ゲーリー・グッドリッジのその後の話といっても、某団体の未払いの話では無いので。
OMASUKI FIGHT
http://omasuki.blog122.fc2.com/blog-entry-1069.html
…いまグッドリッジは、頭部に受けた打撃と失神の後遺症に苦しんでいる。
引退後の生活を支えるために、グッドリッジ(45)は薬品に頼っているのだ。
●甲状腺異常のためにLevoxyl●抗うつのためにCipralex●記憶保持のためにAriceptグッドリッジはいまでも試合のことは恐ろしく詳細に思い出すことができるし、ジョークも軽快だ。でもときどき、言葉がつかえてしまう。そして、同じ事を繰り返す。ついさっき話したことを忘れてしまうことがあるのだ。
(略)・・・繰り返し頭部に打撃を受けるような、他スポーツの第一世代のスター選手が中年に差し掛かるにつれて、不伽逆的な脳の損傷の問題がどんどん明らかに・・・・・・研究によれば、MMA選手が失神する確率は、ホッケー選手の倍になるという。
UFCカナダ支社社長のトム・ライトによると、UFCでは今年中に、クリーブランド病院が行う、ボクサーやMMA選手の脳障害についての3年にわたる研究に参加・・・
ことMMAに限れば、何といっても1993年に始まった、といえるスポーツ。その障害に関するデータは「第一世代」のその後を見ないと分からないのも事実。また先行スポーツのボクシングも、しばしば法哲学・倫理学の「愚行権」の代表例となっているぐらいで,さまざまな議論の蓄積はある。
ボクシング 愚行権の検索結果
されど、私達に馴染みの深い個別のMMA選手が、個別の症状を戦いの歴史の中で得ているならば、さまざまに感じる事は多いだろう。プロレスも然りだが。
私はしばしば「科学・医学が政治の上に立つ」という話を紹介している。
「えー、それは(政治上)(倫理上)(正義・不正義の議論上)まずいよ」というような結果が、調べたら出てきちゃいましたよ、というときにどうするか、という課題だ。
ボクシング、あるいはアメフットなども含めた先行例によって、また前述の「愚行権」をめぐる議論の積み重ねなどによって守られているとはいえ、MMAが、今後カナダの病院が調査するという後遺症の統計などの結果
「全面禁止となりました」という方向に行く可能性もゼロではないかもしれない。心の片隅にファンも留め置いておくべきだろうし、専門誌も独自の視点で追っかけてほしい。
読みやすい本
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