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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

敗軍の一部が離脱・独立し、巨大帝国に抵抗を続けた話(暗喩)

ごく一部にお馴染み「銀河英雄伝説」の一場面。

ヤン
(略)メルカッツ提督には、艦を降りていただきます…(略)…私は同盟の人間で、政府の愚行に付き合わねばなりません。しかし、あなたにそんな義務はない。沈みかけた船から退去して頂かねば、私が困ります。戦艦を何隻かお連れください。無論、燃料や食料も、人員もです。(略)
メルカッツ
 有り難いお話です、ヤン提督。ですが、あなたが残って責任をおとりになるのに、私だけが逃亡して身の安全を図れるとお思いですか?
ヤン
 そうおっしゃると思っていました。ですがメルカッツ提督。私は、あなたに楽をしていただこうとは思っていないのです。実は、もっと不埒なことを考えていまして、後日のために同盟軍の一部を、それも最も濃いエッセンスを保存していただこうと思っているのですよ。つまり、大昔のロビン・フッドの伝説で言えば、動くシャーウッドの森を率いていただきたいのです。
ポプラン
 その話、乗った!自由惑星同盟の自由とは、自主独立と言うことだ。帝国の属領に成り下がった同盟に、俺は何の未練もない。自尊心のない女に魅力がないのと同じでね。メルカッツ提督に付いていかせてもらおう。
(略)
メルカッツ
 私は亡命してきたとき、あなたに総てを委ねた。そうせよと言われるのなら、喜んであなたのご希望に従いましょう。
ヤン
 ありがとうございます。ご苦労をおかけする。
ポプラン
 さぁて、そうと決まったら早速準備だ。くずぐずしてると、帝国軍の他の艦隊が駆けつけてきて、姿をくらますどころではなくなるからなぁ。

http://homepage1.nifty.com/rx78-2/ginyu/gin2/ginga4.html
より。


・・・さてご存知の通り、当ブログではごく例外を除いて一応トップ記事は格闘技関連ということにしてきた。今回、それがこうやってSF小説の一部を引用しているわけだが・・・・・・。まあ、意を汲み取っていただけるでしょう。

あるいはこちらになぞらえるか。
はてなキーワードファウンデーション」より

ファウンデーション
数学者ハリ・セルダンが組み上げた「心理歴史学」を元に、衰退しつつある銀河帝国の崩壊とその不可避性を数学的に予測。その後の暗黒時代を3万年から1000年に短縮するための手段として、銀河の辺境惑星「ターミナス」に科学技術の温存を名目とした銀河百科事典の編纂組織「ファウンデーション」を設置する。

百科事典の編纂はあくまで名目であり、真の目的は心理歴史学によって設定された未来計画(セルダン・プラン)に沿って一連の危機を克服してゆくことで、ファウンデーションを来たるべき第二帝国の核とすることである。