今週出た、最新イブニングから。
オールラウンダー廻は「難波死闘編」もいよい佳境、準決勝で主人公(?)←<※?をつけるな> のメグル君は元やくざファイターをやっつけ準決勝に進出、レスリングで五輪も狙えるか、というぐらいの実績があるも素行不良で修斗に来たという優勝候補・三ツ矢敬二と対戦する予定です。
圧倒的不利を言われ、廻本人もビビッている中、軍師&セコンドのナベさんもレスリングキャリアがあり「レスラーの弱点は知っている」と静かなる自信を見せる。
これがその戦略だっ。
組み技選手が綺麗なストレートを打つようになれるまで時間が掛かる、という話は、比較的器用な秋山成勲ですら言っていたぐらいだからな。筋肉の質についてはよく分からない。大胸筋がじゃまになる、という話はよく聞くが、ヒットマッスルがどうこうとか、鬼の背中がどうこうとか。
http://www.sukachan.com/sports/page/000130.html
■ストライクフォース5.20サンノゼ大会
2011年2月に始まったストライクフォース「ワールドグランプリ ヘビー級トーナメント」もいよいよ決勝戦!人類最強の称号を手にするのは果たして、リザーブマッチからの下克上を狙うレスリング元アメリカ代表 ダニエル・コーミエか、圧倒的な強さで勝ち上がってきた元UFCヘビー級王者“蒼い瞳のケンシロウ”ジョシュ・バーネットか?
こちらも、くしくも一点突破の元レスリング選手とオールラウンダー型。牽強付会に過ぎるか。コーミアは以前紹介した
http://omasuki.blog122.fc2.com/blog-entry-1323.html
でも、MMAを舐めた油断はないし、ジョシュをレスラーと見なしての警戒もしている。てかもうレスリングは引退したらしいし、プロMMAでも10試合ぐらいしている。
ただ、自分がこの前造語した「踏み込み早いは七難隠す」の話、廻君もそれを警戒し、ビビッている。コーミアーもまさにアントニオ・シウバとのリーチ差をふっとばすような、雷鳴の如き、交通事故のごとき踏み込みがある。
ふたりのオールラウンダーは、それをどうさばくか。
「自信満々」も七難隠す?
修斗のレスリングファイターで「ハナから『俺勝っちゃうんだろうな〜』という態度で試合」というと、全盛期の”神の子”をどうしても連想してしまう。
今UFCで苦闘しているのは年齢も、試合を重ねてのダメージ蓄積も、大怪我(前十字膝靭帯断裂!!)の後遺症も、UFCそのもののレベルの高さも・・・みな合理的に説明がつくのだが「修斗時代、HERO'S時代はなぜあんなにも勝っていたのだろう」という議論には、上の一こま、「俺勝っちゃうんだろうな〜」的自信というのも、やっぱりプラス点としてあった気がする。
自信は油断にもなるけど、やっぱり自信満々で試合をするというのは歯車がうまく組み合わされば「七難隠す」ような気がする。そして豪快に勝てばその評判や映像が、次の相手にも影響を及ぼす。
以前も紹介したけど、菊池寛の「形」はやっぱり名作だなあ。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000083/files/4306_19830.html
・・・新兵衛は、いつもとは、勝手が違っていることに気がついた。いつもは虎に向かっている羊のような怖気おじけが、敵にあった。彼らは狼狽うろたえ血迷うところを突き伏せるのに、なんの雑作もなかった。今日は、彼らは戦いを・・・(略)
メグル、ふたたび「当て馬」に?
で、まあ試合とは別なんだがね。
(※この画像の縦横が変ですが、http://i.hatena.ne.jp/idea/19823のため)
実はメグル君は1巻だったかな?学校で既に、とあるカップルの恋愛の駆け引きで「当て馬」にされておる。2回もその役目を主人公なのに担ったら、前代未聞の快挙のような気がする…あ、寅さんとかはあるか。
格闘技界には「当て勘」という言葉があり、今度の相手三ツ矢もそれに優れているとされるが、めぐるの「当て馬勘」はそれをしのぐか。(しのいだらどうなるもんでもないが)