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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

英語表現の「キーボード・ウォリアー」と「マンデーモーニング・クォーターバック」を記録しておこう。

ボブ・サップ「ネットで俺の悪口を言ってる連中は重要じゃない」
http://sadironman.seesaa.net/article/221358961.html
■孤高のジャーニーマンボブ・サップ
http://omasuki.blog122.fc2.com/blog-entry-1150.html
などのブログで紹介されている。

Ironmanの訳を紹介。

……キーボードウォリアーの連中はネット上に悪口ばかり書きたがるが、彼らは3000人の会場すら満員にすることはできない…結局彼らに好かれても金は払われるし、嫌われても金は払われる。生活していくためにも俺はそう解釈している……俺のスケジュールはビッシリ埋まってるし、とてつもなくハードだ

OMASUKIでは、もうひとつ別のインタビューを紹介している。

Q ファイトビジネス9年目、何か後悔はありますか?

サップ なにもない。生まれ変わってももう一度やるよ。それにさ、自分はまだ戦ってるんだよ。

デビュー数戦でアーネスト・ホーストを撃破、ノゲイラ紙一重の大激闘を展開し国民的スターとなった後、ファイターとしては弱点を暴かれて急転落していったサップだが、本人に後悔がないなら何か見ているこっちもほっとする。


さて、それはそれとしてIronmanサイトでは、自分たちファイターを辛らつにネット上で評する格闘技ファンを指して「キーボードウォリアー」と呼んでいるんですが、コメント欄で「ははは、面白い表現だ」「名言だな」「よく聞くな。あっちでは一般的なのか?」といった反応が。

私はエンセン井上の最初の現役時代のインタビューで最初に知って、同様に「ははは、面白い表現だ」と笑ったから、少なくともエンセン引退の2000年以前には登場していた造語(エンセンの造語?)だと思われます。かといって、パソコン通信にさかのぼるならともかく、インターネットの普及開始が1990年代前半なんだから、まあ「キーボード」とある以上、そんなに歴史が長い言葉でもないでしょう。
ここに入っている含意は、「やる側」が「見る側」に対して、あるいはその逆方向が持つ理不尽な部分も合わせて表現され、しかもユーモラスなので、ちょっと採録して、注目してみました。今後、同じようにこの表現に注目した人が検索するときに、引っかかるようにね。
 
おっ、英語で検索をしてみたら、あちらの「ネット用語辞典」みたいなものに採録されていたぞ!!ただ、必ずしも格闘技関係に限って、この用語が使われているわけでもないようです。
長いんで、1-1の語釈だけ紹介するね。

http://www.urbandictionary.com/define.php?term=keyboard%20warrior

1. Keyboard Warrior 536 up, 29 down

1. A Person who, being unable to express his anger through physical violence (owning to their physical weakness, lack of bravery and/or conviction in real life), instead manifests said emotions through the text-based medium of the internet, usually in the form of aggressive writing that the Keyboard Warrior would not (for reasons previously mentioned) be able to give form to in real life.

(肉体的なひ弱さや自信の無さのため)物理的な暴力で怒りを表現できない代わりに、インターネット上の文章に感情をぶつけるひと。キーボードウォリアーは、そこではアグレッシブだが、前述した理由でもちろん実人生には影響を与えない。


MMA Ironmanに自分は同趣旨のコメントを寄せたが、その後半部分。

同種の皮肉語として「マンデーモーニング・クォーターバック」ってのもあるようですね(日曜日の夜に行われたアメフトの試合を見て、月曜日の朝に職場や学校であれこれと机上の戦術を論じるファン、という意味)、
Posted by Gryphon at 2011年08月22

m-dojo.hatenadiary.com


こちらはさすがメジャー度があるので、カタカナで検索しても解説が出てきた。
http://homepage3.nifty.com/jambou/football/dic/ma.html

マンデー・モーニング・クォーターバック(Monday Morning Quarterback)
 
月曜日の朝、QB(クォーターバック)として試合に出たかのように試合を批評する人のことをいう。つまりフットボールはプロもNCAAも週末に行われることが多いため、月曜の朝は会社でも学校でもフットボールの話題で持ちきりなのです。そこで批評する人のことを上記のように言うわけです。日本にもいますよね?プロ野球であそこで○○のホームランが・・・とか、あのピッチャー交代が・・・とかね?そこから転じて、当事者で無いのに批判したり・批評する人のことを口語表現としてアメリカでは「彼はマンデー・モーニング・クォーターバックみたいだね」などといったりします。あくまでもいい意味では使われませんので、アメリカ人とのビジネスでこのようなことを言われたときには、褒められているわけではありませんのでご注意を。

一応、ネット上の英語用語辞典(権威は不明)の解釈を。
http://www.yourdictionary.com/monday-morning-quarterback

Monday morning quarterback
listen
A Monday morning quarterback is someone who is always criticizing and saying how he would have done something better or differently after the event has passed. (noun)

An example of a Monday morning quarterback is a person who talks about how he would never have bought those curtains, after they have already been installed and have been found to clash with the sofa.

ちなみに自分がこの言葉を知ったのはエディ・ブラボーのインタビューで、彼はホイス・グレイシーの試合での寝技技術の解説を求められ、「俺はグラップリングの試合しか出たことないから、MMAの論評はマンデーモーニング…に過ぎない。そういう前提で話すぜ」と前置きをしたのです。エディ”俺様”ブラボーと呼ばれる毒舌家ですが、実は謙虚なんだなと印象に残った次第。この謙虚さが、自分の音楽の腕前についてもあれば尚よかったんだがなあ(笑)


これらの感覚を、その滑稽さも含めて映像化したといっていいのがこれかもしれません。

もっとも、今思い出したんだけど
西本英雄のルポ漫画「もう、しませんから。」では、絵の下手さを同行者にネタにされた作者が涙目で「ちくしょー、じゃあおまえが描いてみろ!」とキレたものの、同行者はひるむどころか「うわ、最低の怒り方」「一番プロが言ってはならないセリフを」(大意)と、さらに呆れる…というようなシーンがありました。もちろんこれってその本人が描いているからこそギャグになるんだけど、これもこれで一方の正論ではあると思います。