上とつながるわけでもないが、最近そういう動きがあったね。
■日の丸を侮辱すれば刑罰 自民党、議員立法めざす
http://www.j-cast.com/2011/02/24088943.html
■「国旗を侮辱したら逮捕します」 自民党がまたパフォーマンス法案を提出
http://alfalfalfa.com/archives/2301656.html
■ロシア 日本での国旗侮辱に対して処罰要求通告を準備
http://japanese.ruvr.ru/2011/02/22/45508110.html
ただね、自分は既にこれに関しては他国の例などが出た時、過去に書いているので、それ以上付け加えることがないんだよね。
ただ、いくつか箇条書きに。紹介してるリンク先ではもっと詳しく書いている。
・日本では、自国の旗の損壊・侮辱を禁止する法律はない。だが他国の旗に対しては禁止する法がある。「だから自国も制定を」という賛成派の立場があるなら、反対派は「だから他国の国旗も損壊・侮辱OKに」という理屈もありでは。
・実際に、「他国の国旗を焼いただけで罪になるのは憲法違反」という議論って成立しないのか?
・既に「宗教施設・礼拝所侮辱罪」(といった内容)の法律が日本にはある。篠山紀信は墓所でヌード写真を撮ってこの前、罪に問われた。
・この前、アメリカの狂信的牧師による「コーランを焼いちゃえ集会」があったよな。あの時「無理にでもやめさせるべきだ」と考えた人は今、この法律提出論を見てなに思う。
・「侮辱」とか「損壊」ちゅうのは実は一筋縄ではいかない。アメリカの反政府活動家は星条旗を焼いたりもするが、ある運動家は「われらの星条旗は、権力者や自称愛国者のせいで薄汚れてしまった。この旗をきれいに洗おう」といって星条旗を「洗う」パフォーマンスをした。
・捕虜になったアメリカの軍人が敵国の尋問官に「見ろ、お前の国は大混乱だ。国旗が焼かれているぞ」と写真を見せたら、その米国捕虜は「それはわが国の強さの証しだ」と返答。「黙れ!」と怒鳴る取調官にははっきり焦りと恐れが見えた・・・とその捕虜は回想している。
■「旗」をめぐる自由の境界−−あるいは限界(エピソード集から)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080421#p4
■「コーランを焼こう」という催しがアメリカで企画。自由とは、寛容とは。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100802#p2■「9.11コーラン焼却集会」秒読み。ニューズウィークの論評に見る限界
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100909#p5■「アラブ系が多い街に行って豚肉とワインで宴会しようぜ!」運動が国家権力の弾圧で中止(フランス)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100617#p3■「5月20日、全世界で一斉にムハンマド(イスラム教開祖)の絵を描いて表現の自由を訴えよう」というキャンペーンが始まった」(町山智浩)
さらに言います。
国旗(自分の物)ですよを焼いたり、壊したり、侮辱したりする行為は、「他者の権利を直接は侵害しない『表現』が悪をなし得るか」という点では都の表現条例の話ともつながる部分がある。
それに日の丸を焼く、ってのは、このごろはやりの「ヘイトスピーチ」(もちろんスピーチじゃないけどさ(笑)。言わんとすることは分かるっしょ)じゃないのかと。
「ヘイトスピーチは法律を制定してでも取り締まれ」という議論とも、こんどの自民案は遠い親戚かも。仲は悪そうだけど、それでも血縁関係はある(笑)