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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

イランのホメイニ師は「同性愛は罪。だが性転換はOK」とした。

ちょっと時間があるので、たまった新聞記事の切り抜き紹介をしよう。
朝日新聞6月7日付
「イラン、届かぬ性の叫び 性同一性障害者推定20万人」。
イランでは性同一性障害者が、男性同性愛を死刑と定めるイラン刑法と、その障害をイコール同性愛とみなす風潮の中で非常に苦しんでいる、という話であります。そういう刑法自体が、いくら宗教的な背景があるとはいえ無茶だろう。
ただ、以外だと思ったのはこの記述。

その(同性愛者弾圧の)一方、イランでは性別適合手術が公に認められている。初代最高指導者ホメイニ師が1983年、男性から女性への転換を望んだ人の訴えに対し「罪なことではない。苦しみから解放されるためにも、手術は必要だ」との宗教見解を出したことによる。

そうだ。精神科医らが司法府で委員会を作り、そこでそういう障害だと認められたら裁判所がさらに判断、年間で80人ほどが手術するとか。そして手術火の三分の一から四分の一を国が補助する、という。
イスラーム法学者、宗教者としてのホメイニの見解だからいわゆる「保守」や「リベラル」というのとは別の、宗教的な思考経路があるのだろう。
だが、ともかくも意外な感じがしたのは事実。
また、ここには現在さまざまに苦しむ性同一性障害者、公式に認められた手術を受けた後も苦労している人…それらが実名で登場している(写真も)。
それで弾圧されるようなことはないのだろうか。
イラン体制の、強権の中にぽこぽこ穴が開いているようなところは、いつも不思議だ。最近は大統領と最高指導者の間に対立が生まれているとも聞くが・・・