■隙間のない引き出し
http://micron02syun.web.fc2.com/COMIC/dora-frame2.html
※下は、フレーム無しに読めるもの。どこかへの転載かな?
http://asame12.web.infoseek.co.jp/4oldcmf1.html
上に負けずに!を13個付けたが、まだ足りないかもしれない。
水道橋博士twitterのリツイート経由。その時点でリツイート者は100人を超えていたからもうかなり評判は広がっているのだろうね。
まあ遅ればせながらだ。
テーマはというとドラえもんの最終回…というより後日談ですね。これはそういう発想が斬新だ!というものではない。ご存知のように、あまりに出来がよくて、しかもあまりに絵柄が藤本弘先生オリジナルに似すぎたある作品が、確か藤子プロか小学館から法的措置を取られた、ということがありました。(※この作品 http://www.nurs.or.jp/~ike/final_dora.htm )
まぁそれは極端とはいえ、なんというのかなこのテーマはすでに大げさに言えば1ジャンルとなっているというか。でも、だからこそ幾多もいるアマチュア漫画家、それもキャラクターや設定は既存作から借りての二次創作(という用語でいいんだよね?)はこれに挑戦したいと思うのだろうし、そこで実力が分かる。
しかし、そのクオリティがとんでもないレベルなわけで。
作者はコマの枠線もフリーハンドで描くぐらい、ある程度気楽な気持ちで創作したと思うのだが、それにしてもドラマ設定の手腕には脱帽せざるを得ない。
オバQから最近の作品にまで続く「非日常の仲間が日常の世界にお邪魔」ものの最終回では、「分かれる時にその記憶を…」というパターンが今までなかったのかと言えばたぶんある(パッと思い出せないけど印象で語る、すいません)。だが、個人的にはそういうのの元ネタや初出を探るのは好きだけど、このリンク先の作品に対してそれを論じたり、それによって評価を変えるのは野暮だろう。
別れや、それに伴う記憶の消去、断片的な手がかりからそれを思い出すサスペンス…といったものに先行作品があったとしても、それを消化して自分の作品世界に完璧に当てはめること自体がすごい仕事なのだ。
格闘技の世界でもSF小説の世界でも「一握りの世界に通じるプロを生むには、広大な富士の裾野がないといけない」と言われるが、日本漫画やら、最近の官製流行語「クール・ジャパン」を生むにはこういうとんでもないアマチュアが野にいるという環境が必要なのだろう。
そしてそれを万人の目に触れさせることができるインターネットという技術に、あらためて感謝。
id:koikesanはどうご覧になるかな。