ネットの動画・音声と言えばポッドキャスト。
自分はこのポッドキャストというのが、まさに「習慣がない」というだけで見逃し聞き逃しをずっとしていたものの典型である。水道橋博士の日記にも出ていたし、時々コメントをくださる方にもポッドキャスト通がいらしたのにね。
最初聞かなかったのは、ネーミングから「I-podじゃないと聴けない」と思いこんでいたから、ってのはないしょだ(笑)
さてそんなポッドキャストも「コラムの花道」の流れを汲んで小島慶子「キラ☆キラ!」、そして「真夜中のハーリー&レイス」などラジオ番組の標準装備となった。
自分は「キラ☆キラ!」は運良くその時間、仕事で自動車を運転していればカーラジオで聞けるのだが…今回は吉田豪のべしゃりのとき、途中から聴くことができた。
これが面白い!!本宮ひろ志へのインタビュー体験記だ。
今週の週刊ポストに載っているとのこと。
http://www.weeklypost.com/110708jp/index.html
本宮ひろ志[64] サラリーマン金太郎の「漫画家経営論」
とにかく面白かった。
・本宮が基本的に漫画に対して、普通の漫画家と同じ意味では「やる気」がねーこと、
・だが「当てようという意識」がすごくあること、逆にそちらから見た別の視点では、すべての漫画家より格段に”勤勉”であること、
・「サラリーマン金太郎」は特にマーケティングを意識したこと、
・「俺の空」もかなり狙ったこと
・漫画家の中では権利ビジネスを含めて経営意識旺盛なこと
・そういう中で実社会の一流名士(孫正義、江川卓、青木功など)と交わり、その体験を漫画にも絶えずフィードバックさせていること、
・そんな体験から一般の漫画家を「狭い社会に閉じこもるオタクどもめ!」と下に見ていること
・・・などなどは、何か過去のインタビュー
(吉田氏の過去の仕事かも?ああ、聴きなおしたら「男気万字固め」単行本版だよ)
- 作者: 吉田豪
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語りも結局はほんの「さわり」という面もあるのだが、今回はぜひにの必聴回であります。大ぼらふき野郎の「俺のビジネス風雲録」的に聴いてもおもしろい。
http://www.tbsradio.jp/kirakira/pod/
2011年06月30日(木) プロ書評家・吉田豪さん
s_ikushima.jpg 今日のコラムは、今週号の週刊ポストでインタビュー!
「漫画家の本宮ひろ志」さん特集。本宮先生は、「漫画家になっちゃいけない人」・・・ってどんな方なのか。
詳しくは、ポッドキャストをお聞きください。
http://podcast.tbsradio.jp/kirakira/files/20110630_yoshida_kora.mp3
吉田豪では格闘技ファンとしてはもうひとつの6月の大仕事
「増田俊也と木村政彦について語り合う」
のほうも紹介したいのだが、これも大ネタなので稿をあらためて。
本宮ひろ志の過去の作品、個人的感想
思えば自分は
やぶれかぶれ 第1巻 (ホームコミックス 本宮ひろ志傑作集 4)
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赤竜王―本宮ひろ志傑作選 (1) (集英社文庫―コミック版)
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ただ江川卓伝の「実録たかされ」は何度も紹介したけど、著名人との交友関係の中に江川本人がいた(!)こともあり、編集者が「これで大宅壮一ノンフィクション賞を狙う!」と公言したというぐらいの、新事実を盛り込んだ名著になっている。
【参考】日本シリーズで流れた、あのCMの意味…本宮ひろ志の江川卓伝「実録たかされ」とは
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20071102/p4
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- 作者: 江川卓,本宮ひろ志
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ただ、他の多数の作品も断片的には読んだんだけどさ、例えば政治家を描いた「大と大」があるでしょ。湾岸戦争時代を背景に、フセイン大統領(がモデルのひと)を日本の政治家が説得してクウェートから撤退させる、みたいな話を書いているのだが、およそ説得力がねーなーと感じました。
これは「べしゃり暮らし」評「イーグル」評で書いたように「漫才漫画を描いたらその中の漫才が面白くないといけない」「政治家の漫画ではその中の政策に説得力が無いといけない」という、難しいハードルがある。
だから「サラリーマン金太郎」も「ビジネス漫画の中で優れたビジネス戦略を描く」のがうまくいかないだろー・・・と思ったら「実際におれと孫正義とのビジネストークで出てきた話や、おれが電子出版で実際にやってみたビジネスをそのまま書いた」という(笑)。それじゃリアル・・・なのか??
じゃっかあしいーーー!!!