http://mainichi.jp/select/today/news/20100609k0000m040110000c.html
哀川譲さん:盗作の疑い 出版元、本の絶版と回収決める
2010年6月8日 22時51分
哀川譲さんの小説「俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長」(電撃文庫)に盗作の疑いがあるとして・・・・・・読者から井上堅二さんの「バカとテストと召喚獣」(ファミ通文庫)と似ているとの指摘があり、同社が調査したところ、類似個所が複数確認されたという。
実はこれ、ちっちゃい記事だから朝の新聞では読み逃しておりまして、職場の休み時間に同僚が発見。それも最初は「なんか小説の盗作があったねぇ・・・」って読んだら突然火がついたように笑い出して
「ぶわははは、この小説のタイトルすごいぞ。『俺と彼女が(略)』ぶわはは」
おれ「うひゃひゃひゃ。なんていう小説からそれを盗作したの?」
その人「えーと…ぎゃははは!!『バカと(略)…ショウカンジュウ?(疑問系)』」
一同「びゃははははひゃ!!!!」
もー仕事になりませんでした。面白すぎてけしからんよこれ。
最初はショウカンジュウって耳で聞いたから、字を聞いてなるほど「召喚獣ね」と。
なんか今これ書いたら、両方ともはてなキーワードになっているから人気作なんだろうけど、それを知らずに、その雑談で想像したのをそのまま保とう。
だってまずさ、
「俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長」
でわかんないのは、「俺と彼女」でしょ。「魔王と勇者で生徒会長」でしょ。肩書きの数があわんじゃないかっ(ドン)!
何かが副総理兼財務大臣みたいな、兼任なんでしょうけど、どっちがどっちを兼ねているのかもわからない。
俺−魔王&生徒会長、彼女−勇者
俺−魔王、彼女−勇者&生徒会長
俺−魔王&勇者、彼女−生徒会長
など、組み合わせは多すぎる。生徒会長だって別の学校でそれぞれやっているのかもしれないし。
「バカとテストと召還獣」。
このタイトルでやっぱり思い出すのは
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僕が予想した「バカとテストと召還獣」
勉強もテストも、なにをやってもだめな男の子。
いじめっ子にはなぐられ、大金持ちの子には自慢され、
気になる女の子には振り向いてももらえない…
そんなときに、
1枚のテスト用紙が落ちてきた。それを何気なくこすると
中から召喚獣が登場!!
かれは古代の魔法学校の劣等生が封じ込めた魔獣だったのだ。
この獣はその男の子の家にいそうろうし、不思議な力で男の子を助ける・・・
たぶん6割ほど一致すると思う。
僕が予想した「俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長」
俺と彼女は、偶然自分の前世が魔王と、勇者であることを知った。
県と魔法が支配するその異世界に迷い込んだ二人は、生徒会長に立候補する・・・
って、どうやってここから展開させるんだよ!!
ぱねぇ。
なんか都都逸みたいね
♪俺と彼女が 魔王で勇者
そして二人は 生徒会
トテシャンテンシャン、みたいな
♪ぼくは大根 わたしはトマト
二人仲良く ピクニック
色が黒いか黒いが色か
色で惑わす万だの桜、
色が黒くてもらい手なけりゃ
山のカラスは後家ばかり
こちらはhttp://hatakemeizin.blog.eonet.jp/default/2006/12/post-70e5.html
ついでだから都都逸傑作集
というか常識でみんな知ってるレベルですけど。
恋し恋しと泣く蝉よりも 泣かぬ蛍が身を焦がす
星の数ほど男はあれど 月と見るのはぬしばかり
わしとおまえは羽織の紐よ 固く結んで 胸に置く
口でけなして心で褒めて 人目しのんで見る写真
元祖ツンデレってやつでしょうか。
http://www.lares.dti.ne.jp/~miyamiya/dodoitu.htmlから再抜粋。
偶然の七五調とか、偶然の五七五とか。
法律家の間ではひっそりと伝わっているそうであります。
「学問の 自由はこれを 保障する」(日本国憲法23条)
「相続は 死亡によって 開始する」(民法882条)
論語の顔淵第十二。
「司馬牛が憂えて曰く、人は皆 兄弟(けいてい)有れど 我独り亡し」
以上、編集手帳でおなじみ「60億分の1コラムニスト」の著「名文どろぼう」より。
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勝手に都都逸にされた話。
「名文どろぼう」にも七五調の話と別の項目で登場していたはずだが、ちょっと見つからない・・・おっと「手紙」の項目にあった。なんだこのライブ感のあるブログは(笑)
時は明治、不平士族の反乱である「神風連の乱」で、熊本鎮台の司令長官は愛人(妾)と寝ているところを襲われて殺害された。女性は軽い負傷で済んだ
命は助かったその愛妾が、安否を家族に伝えた電報(当時の最新テクノロジーだね)
ダンナハイケナイ、ワタシハテキズ(手傷)
編集手帳氏、「ちょっと小粋な名文」と褒めているんだが、これには後日談がある。
同様に「うん、粋じゃないか」と感心した当時の新聞が、勝手に「都都逸用の下の句を募集!!」と大々的に公募した。
その結果選ばれたのが
代わりたかった 国の為
おいおい、勝手に心境を(笑)。
あれえ?これは司馬遼太郎の「翔ぶが如く」で読んだと思っていたのだが、いま神風連の乱の巻(文庫本6巻)を確認したらこの後日談、載っていなかったな。じゃあどこでこの話を知ったんだろう?
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・・・・・・なんでライトノベルの盗作騒動から、
こんな話になるんだっ。