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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

この盗作騒動、両方のタイトルだけで笑った、想像した。(註:結果的になぜか都都逸話に)

http://mainichi.jp/select/today/news/20100609k0000m040110000c.html

哀川譲さん:盗作の疑い 出版元、本の絶版と回収決める

2010年6月8日 22時51分

 哀川譲さんの小説俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長」(電撃文庫に盗作の疑いがあるとして・・・・・・読者から井上堅二さんのバカとテストと召喚獣」(ファミ通文庫と似ているとの指摘があり、同社が調査したところ、類似個所が複数確認されたという。

実はこれ、ちっちゃい記事だから朝の新聞では読み逃しておりまして、職場の休み時間に同僚が発見。それも最初は「なんか小説の盗作があったねぇ・・・」って読んだら突然火がついたように笑い出して
「ぶわははは、この小説のタイトルすごいぞ。『俺と彼女が(略)』ぶわはは」
おれ「うひゃひゃひゃ。なんていう小説からそれを盗作したの?」
その人「えーと…ぎゃははは!!『バカと(略)…ショウカンジュウ?(疑問系)』」
一同「びゃははははひゃ!!!!」


もー仕事になりませんでした。面白すぎてけしからんよこれ。
最初はショウカンジュウって耳で聞いたから、字を聞いてなるほど「召喚獣ね」と。
なんか今これ書いたら、両方ともはてなキーワードになっているから人気作なんだろうけど、それを知らずに、その雑談で想像したのをそのまま保とう。
だってまずさ、
俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長
でわかんないのは、「俺と彼女」でしょ。「魔王と勇者で生徒会長」でしょ。肩書きの数があわんじゃないかっ(ドン)!
何かが副総理兼財務大臣みたいな、兼任なんでしょうけど、どっちがどっちを兼ねているのかもわからない。
俺−魔王&生徒会長、彼女−勇者
俺−魔王、彼女−勇者&生徒会長
俺−魔王&勇者、彼女−生徒会長
など、組み合わせは多すぎる。生徒会長だって別の学校でそれぞれやっているのかもしれないし。


「バカとテストと召還獣」。
このタイトルでやっぱり思い出すのは

馬鹿が戦車でやってくる [DVD]

馬鹿が戦車でやってくる [DVD]

ハナ肇リスペクトがライトノベルにもあるのが嬉しい。
ちなみに
馬鹿まるだし [DVD]

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というのもある。

僕が予想した「バカとテストと召還獣」

勉強もテストも、なにをやってもだめな男の子。
いじめっ子にはなぐられ、大金持ちの子には自慢され、
気になる女の子には振り向いてももらえない…
そんなときに、
1枚のテスト用紙が落ちてきた。それを何気なくこすると
中から召喚獣が登場!!
かれは古代の魔法学校の劣等生が封じ込めた魔獣だったのだ。
この獣はその男の子の家にいそうろうし、不思議な力で男の子を助ける・・・

たぶん6割ほど一致すると思う。

僕が予想した「俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長

俺と彼女は、偶然自分の前世が魔王と、勇者であることを知った。
県と魔法が支配するその異世界に迷い込んだ二人は、生徒会長に立候補する・・・

って、どうやってここから展開させるんだよ!!
ぱねぇ。

なんか都都逸みたいね

♪俺と彼女が 魔王で勇者
 そして二人は 生徒会

トテシャンテンシャン、みたいな

♪ぼくは大根 わたしはトマト
 二人仲良く ピクニック

てな歌が、栄光なき天才たち鈴木梅太郎の回)に載ってた。

色が黒いか黒いが色か 
色で惑わす万だの桜、
色が黒くてもらい手なけりゃ 
山のカラスは後家ばかり

こちらはhttp://hatakemeizin.blog.eonet.jp/default/2006/12/post-70e5.html

ついでだから都都逸傑作集

というか常識でみんな知ってるレベルですけど。

恋し恋しと泣く蝉よりも 泣かぬ蛍が身を焦がす
星の数ほど男はあれど 月と見るのはぬしばかり
わしとおまえは羽織の紐よ 固く結んで 胸に置く
口でけなして心で褒めて 人目しのんで見る写真

元祖ツンデレってやつでしょうか。
http://www.lares.dti.ne.jp/~miyamiya/dodoitu.htmlから再抜粋。

偶然の七五調とか、偶然の五七五とか。

法律家の間ではひっそりと伝わっているそうであります。

「学問の 自由はこれを 保障する」(日本国憲法23条)

「相続は 死亡によって 開始する」(民法882条

こじきをし またはこじきを させたもの」(軽犯罪法1条22号)

論語の顔淵第十二。
「司馬牛が憂えて曰く、人は皆 兄弟(けいてい)有れど 我独り亡し」


以上、編集手帳でおなじみ「60億分の1コラムニスト」の著「名文どろぼう」より。

名文どろぼう (文春新書)

名文どろぼう (文春新書)

勝手に都都逸にされた話。

「名文どろぼう」にも七五調の話と別の項目で登場していたはずだが、ちょっと見つからない・・・おっと「手紙」の項目にあった。なんだこのライブ感のあるブログは(笑)
時は明治、不平士族の反乱である「神風連の乱」で、熊本鎮台の司令長官は愛人(妾)と寝ているところを襲われて殺害された。女性は軽い負傷で済んだ
命は助かったその愛妾が、安否を家族に伝えた電報(当時の最新テクノロジーだね)

ダンナハイケナイ、ワタシハテキズ(手傷)

編集手帳氏、「ちょっと小粋な名文」と褒めているんだが、これには後日談がある。
同様に「うん、粋じゃないか」と感心した当時の新聞が、勝手に「都都逸用の下の句を募集!!」と大々的に公募した。
その結果選ばれたのが

代わりたかった 国の為

おいおい、勝手に心境を(笑)。
あれえ?これは司馬遼太郎の「翔ぶが如く」で読んだと思っていたのだが、いま神風連の乱の巻(文庫本6巻)を確認したらこの後日談、載っていなかったな。じゃあどこでこの話を知ったんだろう?

新装版 翔ぶが如く (6) (文春文庫)

新装版 翔ぶが如く (6) (文春文庫)

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・・・・・・なんでライトノベルの盗作騒動から、
こんな話になるんだっ。