拠地の巨人はやっぱり関連本も多いですし、負けると『巨人関連の本なんて見たくもない』と思うらしく、顕著に売り上げが悪くなるんです。阪神の場合は'03年に優勝してから一気に変わりましたね。優勝する前は勝っても負けても売れていたんですけど、優勝以後は負けてしまうと明らかに売れなくなりました。逆に広島や横浜のファンの方は試合結果に関係なく安定して売れるんですけどね。
上でコマを引用したほりのぶゆきや、
- 作者: ほりのぶゆき
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2009/06/06
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 8回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
とくに細野は、ここで何度も紹介している「”ファン”を描くことでプロ野球を描く」という野心的な連続短編「ビールとメガホン」を書いているが、ここで
「巨人が球界の盟主なのは、ファンが勝利を選手に宿命付け、最後までミラクルを信じ応援するからだ。広島ファンはあきらめが早いからだめなんだ」という史観から1エピソードを書いていたんだよな。
どうなんだろう。
- 作者: 細野不二彦
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2000/05
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
それと、これはうちの特徴でしょうけど、熱狂的な野球ファンの方が負けたりすると大変で、相手チームの書籍を全部裏返しにしたり、勝手に自分のチームの本を上に置いて回ったり、挙句には『なんで巨人の本なんて置いているんだ!』って怒られたりもしましたね。そういう方は勝つと喜んで買って帰ってくれるんですけどね(笑)」
がははは。
こういうのをドラマ、とは言わないが、だれか上記の「ビールとメガホン」的におもしろおかしく漫画化とかしてくれないかな。
プロレスファン???
そっちは前田が負けた試合が載ってる雑誌を全部燃やそうとしたり、「佐山にあやまれ」といい続けてるだけで、ちっともご迷惑はおかけしてませんよ。常識人の集団ですから…
最狂超(スーパー)プロレスファン烈伝 (Count.1) (マンダラケ・リベンジ・コミックス)
- 作者: 徳光康之
- 出版社/メーカー: まんだらけ
- 発売日: 1999/09
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 3回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
しかし、そんな舞台も、泣いても笑っても今月29日で幕を閉じる。
「ここの仕入れで慣れてしまったので、今後、普通の書店員としてやっていけるのか(笑)。ただ、この半世紀、球場に来たお客さんにスポーツの違う魅力を伝えられたと自負していますし、お客さんにも十分に愛してもらい感謝しています。本当に、今までありがとうございました」
後楽園ホールがあるから山下書店がある!!
山下書店があるから後楽園ホールもある!!
なつかしの山下書店、あの書店は二度とかえってこない!!